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こうじマガジン NO.692


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≪2020年08月04日から2020年08月12日までのダイアリー≫

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■□□■□□■□□■□□■【 目 次 】 ■□□■□□■□□■□□■

◇振り返り
◇『伊豆の踊子』 川端康成著(新潮文庫 Kindle版)
◇75回目の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式
◇黒い雨訴訟
◇議会報告(未来潮流Vol.35)作成
◇三原・安芸高田市長選挙
◇山の日
◇知事要望
◇黒い雨訴訟 控訴


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●●●2020年08月04日●●●


<振り返り>


現在私は全日本海員組合の政治参与を務めさせていただいていますが、
この時期一年を振り返っての活動報告書を作成しなければなりません。

13年目になりますので、活動自体は定着していますが、
やはり今期は3月あたりからコロナウイルスの関係で、
活動が一変したことがよくわかりました。

3月に学校の一斉休校を安倍首相が要請したあたりから、
事態は深刻化、非常事態宣言、外出自粛と動いていきました。

活動の視点もコロナ対策中心で、航路支援策の要請一本、
つまり生きるか死ぬかの段階に入っていったと振り返っています。

心配していた燃油の高騰もむしろ下落に転じ、
利用者が激減する中での生き残り策が中心でした。
こうした状態が半年近く続き、
また今も感染が再拡大するという事態になっています。

多様な活動の可能性は絶たれ、
生き残りのみが課題にならざるを得ない状況がいつまで続くのか、
心配です。

コロナ前に戻ることは無理にしても、経済はどこまで回復できるのか、
そろそろ見取り図が必要になっていると痛感しています。


●●●2020年08月05日●●●


<『伊豆の踊子』 川端康成著(新潮文庫 Kindle版)>


『花の生涯』で伊豆下田を舞台に、吉田松陰先生の密航未遂事件や、
ハリス公使の条約調印への道のり、
唐人お吉の物語等興味深く読んで、
ふと伊豆の踊子を読みたくなり手に取りました。

有名な作品で映画化もされていますが、読むのは初めてです。
短編ですぐに読み終えましたが、非常に爽やかな気分になりました。

別に恋愛や憎悪といった深い感情が行き来するわけではない、
すれ違いほどの踊り子たちとの出会いが、
心を清浄にしてくれるという設定です。

「頭が澄んだ水になってしまっていて、それがぼろぼろ零れ、
その後には何も残らないような甘い快さだった」という締めくくり、
一度同じ風景をじっくり味わってみたいと思いました。



●●●2020年08月06日●●●


<75回目の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式>


今日は75回目の原爆が投下された日です。

ただいつもの年とは変わっています。
毎年朝4時起床の朝起き会からスタートしますが、
今年はコロナウイルス感染防止のため中止、
6時からの戦災供養会主催の慰霊式の中止、
さらに式典後にむかう動員学徒の慰霊式も中止となりました。

式典のみの出席、しかも3蜜を避けるため一般参列者を規制し、
来賓席も間隔を開けて座ることになりました。

いつもと違う雰囲気で式典自体の厳粛さは維持されましたが、
人が集い悲しみを分かち合う場の興奮は無くなりました。

毎年参加させていただいている私にとっては大きな変化です。
来年はどうなるのか、心配しています。

そして11時からは学生インターン4名との打ち合わせ、
夏のインターンシップがスタートしました。

さらに1時からは、
年度半ばにあたる9月下旬に開会予定の定例県議会に提案予定の
補正予算案について、ヒアリングが始まりました。

コロナウイルス対策が中心ですが、
大型の補正予算になりそうです。


●●●2020年08月07日●●●


<黒い雨訴訟>


本日、黒い雨訴訟に関して当局の説明を聴取しました。

内容は、原爆の放射性物質を含んだ「黒い雨」に国の援護対象区域外で遭い、
健康被害を訴える広島県内の原告全84人に
被爆者健康手帳を交付するよう広島市と県へ命じた
7月29日の広島地裁判決に対し、
厚生労働省は市と県に控訴を求める検討を行っているというものでした。

問題は、控訴しなければ判決が確定し原告84人は手帳の交付を受けますが、
国の対象区域外で黒い雨に遭ったその他の人たち
(いったい何人ぐらいいらっしゃるのか、
県は推計値すら持っていないとのことでした)については、
同様の訴訟を提起して判決をもらう以外に今のところ手はなく、
全面救済には程遠い結果になる点、とのことでした。

その根底には、判決の中に対象区域拡大に向けての科学的な合理性の指摘や、
黒い雨に遭ったことと健康被害の合理的な関連性について、
明確になっていないという点にあるとのことでした。

つまり国は対象区域の拡大については慎重な立場を崩していない、
ということになります。

また健康被害との合理的な関連性については、
この理由で申請が却下された例は今まで多数あり、
そこを無視して認定することは公平性が保たれない、
という点もあるそうです。

