未来潮流バックナンバー  

 4.県立広島病院の救急医療体制について

平成11年6月18日 

 先日、宇品にお住まいの主婦の方から「胸に痛みを感じ救急車に来てもらった時、以前に一度県病院で検査をうけたことがあるので県病院に連れていってください、と依頼しましたが、舟入病院に連れていかれたんです」という声を家内を通じて聞きました。以前も子供の夜間・休日の緊急受診には、かかりつけ医師の紹介状が必要であるとか、受け付けてくれない等の声を聞いておりましたし、「いざという時にどう対処して、ベストの処置を受ければよいのか」は、自分自身のことも含めて大事な問題ですのでとりあげてみました。

 まず、体の異常があった時、救急車を呼ぶかどうか迷います。
呼ばない場合、夜間・休日の時は、自分で医療機関に連絡しなければなりません。どこに連絡するか。
まずかかりつけ医のところで相談、次に在宅当番医に連絡します。
また、このような場合には休日・夜間急患センターというのがあり(市内では舟入病院・市民病院・大学病院がこれにあたります)、こちらに連絡する方法もあります。救急車を呼んだ場合、どこの医療機関に行くかは、救急隊の隊長が判断することになっています。

前述した主婦の方の例の場合は、適切な担当医(心臓外科)が県病院にいなかったため舟入病院に搬送したとのことでした。しかし現在は、重篤救急患者の救命医療を行う救命救急センターが24時間の体制をとっており、「適切な担当医がいない」というのは理由にならないのではないかと質問しましたが、患者の容体を見て総合的に判断したとのことでした。この救命救急センターには、月に
100人近い急患が搬送されるそうです(県病院の場合)。このような運用面での課題は今後さらに追及して、改善されるよう求めていきます。

問題は、マンパワーの不足・施設の限界という予算をともなう課題をどうするかです。県病院は母子総合医療センター(未熟児医療中心)の整備や、子ども医療の中心として今後も整備される予定です。現状では不十分です。医師・看護婦含めて約1000人の職員と、150億円に上る予算で現在は運営されていますが、経営状況は厳しいそうです(17億の赤字)今回は救急医療と子育て支援という切り口から、見てみましたが、不安な要素が多々あります。今後もこの問題にはしっかりとフォローアップし、安心できる医療体制づくりに全力投球します。


今週の活動
6/14(月) 皆実町挨拶・区役所
6/15(火) 堀越の方々と懇談
6/17(水) 物流問題で勉強会
6/18(木) 商工センター挨拶
6/19(金) 建設委員会
6/20(土) 徳山市へ
6/21(日) 広島経済大学岡本ゼミ



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