平成11年8月26日
今回は現状の広島港の分析をしてみたいと思います。
広島港というのは正確には、坂町から似島、廿日市を結ぶ区域のことを言います。これは、昭和9年に港域拡大により「宇品港」から「広島港」に改称したことによります。
この広島港の港湾使用料(事業収入)が26.6億円です。
話がわかりにくくなりますので、これからは宇品地域に限って見ていきたいと思います。
宇品には主に2つの港湾施設があります。通称1万トンバースと出島西地区です。施設の概要は下表の通りです。このように見てみると宇品港での事業収入は8.5億円強ということになります。
投資額は国の直轄事業のため少なくなっていますが、事業規模から言えば小さいと感じました。今、施設の利用率につきましても調査中です。言いかえれば、0.2兆円(外国貿易額のうち専用岸壁を利用するマツダの自動車関連を除く)の総売上で、経常利益が約27億円、従業員が100人の企業というところでしょう(ちなみに神戸港は売上高7兆円、従業員270人、経常利益240億円)。Vol.13で報告しましたが、収益事業として見た場合、広島港は神戸港の10分の1といえるでしょう。
私の視点は、「港湾事業はもうかるのか」というものでした。港湾施設は、道路や橋と違って県民が平等に利用するものではありません。税金で施設を造って、収益を上げ、県への収入を増やすことが県民にとってのメリットです。貿易額が増え、企業がそのコストを節約でき、収益性が向上し景気がよくなることによる効果等具体的にその必要性を計っていくべきです。
中国・四国地方における中枢性や国際ネットワークやゲートウェイという抽象的な言葉では3000億円近い投資の説明はつかないと思います。次に宇品港の開発の歴史についてみます。
現在の主な港湾施設(宇品地区)
宇品外貿埠頭岸壁
(通称1万トンバース)
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‐10m岸壁 5バース(井筒式) 1〜4バースは国直轄事業
昭和28年着工、昭和62年完成 総事業費 83億円(起債12億円)
使用料収入 6.7億円
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出島地区
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‐4.5m岸壁 8バース
‐5.5m岸壁 6バース
60ha 工業用地 使用料収入 1.8億円
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今週の活動
8月30日(月) 港湾計画勉強会
8月31日(火) かんぽヘルスプラザ見学
9月1日(水) 介護保険勉強会
9月2日(木) 社会人応募の大学院調査
9月3日(金) 松下政経塾地方議員の会
9月4日(土) 同 上(東京)
9月5日(日) 宇品学区町民大運動会
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