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こうじマガジン NO.699
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≪2020年10月07日から2020年10月19日までのダイアリー≫
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■□□■□□■□□■□□■【 目 次 】 ■□□■□□■□□■□□■
◇広島県議会民主県政会政調Bチーム県外調査
◇広島県議会民主県政会政調Bチーム県外調査二日目
◇広島県議会民主県政会政調Bチーム県外調査三日目
◇『沈める滝』三島由紀夫(新潮文庫)
◇地域魅力向上・健康を支える社会基盤強化対策特別委員会
◇紙屋町周辺地区活性化推進特別委員会正副委員長勉強会
◇紙屋町周辺地区活性化推進特別委員会>
◇神田神社秋季大祭前夜祭
◇神田神社秋季大祭
◇生活福祉保健委員会
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●●●2020年10月07日●●●
<広島県議会民主県政会政調Bチーム県外調査>
今日から会派での県外調査(二泊三日)です。
コロナウイルスに影響もあり県外調査は2月以来になります。
Bチーム7名で広島駅から新大阪経由金沢まで、
そこからバスでの移動で石川県能登町にある
石川県立能登高校に向かいました。
バスでの移動が約2時間半、能登半島での移動は深い山をぬい、
海岸線を走りながら長時間に及びました。
調査目的は「ICTを活用した教育の取り組みについて」です。
ただもう一つ、
中山間地域の振興には高校の存在が欠かせないことから、
そういった視点からもヒントをもらおうと思いました。
想定通り「高校の存続は地域の存続」と、
生徒減による存続の危機を乗り越えられていました。
明治以降水産高校や農業高校等5つあった高校が平成14年に2つ、
平成21年に1つに統合されたそうです。
人口規模は昭和初期の4万人から15,000人に減少しています。
現在の生徒数は207名、一学年70名弱の2クラス、
普通かと地域産業科(水産・農業・福祉)があります。
高校存続は「1年間で20億の経済効果がある」というかけ声のもと、
平成28年から魅力化プロジェクトを実施しています。
その柱は公営塾の運営とICT、男女定員80名の寮の運営です。
公営塾の運営やICTの取り組みは地域おこし協力隊の力を活用、
寮についても県外からの入校を意識しています
(島根県立隠岐島前高校を手本にしているそうです)。
こうした取り組みは、国公立大学への進学(R元7名)や
部活動の活性化(全国大会出場23名)に
つながっているとのことでした。
中山間地域の高校生は高等教育や
職業教育を希望する生徒はどうしても地域を離れてしまいます。
そうした生徒たちは何年かして
地域に戻ってこれるような環境づくりが求められていると思っています。
仕事と生活環境、地域でしっかり開拓していく必要があると
感じました。
終了後は輪島市へ。
この日は輪島市泊。
●●●2020年10月08日●●●
<広島県議会民主県政会政調Bチーム県外調査二日目>
県外調査二日目は小糠雨の中輪島市漁港周辺を早朝自主トレ。
生き生きとした漁港の風景を感じることができました。
はるかに見える荒れ模様の海は日本海です。
8時過ぎには有名な朝市を見学、
平日でしたので人出はそれほどありませんでしたが、
雰囲気を楽しみました。
9時過ぎにホテルを出て一路富山市へ、
約3時間のバス移動です。
午後1時から富山県議会では、
「富山型デイサービスの取り組み状況等について」調査を行いました。
富山県の人口は約106万人、
高齢化率は30%と全国平均26%を上回っています。
従来から福祉に力を入れており、
2012年の「特別養護老人ホームの高齢者人口10万人当たりの定員数」は
4,039人と全国3位で、現在(2017年)でも3,650人と
全国10位となっています。
大事な点は、こうした施設福祉から
「地域密着型サービスを充実する」ことに施策転換をした点です。
その中心的理念になっているのが「富山型デイサービス」です。
もともとは、1993年に惣万さんが開所した「このゆびとーまれ」
という富山初の民間デイサービスからスタートします。
この取り組みを富山県がバックアップした点が素晴らしいところで、
県の二分の一補助で行った
「在宅障害児(者)デイケア事業(1996~2013)」や、
「富山県民間デイサービス育成事業(1996~1999)」をスタートします。
この取り組みは次第に定着し、
誰でも受け入れる民間デイサービスと
行政の柔軟な補助金の出し方を合わせて、
「富山型」と呼ばれるようになったそうです。
2000年から介護保険がスタート、
2003年には富山型デイサービス推進特区
(指定通所介護事業所で知的障害児(者)の受け入れが特区内で可能になった)
の指定を受け、2006年には全国展開することになります。
理念的にも「誰もが地域でともに暮らす」(共生)を重視し、
家族のように過ごせる第二の我が家、
近所の家に遊びにいく感覚、
いつでも誰でも受け入れ可能という3本柱に整理しています。
