平成11年6月28日
「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」、松下幸之助氏の言葉です。松下政経塾在塾中に、私の頭の中に常にあった言葉です。物事の本質を見極める力、これが成功への近道であり、問題解決の要諦だという教えです。
シンガポール国立大学に研究員として留学した際にも、戦後日本の経済的な成功の本当の理由は何か、とよく聞かれました。いろいろと分析されていますが、本当にこの問いに答えられれば、アジアの国々も日本と同じように経済的に成功するはずで、今の現状を見ると本質的な答えは出ていないわけです。塾生時代には、「その経営のコツを学びにきたのに、早く実感させてくれないかな」と幸之助氏のしぐさひとつを緊張して観察していたわけです。
私にはいまだに経営者としての才覚がないところをみると、そのコツにはまだまだ気づいてないわけですが、最近政治の問題について、「問題を徹底して掘り下げていく」ことでその本質がどこにあるのか少しわかってきたように思います。
前回取り上げた救急医療の問題も、実際に救急車で運ばれた方の体験談からその問題点と、課題がわかってきました。問題の切り口は実体験からきていますが、その本質は医療の複雑さと財政問題にいきつくわけです。
先日、妻と長女(1歳)で近くのみなと公園に遊びにいきました。妻はよく子どもを連れて公園に遊びに行って、そこで奥さん方の声を聞いてきて私に話をしてくれます。その中で、宇品の神田公園にあるゴミ箱が、いつもいっぱいであふれていて悪臭がしているというのがありました。私もいつも通る道なので「そういえばあそこはいつもゴミがあふれている」と思い、ゴミ収集をサボっているなとすぐに区役所に電話しました。するとまちづくり推進課の課長さんが「中原さん、あそこの公園は月3回公園協会のほうでゴミ収集をしています。それでも間に合わないぐらい、近所の方が不法に捨てられるからいけないんです。公園にゴミ箱を設置することが必要なのかから考えないといけないし、地域によっては町内会や老人会で管理しているところもあります。」との答えでした。地方自治は、住民自治が基本ですが、住民のモラルという問題もあるし、公園の管理という問題を通して、住民自治のあり方について考えさせられました。また、町内会との連携の大切さを痛感いたしました。
今週の活動 |
6月21日(月) |
正道会館大会打ち合わせ |
6月22日(火) |
県会全員委員会 |
6月23日(水) |
広島ガス労組あいさつ |
6月24日(木) |
県会本会議 |
6月25日(金) |
出島埋め立てで勉強会 |
6月26日(土) |
結婚式 |
6月27日(日) |
広島掃除に学ぶ会 |
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