未来潮流バックナンバー

 12.平和宣言について

平成11年8月16日 
 6年ぶりに平和祈念式に出席しました。市会議員時代に2回ほど出席して以来です。毎年8月6日は、430分に起床して5時からの朝起き会(実践倫理宏正会)に参加しておりましたが、平和公園の行事に参加するのは6年ぶりです。市議時代から、この日は朝起き会に始まり、6時30分からの戦災供養会の行事(平和公園内)、7時30分から祈念式参加、9時からの動員学徒の慰霊祭に参加して参りました。広島市主催の平和祈念式がクローズアップされていますが、平和公園内では各種の団体が慰霊祭を同時に行っているわけです。

 今年の祈念式は、秋葉市長になってから最初の祈念式で、秋葉カラーをどう出していくのかと注目しておりました。広島市長というのは、他都市の市長とは違って、この平和宣言を世界にアピールするという重大な任務があり、逆に平和ということについて世界的な責任を負わされているわけです。私は今年の平和宣言を聞いて、2つの点で感動いたしました。1つは、「自分の言葉でしゃべったこと」です。です・ます調で、内容も市長自ら考えてしゃべっているなと感じました。いくら練習しても、お役人の考え抜かれた文章を読むのと自分の言葉でしゃべるのとは伝わってくる迫力が違うと思いました。秋葉市長がパフォーマンスに走るのではなく、セレモニーの中で自分のカラーを十分に発揮されたことに感動しました。

2
つ目は、「生きる力」をクローズアップしたことです。いかなる苦しみにも屈服することなく生き続けてきた、「人間であり続けた事実」を受け止め、私たち若い世代に繋げるアピールは感動しました。今までは、核抑止論という非常にわかりにくい概念を中心に反対論を展開する形でした。核抑止は強者の論理であり、保有国の論理です。日本はあくまでも、「核兵器は人類滅亡を引き起こす絶対悪だという真実」を愚直に訴え続ける以外には道はないと思います。平岡前市長は、国際司法裁判所で、核兵器の使用は国際法違反である、という主張をされて大きな業績をあげられました。秋葉市長が平和行政においていかなる成果をあげるか。私は、都市としての広島と、平和をどう結びつけるかにヒントがあるように思います。

広島に来たら、平和を考えざるを得なくなるような都市、街づくりとは何か、真剣に取り組んで参りたいと思います。


(今週の活動)

8月9日()  臨時県議会(災害対策) 

8月10() 未来潮流フォーラム準備会

8月11() 災害対策プロジェクト

8月12() 尾道・因島方面あいさつ

8月13() 熊野町へ

8月14() 祖母法事(山口県)

8月15() 幟町小学校同窓会



未来潮流目次へ

次のレポートへ