こうじマガジンNO.35(2002.07.09)  

「田中知事への不信任案可決」

先週7月5日(金)、
夜風邪気味で家に帰ってニュースを見ていると、
田中康夫長野県知事に対して
長野県議会が不信任案を可決したという
ニュースが流れていました。
同じ県議会に身を置くものとして
これまでの経緯は注目しておりましたが、
ついに決定的な事態になりました。

不信任案提出に関しては
3月ぐらいからくすぶっていて、
「やはり県議会が解散されての選挙が怖いし、
可決への見通し(4分の3の賛成)がつかないのだろう」
と思っていました。
一転不信任案提出、可決で、
現在のところ知事選・県議選の
ダブル選挙の可能性が強いとされています。

世論調査では田中氏支持が6割を越え、
県議会側も知事候補擁立に難航しているということですから、
田中氏再選の可能性は強いといえます。
再選されたら今回不信任をつきつけた県議会はどうするのか。

理論的には議員辞職ということでしょう。
法律的には県議選で選ばれれば問題ないわけですが、
やはり議会も一事不再理、
同じ不信任案をぶつけるわけにはいきませんので、
実際には県政の監視には不適任ということになるでしょう。
本来県議会は知事を頂点とする執行部に対しては、
批判的であるべきで、予算案・条例案を議論し、
必要であれば修正・否決が可能なわけで、
今回のように政策面や手法の点で、不信任をするというのは
本来の県議会の役割からすれば異例です。

どうしても言う事を聞かない知事をこらしめてやろう、
という姿が見え隠れしています。
これは長野県の場合だけでなくて、
広島県や広島市でも同様の現象は起きています。
広島市の女性助役問題は市長と市議会の対立ですし、
広島県でも知事と議長の関係は微妙です。

知事は県民から直接選ばれた代表であり、
我々県議会議員も
県民から直接選ばれた代表であることに違いはないわけですが、
出す結論は知事は1人で決めるのに対して、
県議会は70人(広島県の場合)の間接民主主義です。
異なって当然ですし、
その場合はどうするかも定めてあります。
したがって知事不信任ということは一緒に仕事したくない、
といっているようなもので、
県民から知事はやっぱり田中さんと言われたら
自分がやめるのが筋です。
そもそもそんなことを県民に問うこと自体問題です。

直接の引き金は600億円の
2つのダムの建設中止にあります。
治水・利水の問題をどうするのかという課題も確かにあります。

また土日のテレビでの議論を聞いていると、
広島県でも問題になっている産廃処分場の計画見直しも
県議会の知事批判の一つに上げられていました。

私は田中知事の新しい可能性に挑戦する、
という姿勢には共鳴できますし、
住民の意見に真剣に耳をすまして
新たな選択肢を模索するという姿勢は大切だと思います。
学ぶ点も多々あると思います。

今後の経過にも関心を持っていきますが、
広島県におきましてもプラスになる部分は
積極的に吸収していくべく研究していきます。


<主な行事>



7月3日(水) パワーウォーク 宇品御幸3丁目

7月4日(木) パワーウォーク 宇品神田1丁目

7月5日(金) 保護司研修

7月6日(土) 宇品体協ソフトバレー(宇品小学校)

7月7日(日) 産廃説明会(元宇品ベイサイドパレス)

7月8日(月) 街頭演説(皆実町6丁目)、
       パワーウォーク 宇品神田1丁目


   (※パワーウォークとして、一日50人の方にお会いすることを目標に
   南区を訪問して歩いています。)


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