平成11年8月23日
広島港の港湾計画について考える際に、なぜ神戸港と比較するのかにつきましては、理由が2つあります。
1つは、広島港の貿易量は輸出に偏っており(9割を占める、ただその9割は自動車関連)、輸入を増やすという意図があるということです。広島で流通する輸入物資は広島港で取扱うことができれば、輸入が増えるわけで、現在その荷は主に神戸港を利用しているため、どうやって神戸港から広島に陸送される荷を奪うかが勝負になります。
2つは、広島市はどうも都市としては神戸市のイメージを目指してきたのではないかということです。歴史的・地理的には比較できないけれども、その先進性、海に向かって発展していかざるを得ない点、また人口規模等私は神戸を手本に都市設計・文化を考えることは結構なことだと考えています。
広島と神戸を比較してまずわかることは、その規模です。当たり前のことですが、その神戸から荷を奪うことを考えるわけですから、冷静に分析する必要があります。広島の売りは、これからできる3万トンバース(−14m岸壁)と、広島で流通する輸入物資に限っていえば消費地に近いということです。神戸港では3万トンバースは現在すでに稼動しており、5万トンバースの時代に入ろうとしております。消費地に近いというメリットも大型船化により、瀬戸内海を航路とした場合、沿岸の複数の港に入るということはコストが高すぎるため、復路の荷も期待できる大規模港に入るケースが増えるのではないかということです。また、トータルコストという面で考えれば、陸送コストだけでなく、港での荷捌きや配送体制等流通の仕組が蓄積されているかという点も重要です。消費地に近いというメリットを生かそうと思えば、荷捌きから配送に至る流通システムが不可欠です。
はたして今からそのシステムを準備できるのかが問題です。そこで、現状の広島港の分析を次にしてみたいと思います。どの程度の能力を持った港なのかということです。そのためには、今の港を形づくった歴史も研究する必要があります。また最も重要な視点はそれが私たち県民の生活に、どのようなメリットをもたらしてくれるのかということです。投資効果もあわせて見ていきたいと思います。
(今週の活動)
8月23日(月) 港湾計画勉強
8月24日(火) 増原さんパーテイ
8月25日(水) 予算書(教育)勉強会
8月26日(木) 中尾鉄工所訪問
8月27日(金) 葬儀参列(因島)
8月28日(土) 家族で安佐動物公園へ
8月29日(日) 比冶山学区ソフトボール大会
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