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こうじマガジン NO.864

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≪2024年06月03日から2024年06月07日までのダイアリー≫

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■□□■□□■□□■【 目 次 】 ■□□■□□■□□■

◇6月定例県議会政調ヒアリング
◇南地区保護司会4ブロック(宇品)総会
◇朝起き会
◇Indobox in Hiroshima

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●●●2024年06月03日●●●


<6月定例県議会政調ヒアリング>

今日は午後から政調ヒアリングでした。
コロナ禍から抜けて、補正予算も小規模に
なっています。
一方で新たな産業団地の造成や宿泊税の導入
等説明がありました。
宿泊税につきましては、試算された税収
約30億円のうち6割が広島市の宿泊者からの
収入になるとのことで、まだまだ観光の
デスティネーションとしては成熟していない
広島市のブラッシュアップこそ急務ではない
か、と考えています。

知名度は抜群ながら今後グローバルに観光客
を呼ぶためには広島市の魅力向上が大事、
広島市以外の市町に周遊させて観光消費額を
高める、という県の目的は時期尚早ではない
かと考えています。
オーバーツーリズムの課題もあり、宿泊税は
広島市のテーマであり、県が導入するとして
も福岡県のように2段階方式が妥当だと考えています。


●●●2024年06月05日●●●


<南地区保護司会4ブロック(宇品)総会>

今日は新たに広島ガスの社長に就任された
中川智彦社長を訪問、ごあいさつをさせて
いただきました。
昭和38年生まれで同い年、共通の知人も多く
いました。
様々な地域課題について意見交換いたしました。

そして夕方には保護司会総会です。
新任の方もこられ、今までの歴史の話や
経験談で大いに盛り上がりました。

 
●●●2024年06月06日●●●


<朝起き会>

6月6日は実践倫理宏正会(朝起き会)の
二代会長の生誕の日で「改革と発展の日記念
朝起き会」として位置付けられています。
私も4時起床で参加し、会長先生の年頭の辞
に学ばさせていただき演壇にも立たせていた
だきました。

6時終了後帰宅して早朝自主トレを行い、
県議会に向かいました。
昨日から事務所のトイレが改修工事に入り、
7日までお休みとなります。
県病院の2024年度予算等について当局と
打ち合わせを行い、夜は「日韓親善協会会員
の夕べ」に出席しました。

 
  ●●●2024年06月07日●●●


<Indobox in Hiroshima>

Indoboxの丹治社長と、広島でのインドとの
ビジネス交流の可能性について検討すべく、
広島市内で数箇所の訪問活動を行った。
Indoboxが8月に主催する「インド教育研修
ツアー」にインスピレーションされ、今回の
活動につながった。
このツアーは、「最高学府であるインド工科
大学において、普段現地でインド人学生に
IT分野を教えている片岡准教授の講義、
オリジナルプログラムに参加。
PBLを通じ、学生がリアルな社会課題に向き
合うプログラム」で、学生に限らず企業・
教育関係者にも参加を呼びかける。

Indobox株式会社は、「日本とインドとの
融合により、新たな価値をうみだす」を
コンセプトに、教育・人材事業、高付加価値
事業(インド展開コンサルティング、現地
視察ツアー等)、特定プロジェクト
(調査・受託業務)の3つの柱で活動している。

丹治社長と対面で会うのは2度目である。
この3月19日に名古屋にあるIndoboxを訪問した。
名古屋駅の近くに2024年10月に開業予定の
日本最大のスタートアップ拠点、STATION Ai
にすでに入居しているとのことだった。
愛知県・名古屋市とSoftbankが出資し、
PFI方式でSoftbankが運営するという画期的な仕組だ。
広島県もスタートアップ拠点の整備を今行っ
ているが、まず規模が違う。
広島県もこの施設との連携を考えるべきだと思う。

スタートアップというのは、まずやって見て
、失敗してもすぐに次のプロジェクトに取り
組む、という形で何万件ものチャレンジが
蓄積する中で、そのどこかでドル箱が生まれ
るというものらしい。
理屈は理解できるが、本当に成功が見通せる
のか、またその過程は凄まじく苦しい期間と
なり追い詰められていくのではないか、
といった不安が先に立つ。
Indoboxはこの名古屋のスタートアップ拠点
で、インドという要素を掛け合わせるために
入居しているわけだが、どう具体化していく
のか楽しな試みである。

