未来潮流バックナンバー

 36.効率化の時代

平成12130日 

 今月19日午前、ヤフー株が1億円を突破しました。最初が200万円だったということですから驚異的な値上りです。今の市場はインターネット関連株が引っ張っているそうです。このインターネットですが、私も時々アクセスして、政治家や候補者のホームページをのぞいています。政治の世界でこのインターネットが普及すると、いわゆる裏取引や密談・料亭政治というものがなくなり、ガラス張りで政治的行動を説明できるし、逆に有権者がそれを求めるようになるのではないかと思います。実際候補者のホームページの中には、1日の活動記録を掲載している例もあり、「政治家は何をしてるのか」という素朴な疑問に答えようと努力しています。 

 私が今抱いている素朴な不安は、「日本のこの経済的な豊かさ・繁栄はいつまで続くのか」ということです。膨大な借金と高齢化・少子化社会等、政治の現場にいて率直に不安を感じます。またアジア諸国が今の日本のように豊かになると、環境問題など地球規模でのマイナス要因が大きいのではないかとも考えます。これ以上の豊かさは求めてはいけないし、課題はアジア諸国との富の分配にあるのではないかとも考えます。

 しかし今回のヤフー株のニュースを聞いて、「世界はますます効率化の時代に向かっているのではないか」と思ったわけです。効率化ということは富の集中が進むということです。

先般ある会合で中国の文部省の方とお話する機会がありました。中国でもインターネットは急速に伸びてきており(沿岸都市部では普及率
16%)、今後も期待できると言われたのが印象的でした。株の売買や商品購入を含めた金融取引がネット上で当たり前にできるようになると技術や情報量で勝る人間が、効率的にお金儲けができるわけです。世界的な貧富の差がひろがり、日本の中でも持つ者と持たざる者との差がひろがるわけです。またバイオ技術の進歩もめざましいものがあり、遺伝子の解明が進めば食糧問題や難病克服も可能になります。まだまだ成長への無限の可能性があり、それは勝ち組と負け組を明確に分ける競争になるでしょう。

「心の時代」と言われていますが、「効率化の競争」に生き残るという大きな課題が私たちにはあることを今回のニュ−スであらためて痛感いたしました。そのための勉強を続けて参ります。


(今週の活動)

124()  長男誕生(県病院)

125()  国ゼミ会長と会食

126()  宇品女性会新年会

127()  西尾衆議員候補と会食

128()  県病院へ

129()  公明党時局講演会

130()  3月の仲人打ち合わせ


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