未来潮流バックナンバー

 34.予算ヒアリングについて

平成12117日 

 111日(月)・12日(火)と予算ヒアリングなるものがありました。9月の補正予算の時もあったので今回で2回目です。当初予算に関するものなので重要です。1.1兆円にのぼる一般会計がどのように積み上げられて、最後にどう調整されているのか、議員にとっては重要な勉強の場です。例えば、高潮対策について問い正した9月の私の一般質問に対し、知事部局は「高潮対策にポンプ排水を検討したい」と新たな提案をいたしました。このことにどう予算をつけて実現していくのか、関係者(国・広島市)との協議はどのように進んで負担はどうなるのか等、地元議員としてチェックしなければならない点が多々あります。今回の予算ヒアリングというのは、各部局(総務・地域振興・警察・保健福祉・商工労働・教育委員会・農林・土木建築・企業局・県民生活)が現時点でまとまっている新規の独自施策(国の補助を受ける公共事業については国の予算が決まってから)を中心に説明があり、その後の質疑応答というものです。このヒアリングを通じて私が感じました来年度予算の特徴は、@法人2税を中心とした県税収入(平成11年度)の落ち込みが約110億円、Aそれに対して地方財政収支計画(国が示す地方財政のガイドライン)は約0.5%の伸びを示している、ということは県債の発行にさらに依存することになるということです。

「財政再建か、景気対策か」、国政のほうでも議論されているこのテーマが県政でも問題になっています。特に公共事業については県独自で行う事業(単県事業)は、県の定めた財政健全化計画に基づいて、現在の600億円を平成14年度までに370億円程度にするという計画もあり、先般の建設委員会でも大いに議論されました。

 今回私が注目している新規の予算項目は、@情報化のための投資‐経費削減のための投資は必要だが、小・中学校等でのコンピューター教育はこれ以上必要なのか、A「選択と集中」を掲げた中期ビジョンにどれくらい知事の決意が見えるか、B介護保険の導入で県の出費が48億円増えるが今後の見通しはどうか、C中小企業融資枠の拡大(前年比172.4%の伸び)の効果はどうか、D港湾管理や企画調査に新たに乗り出す、E福山市でのリサイクルセンター、産廃処分場計画の調査が行われる、F中山間地対策(デカップリング制度)はうまく機能するのか等です。しっかり監視します。

(今週の活動)

110()  朝起き会

111()  予算ヒアリング

112()  予算ヒアリング

113()  介護保険勉強会

114()  粟屋衆議員パーテイ

115()  川原さん結婚式(松山)

116()   宇品東とんど祭り 


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