いずれにしても原告団の執念とその高齢化を考えると、
この際政治決断をすべきではないかと。

派生する課題については、事後速やかに判断、
修正すればいいのではないか、と私は思っています。

国が判断しないのなら、国とことを構える覚悟で、
市と県で控訴しないという決断もありうる、と思います。

この問題は民主党政権時、
対象区域の拡大について県・市と要請した経緯もあります。

民主党政権時にも決断できなかった課題ですが、
なんとかここで結果を出せないものか、
12日の判断に期待しています。


●●●2020年08月08日●●●


<議会報告(未来潮流Vol.35)作成>


主に定例県議会終了後、
特に一般質問等行なった際に集中的に議会報告を作成、
配布してきました。

この度コロナウイルス感染症対策として、
長期にわたる臨時県議会が行われ1000億円を超える補正予算を組みました。

来たる9月定例県議会で提案予定の補正予算の概要も出そろう今の段階で、
議会報告を作成しようと思っています。

活動の一端をご報告できればと思っています。


●●●2020年08月09日●●●


<三原・安芸高田市長選挙>


今日は、河井事件で現金を受け取ったとされる
三原・安芸高田両市長が辞職したことに伴って行われた
両市長選挙の党開票日でした。

所属する国民民主党も連合広島も自主投票でしたので(推薦依頼等もなし)、
支援活動等にはノータッチでしたが、結果には驚いています。

三原の場合は、自民党推薦で元三原市長の溝手氏が
全面的に支援に動いているとのことで、
ある程度想定はできました。

一方安芸高田市の場合は、徒手空拳で準備期間もなく臨んだ選挙で、
しかもほぼ全員の市議が支援する前副市長が対抗馬ですから、
これは大金星と言えます。

裏を返せば、既存の政治体制・政治家に対して
はっきりとノーが突きつけられた、という意味で、
これは私自身も十分に自戒し、
しっかりと市民・県民の声を聞いていく必要があると、
思いを新たにしたところです。

これほど河井事件から来る政治不信は強いのか、
とあらためて認識いたしました。

これから裁判が始まりますが、
その行方と現金を受け取ったとされる首長以外の議員の対応についても
注目して参ります。


●●●2020年08月10日●●●


<山の日>


山の日は2014年に制定されています。

本来は8月11日で、曜日の関係もありますが、
お盆休みを長くする効果もあったように思います。

ただ今年は延期された東京オリンピックの閉会式が8月9日の日曜日だったので、
10日に変更になったという経緯があります。

ここ1年は東京オリンピックに向けて世の中が動いていたように
振り返っていますが、今考えると
「密を求めて、興奮を演出する」
典型的なイベントはもう今までのようにはできないのではないか、
とも感じています。

コンパクトに感染拡大のない一部の国々だけで、
というのではあまり意味がないと思います。

東京オリンピックは残念ながら「出会えなかった未来」になりましたが、
それ以上に国民の満足感が高くなるオリンピックに
大いに期待したいと思います。


●●●2020年08月11日●●●


<知事要望>


今日は8月19日に実施予定の知事要望に関しての準備を行いました。

「9月補正予算に関する要望」ということですが、
幅広く会派の思いを盛り込んでいきます。

また今年度は「ひろしま未来チャレンジビジョン」の改訂が行われており、
それに伴う「社会資本未来プラン」
さらに「道路整備計画」「河川整備計画」
「ひろしま砂防アクションプラン」といった
公共事業の基本計画の改訂も行われます。

所属議員の地元自治体の要望等も
強く反映させたものにしていく必要があります。

この9月の要望に盛り込もうと検討しましたが、
現在公共事業については市町の要望を聞き取っている状況とのことで、
12月の要望で行うことにしました。

効果的・効率的な要望活動にしていこうと思っています。


●●●2020年08月12日●●●


<黒い雨訴訟 控訴>


広島市長は11時から、
県知事は午後4時から記者会見して黒い雨訴訟に地裁判決に対して、
広島高裁に控訴することを表明しました。

松井市長が「ソクラテスの弁明」を引用したとのことですが、
苦渋の判断だったとのことでした。

県市が援護対象区域の拡大を求めた2010年当時民主党政権下でしたが、
実現できず苦い思いをしました。

2008年から約3万7千人を対象に大規模調査を実施して、
従来の大雨地域の約6倍の範囲で雨が降ったとの結果をまとめ
要請したにもかかわらず、見送られました。

果たしてそんな国の姿勢で
科学的合理的な根拠を持って対象地域の拡大が見通せるのか、
大いに心配しています。

松井市長は「本年度中をめどに方向性を出すよう求めていく。
そうでなければ、拡大が結実するか不安定になる」とされていますが、
その通りだと思います。

2008年の調査に基づき対象地域を拡大すれば、
現在4400人の被爆者健康手帳保持者が、
13000人から14000人に拡大するとされています。

今回の原告団の平均年齢が82歳、
5年前の提訴後に亡くなった原告は16人だそうです。

裁判は続いていく、
国の検討は是非とも早い結論を得るべく進めていただきたい
と思っています。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

中原 好治