未来潮流バックナンバー

 10.子どもに夢を〜教育問題について(1)

平成11年8月1日 

 「子どもに夢を くらしに力を」−これは、今回の選挙で私がつかったキャッチフレーズです。今の政治に欠けているのは、現実社会の中で、個々人が(特に子どもたちが)自分の夢を描けて、その夢を追求できる自由の実現と、景気の回復ではないだろうかと考え、このフレーズを掲げたわけです。先日あるパーテイで、たまたま隣りに座られた親子連れとお話をしました。大学4年生になったお譲さんが、「今は若者に厳しい時代ですね」と言われたのが妙に気になりました。女子学生の就職難は大変厳しいものがあるのは知っていますが、いよいよ社会に旅立つ学生には、夢や希望に満ちた社会を創るのが我々先輩の役目ではないかと思ったわけです。教育の出口は社会の入り口であり、その社会を構成する我々が責任を持たなければなりません。

 そもそも教育の目的とは何か。文部省では「生きる力を身につける」としています。では、生きる力とは何か、ここで議論が分かれてくるのではないでしょうか。先般、山陽高校の先生とお話をした際、「今の教育の現場をしっていますか。一度授業を見学に来てください。議論をするのはそれからにしましょう」と言われました。確かに教育は現場の教師の影響が非常に大きいわけです。かつて浪人時代に憲法を勉強した際、憲法26条で保障されている「教育を受ける権利」をめぐって、@教育内容は国会(法律)によって全国一律に決めるべきという国家教育権説と、A教育内容は現場の教師が個別的に決めるべきという国民教育権説の2説があり、国の考え方と教師および親権者(PTA)の考え方が衝突した場合どちらが優先するのかという論点がありました。判例では「必要かつ相当と認められる範囲において」国が教育内容を決定するという広汎な国の介入権を肯定しました。

は現在の教育論議について、まず何が問題なのかを明確にする必要があると思います。本当に学力低下が起こっているのか、個性重視を叫ぶのであればそのことは問題ではないのではないか、現場を知らない政治家がどこまで教育について語れるのか、自治体の教育委員会が現場にどう関わっていくのか等、まず現場を見て、これから順次明らかにしていきたいと思っています。あくまでも慎重に議論していくことが必要だと思っています。


(今週の活動)

7月26() まじめふまじめの会

7月27() ガス開発鞄n部会長訪問

7月28() 介護保険勉強会

7月29() 港湾計画勉強会(県議会)

7月30() 9月補正ヒアリング(県議会)

7月31() 段原方面(井村氏)

8月1日()  南区子ども会イベント


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