こうじマガジンNO.33(2002.06.24)  

「出島埋立地区廃棄物処分場問題」


昨年の2月、広島県が実施した予定処分場の
環境影響評価の説明会を
宇品の3つの小学校で実施してから
1年半が経過しますが、
この問題も今正念場を迎えています。

昨年10月の「住民との信頼感の醸成と合意形成、
科学的データによる安全性の確認」
を求めた市長意見に対して、
県が修正した評価書提出の準備を進めています。

最新の技術を導入した護岸、
廃棄物の搬入から投入まで密閉・水面下での実施により
粉塵の飛散はほぼ抑えられる、というもので、
「ここまでしてつくらないといけないの」
と素朴に疑問に思うような、
お金をかけた大幅な計画見直しです。

しかしこの評価書に対しては、
安全性・環境保全の観点から、
本当に問題点はないのか検討も必要ですし、
住民側からの反論も研究した上で
しっかり行わないといけません。
私が県議会に出た平成11年4月には
既に計画決定がなされ、
環境影響評価が1年かけて行われている最中でした。

最初の一般質問(平成11年9月)で、
護岸の安全性や住民への説明について質問いたしましたが、
県当局やマスコミ、地域住民からの反応は
ほとんどありませんでした。
それから半年後、
小学校での説明会を契機に
住民の皆様から不安の声や
設置見直しの声があがったわけです。

計画決定から既に2年が経過していました。
議員としての反省は、
「こういう計画があり私は不安ですが、
皆さんどう思われますか」という政治的な問いかけを
もっとすべきだったというものです。

住民の声を議会に反映するというのが議員の仕事ですが、
こういった情報提供と啓蒙活動を
怠っていたのかもしれません。

しかし、「一時凍結も含めた住民との信頼感を醸成すること」
という市長意見を引き出したのは
その後の半年に及ぶ住民運動の一つの成果だったと思いますし、
広島県は9ヶ月近くをかけて
修正案を上げてきたわけです。

この修正案も十分検討しなければなりませんし、
不安な部分は声を上げていく必要があります。

また、広島市長がこの修正案をどう評価するのか、
その後の手続きでは
広島市長に最終的な設置許可の権限があるわけですが、
どう判断されるのか、ハードルは続いていきます。

将来に禍根を残さないような選択を
私たちは行わなければなりません。
今の段階での情報収集・安全性についての議論を
しっかり行っていきたいと思います。


<主な行事>

6月17日(月) 宇品ジャスコ前街頭演説。パワーウォーク 本浦町

6月18日(火) パワーウォーク 宇品御幸2丁目

6月19日(水) 生活福祉保健委員会 質問項目は、
        @障害者福祉の分野が措置制度から
         支援費制度に平成15年4月から移行するが、
         そのことに伴う県の財政負担、
         利用者サービスの質と量に変化がないように
         検討を進めること、
        A出島廃棄物処分場設置について、
         地元説明会の状況、
         今後のスケジュールについて。

6月20日(木) パワーウォーク 宇品御幸2丁目

6月21日(金) 全員委員会(6月定例県議会に提出の議案説明)

6月22日(土) 田舞 徳太郎先生(株式会社 日本創造教育研究所)の
         講演会「成功の条件 修己治人の学」に参加
         (アステールプラザ)。

6月23日(日) 南区ソフトバレー大会に選手(宇品)として参加
         (青崎・段原と対戦し2敗。もっと練習します)。


   (※パワーウォークとして、一日50人の方にお会いすることを目標に
   南区を訪問して歩いています。)

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