平成11年11月13日
先日広島市より「新たな公共交通体系づくりの基本計画」が発表されました。新聞等でも大きく報道されましたのでご存知とは思いますが、今回はこのことについて報告させていただきます。まずこの計画の概要ですが、完成時期は概ね30年後、総事業費3000億円、アストラムラインの環状線化と広島駅・広大跡地付近への延伸がメインで、平和大通り部分は地下化となっています。
この検討は平成8年から始まっており、本年8月には市民からの意見募集(約1000件)、広島駅・西広島駅での利用者アンケート(約5000件)を行っています。では30年後にこの計画が完成した時どれだけ便利になっているのか。今まで広島駅から袋町付近まで、路面電車で20分かかっていたところが、7分でいける。また、西広島駅から袋町付近まで路面電車で28分かかっていたところが、7分でいける、ということです。
アストラムラインは、現在1日5万人が利用していますが、環状線化により3万人増える、また平和大通りの地下を通る新交通東西線は10万人で、開業後30年以内で累積黒字転換の見通しが得られたそうです。
私のこの計画に対する考え方を述べさせていただきます。まず、30年という計画期間ですが、都心部でたった15分ぐらいの時間短縮のために毎年100億円の出費を30年間にわたり行うことを決める権限があるのかということです。せめて市長の任期中(2期8年としても)に完成する計画にする必要があります。
そもそもこの計画は、広島市の慢性的な交通渋滞を解消し、通勤・通学に便利な交通網を造ることに狙いがあるわけです。私は基本的にこの問題の解決のためには、路面電車の運行の充実と、都心部への自動車乗り入れ規制が最も有効であると考えています。ヨーロッパの都市のように都心部は歩行者や自転車優先、周辺部の副都心に自動車を集中させ駐車場を整備し都心部へのアクセスを充実させるわけです。今回の計画はこういった都市としての哲学のない計画です。ある時点で必ず見直しが必要になると思います。
基本計画の概要
@新交通西風新都線(アストラムの環状線化)
6.2km、事業費700億円、利用者2万
A新交通東西線(平和大通り地下)
5.4km、事業費900億円、利用者6万
B新交通南北線(本通から広大跡地)
1.4km、事業費1400億円(広島駅乗入れ区間含む)、利用者6万
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(今週の活動)
11月8日(月) 経営安定化対策勉強
11月9日(火) 大竹市あいさつ廻り
11月10日(水) 介護事業研究
11月11日(木) 連合広島10周年パーテイ
11月12日(金) 広島政経塾準備
11月13日(土) 未来潮流レポート作成
11月14日(日) 青年塾参加
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