具体的には小規模(10~20人)、
多機能(障害者や子どもも含め誰でも受け入れ可能)、
地域密着のサービスで、
これにより介護人材の効率的活用も図れる(各々設置の場合の6人→4人)
とのことでした。
2021年までに県内200箇所(小学校区に1つ)の設置を目標にしています。
この動きは2011年には
「とやま地域共生型福祉推進特区(総合特区)」の指定を受け、
さらなる全国展開が図られています。
こうした富山型デイサービスの基盤のもと、
訪問看護の在宅サービス(1,733人/月(2008)→3,299人/月(2018))を強化、
地域住民によるケアネット活動
(住民がチームを組んで支援が必要な方へ見守りや買い物代行などを行う)
の推進を柱に、施設と在宅のバランスをとっていく方針です。
ケアネット活動は、1地区30万円の支援(県1/6~1/3)で、
県内の旧小学校区266地区に3,539のチームが活動しています。
これを2021年までに306地区に増やす目標です。
またこれまで富山型デイサービスの報酬は低く、
経営が厳しい状況という課題がありました。
これが2018年の報酬改定で、
高齢者デイサービス事業所(報酬額273千円/日、+5千円/日)、
障害福祉サービス事業所(報酬額229千円/日、+5千円/日)、
共生型サービス事業所(報酬額229千円/日、+26千円/日)
と改善されました。
地域共生というしっかりとした理念のもとでサービスが展開されていること、
そのもとで県がイニシアチブをとって
国の制度も活用して整備を進めていること、
地域密着が徹底され各小学校区単位での整備を目標としていること等、
大変参考になりました。
広島県での状況や今後の取り組みに生かして参りたいと思います。
2つ目の調査は富山地方鉄道株式会社です。
こちらでは「富山駅路面電車の南北接続の運営状況等について」
調査しました。
新幹線が開通し新しくなった富山駅を
南北に路面電車が通過するという光景には驚きました。
この事業と路面電車の環状線化は、
広島市の路面電車の運行を考える上でも
大変参考になる取り組みだと感じました。
ちなみに富山地鉄の会社規模ですが、
売上68億・従業員500名・軌道系営業キロ15キロで、
広電は売上210億・従業員1800名・軌道系営業キロ35キロですので
約4倍の規模感です。
人口が3倍ですから広電での同様の仕掛けは可能だと思っています。
終了後は金沢まで移動し宿泊。
●●●2020年10月09日●●●
<広島県議会民主県政会政調Bチーム県外調査三日目>
金沢の朝は曇り、早朝自主トレで金沢城址付近まで行くと、
兼六園が早朝入館実施中で、つかの間ですが園内を散策しました。
三日目の調査地は石川県立歴史博物館です。
現在の石川県立歴史博物館は、
旧陸軍兵器庫だった3棟の赤レンガ建物を利活用したものです。
第3棟は1909(明治42)年、第2棟は1913(大正2)年、
第3棟は1914(大正3)年に建てられています。
戦後は1972(昭和47)年まで金沢美術工芸大学の校舎として利用され、
1986(昭和61)年10月に第1棟、第2棟を活用して
歴史博物館が開館しています。
また1990(平成2)年9月には国の重要文化財に指定され、
同10月には第3棟も開館しています。
兵器庫として建造された建物は各地の師団にありましたが、
現在その姿が見れるのは広島、金沢、姫路、善通寺の4ヶ所で、
これらのうち完全な形で残っているのは金沢と善通寺だけです。
建物の保存改修には、外観は建てられた当時の姿を忠実に復元し、
内部はそれぞれ異なった方法で構造補強を加えている。
第1棟は、中は全て鉄筋コンクリート造(梁・柱・床)日本瓦葺で、
レンガ壁だけを残しています。
第2棟は鉄骨で補強(屋根・日本瓦葺、小屋梁、コンクリート床)
しています。
そして第3棟は耐震補強を加えつつ、
木造構造はそのまま残して(レンガ基礎・東石、鉄骨やね日本瓦葺)、
建てられた当時の建物に最も近い姿にしています。
建物延面積は7,746㎡、敷地面積28,727㎡です。
頑丈な第1棟は主に博物館の展示室を整備、
第2棟はフリーゾーンとして管理部門が入っています。
第3棟は加賀本多博物館の展示が1階部分の半分を占め、
後は倉庫として利用されていました。
並行に建つ3棟は1階部分が渡り廊下で繋がれ、
中庭部分には全面ガラス張りの休憩所(ほっとサロン)が設けられています。
現在の博物館は平成25年6月から行われた
リニューアル工事によるものです(平成27年4月オープン)。
保存改修からリニューアルを経て現在の姿になるまでの投資額は
約100億円を超えるものになるとのことでした。
現在の利用者数は約16万人、収支の状況は歳入が約2.2億円
(入場料収入約1,000万円、一般財源約1.9億円)、
歳出は職員費が約7,000万円(職員数は21名うち学芸員11名)、
事業費が約1.5億円となっています。
旧広島陸軍被服支廠の保存利活用について
この知見を活かしていきたいと思います。
昼食後一路広島へ。
新大阪で乗り換えて約4時間半、
西日本から北陸方面は時間がかかります。
新幹線の開通が待たれます。
広島からだと北陸、長崎、
宮崎が新幹線がなく時間がかかる地域です。
そして到着後6時からは