丹治社長は名古屋から高速バスで広島入り
するという、来客としては今までなかった
行程で朝8時過ぎに広島バスセンターで合流した。
9時からはまず広島県商工労働局海外ビジネ
ス担当監の船石氏と意見交換を行った。
広島県は、チェンナイ郊外でマヒンドラ財閥
が開発・運営する工業団地の日本企業側窓口
である住友商事と連携協定を締結し、インド
進出を目論む県内企業を後押しする。
昨年12月に私も参加した広島県議会インド
訪問団でも、デリー市内においてリライアン
ス財閥が開発・運営する工業団地Met Cityの
説明会に参加した。
こちらは丸紅が日本企業の窓口で、インド
各地で日本企業の誘致合戦が繰り広げられて
いることがよくわかる。

そのような中Indoboxは中小企業をターゲッ
トにインド進出のコンサル業務を展開している。
企業側がインド市場を認知し、関心を持った
段階で積極的に関わり、現地視察等を
アレンジ、具体的に展開に結びつけていく。
特にビジネスマッチングには自信があるようだ。
基本的に日本企業と組みたいインド企業は
たくさんある、という大前提で、インド企業
の方からのアクセスを増やしていく努力を
ネット上等で行っている。
そこから進出する日本企業のパートナーを
見つけるというのが大事な成功へのカギに
なるという。
船石氏によると県内企業でもインド進出への
関心は高いそうだ。
こうした企業を発掘し、支援・展開へと結び
付けていくことがビジネスにつながっていく。

インドに進出している日本企業は1400社、
うち85%は大企業だ。
中小企業、自動車部品、工作機械、農機具、
食品加工、といったものづくり産業の誘致は
、Make in Indiaというインド政府の方針にも
合致している。
インドは製造業が全産業の15%と弱く、雇用
吸収力のあるこうした産業の誘致に政府も
力を入れている。
もう一つ大事な取り組みとして人材育成がある。
広島県では広島大学のインド人留学生数名を
県内企業のインターンに誘導している。
就職につなげられればという思惑からだ。

丹治社長によるとインドは慢性的な就職難らしい。
大卒でも事情は同じで、もともと親日で円安
とはいえ給料は現地より高く(工業系正社員
の初任給はインドで10万円弱)、安全安心な
暮らしと簡単には解雇されない労働環境は
インド人にとっては大きな魅力であり、
日本企業へのあこがれは今日本語熱になって
現れているという。
こうした若者たちと日本企業をどう結びつけ
るかもビジネスとして取り組んでいける分野だ。

そうした意味も込めて、次の訪問先は県立
広島大学と叡啓大学だ。
午後から訪問した広島工業大学でも同じだっ
たが、まず学生の海外留学志向がコロナの
影響で大きく減退しているとのことだった。
県立広島大学、広島工業大学ともにインド
からの留学生はゼロ、叡啓大学は3人だった。
叡啓大学の有信学長は東芝時代に半導体、
IT関係でインドの高度人材を雇用した経験が
おありで、人材供給源としてのインドに理解
を示された。
これらの大学には協定校という形で海外の
大学と連携する方法がある。
具体的には長期短期を問わず、双方の大学
から留学生を派遣する。
単位の取得等の整備は必要だが、今回の
Indoboxの教育研修ツアーの延長線のような
事業、短期で企業インターンシップも組み合
わせるといったことからスタートしても良いと思う。

最後の訪問先はサティヤムべンチャーエンジ
ニアリングサービス株式会社だ。
GMのモチェルラ・キショール氏とは
広島日印協会設立の折から面識があったが、
設立総会の際にIndoboxの活動に興味を持って
いるとのことだったのが今回の訪問のきっか
けとなった。
Satvenは2000年にインド・ハイデラバードで
自動車エンジニアリングのベンチャー企業と
して設立、現在ではエンジニア数1550名以上
、世界に展開しているグローバル企業だ。
日本には2013年広島に日本支店を開業する。
モチェルラ氏は開設以来GMを務め、その
拡大に成功している。
10年以上日本で活動されているため、広島県
における日印間のビジネスの動きについては
非常に詳しい。

今回の訪問で一つのキーワードとして浮かん
できたのが、ハイデラバードという都市だ。
丹治氏の教育ツアーの主な舞台はハイデラ
バードのインド工科大学だ。
Satvenもハイデラバード生まれだし、
もう一つのキーワードにT-hub2.0がある。
これは世界最大級のスタートアップ支援拠点
で、現在7000社近くを支援、将来的には米国
シリコンバレーを超えるという目標を示している。
広島県も一時このT-hubとの連携を模索して
おり、それを深めていく可能性はある。

3つ目のキーワードは三次市で、2006年に
ハイデラバードと友好都市提携に調印している。
以来IT人材の確保や農業分野の覚書を締結
し、平田観光農園がブドウやいちごの栽培
技術指導を行っている。
こうした実績のあるところから掘り下げてい
くことも可能ではないだろうか。
以上3つのキーワードで今後のビジネス交流
を深めていきたいと思っている。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

中原 好治