連合広島西部ブロック役員会意見交換会に合流しました
(ホテルニューヒロデン)。
●●●2020年10月11日●●●
<『沈める滝』三島由紀夫(新潮文庫)。>
『美しい星』を感動しながら読み終え、
次の小説をどうしようかと悩んだ末、
手に取ったのが同じく三島由紀夫の『沈める滝』です。
『美しい星』は2017年に映画化されていますので、
そちらも見てみようと思っています。
今日は昼前に東広島市で執り行われた葬儀に参列しました。
●●●2020年10月12日●●●
<地域魅力向上・健康を支える社会基盤強化対策特別委員会>
朝8時前から約40分間、鶴見橋東詰交差点にて街頭演説。
ここの交差点は歩行者及び自転車との距離が近いので
マスク着用です。
そして10時半からは特別委員会に出席しました。
中山間地域振興計画の集中審議です。
質問調整の中で、
全域が中山間地域である県内10市町へのUIターンが
2019年度に計656人となり、
15年度比で2割余り減ったことが明らかになり、
その点を指摘し県内全域へのUIターンを指標としている点を
改善すべきだと提言しました。
さらに20代~40代のUIターンにも着目すべきで、
市長と連携して緻密に考えて取り組むべきだとただしました。
この点は翌日の中国新聞でも取り上げられました。
また農林水産業の関する指標もチャレンジプランの横出しではなく、
特に雇用効果について具体的に示すべきだと指摘しました。
午後からは市内で海外ビジネスの関する打ち合わせ、
さらに広島市議会での打ち合わせと続きました。
●●●2020年10月14日●●●
<紙屋町周辺地区活性化推進特別委員会正副委員長勉強会>
今日は朝10時半から特別委員会の勉強会に出席しました。
久しぶりに副委員長を務めさせていただきています。
主にサッカースタジアムの整備に関する件がテーマですが、
コロナウイルス感染症への対応が求められる中、
いかに紙屋町地区を活性化していくのか、
考えていきたいと思います。
●●●2020年10月15日●●●
<紙屋町周辺地区活性化推進特別委員会>
朝10時半から特別委員会に出席しました。
副委員長を務めています。
今日は参考人の意見聴取があり、
広島修道大学の木原一郎准教授のご意見を拝聴しました。
「カミハチキテル」という社会実験を相生通りで行なわれ、
好感触を得られたことから、「相生通りをトランジットモールに」
というご提言をされました。
トランジットモールとは、自家用自動車の通行を制限し、
バス、路面電車、LRT、タクシーなどの公共交通機関だけが
優先的に通行できる形態の歩車共存道路のことです。
ヨーロッパの都市の中心部ではよく見る光景で、
私自身は広電宇品線もこれで良いのでは、と思っています。
これからも社会実験を繰り返し、成功体験を積み重ねて実現したい、
とのことでした。
私自身は大賛成、車道を一車線にして歩道を拡張、
憩いの空間を増やしていくという方向性です。
広島市の場合は平和大通りをどうするか、
という課題もありますので、
面的に考えないといけないと思っています。
都市再生緊急整備地域の指定され、
特定地域の上乗せがあったにもかかわらず、
区域内での再開発の動きは全くなく、残念ですが、
こうした民間の動きが起爆剤になればと思いました。
午後からは会派政調Bチーム勉強会に出席、
さらに会派土木関連要望を土木建築局長に提出しました。
●●●2020年10月17日●●●
<神田神社秋季大祭前夜祭>
今日明日と宇品地区では神田神社の秋季大祭です。
例年は子ども神輿の準備等行いますが、
今年はコロナウイルスの影響で神輿は中止、
したがって町内会での打ち上げも中止、
ただ幟立てと撤去は行うということになっています。
夕方神田神社での前夜祭に出席しましたが、
神田公園には夜店が並んでいましたが、
いつもの神楽や宇品みなと太鼓の披露は中止、
祭典後の直会も中止、
と変則的な秋祭りとなっています。
●●●2020年10月18日●●●
<神田神社秋季大祭>
秋晴れの素晴らしい祭り日和です。
こども神輿は中止なのが残念です。
お昼前には町内会有志で幟旗のあとかたづけを行いました。
約1時間余りで完了し、4時にば神田神社へ。
大祭のお参りに参加しました。
今日はみ扉があけられる日で、
一年でも最も大事な祭事とのことでした。
来年は今まで通りの秋祭りが実施できることを祈念しました。
●●●2020年10月19日●●●
<生活福祉保健委員会>
朝8時前から段原・的場交差点にて街頭演説。
曇りがちでしたが暑くもなく寒くもない街頭日和が続いています。
10時から会派総会、10時半から生活福祉保健委員会に出席、
富山型デイサービス=地域共生型の介護サービスの
広島県での展開状況について質問しました。
午後からは三菱重工組合会館へ。
打ち合わせの後三菱重工グループ労連広島地区本部の
委員研修会に出席、4グループに分かれた委員の皆さんと、
みっちり2時間の意見交換を行いました。
しっかり交流できたと思います。
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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身
中原 好治