△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼**△▼

こうじマガジン NO.552

△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼**▲▽**△▼**△▼

≪2017年5月30日から2017年6月07日までのダイアリー≫

******************************************************
■□□■□□■□□■□□■【 目 次 】 ■□□■□□■□□■□□■

◇基幹労連広島県本部議員団会議第13回総会・懇親会
◇宇品小学校運動会、宇品体協新旧役員懇親会
◇「広島県議会民主県政会・韓国(ソウル)交通運輸事情調査団」
◇広島県住宅供給公社

******************************************************


●●●2017年05月30日●●●


<基幹労連広島県本部議員団会議第13回総会・懇親会>


朝6時起床後早朝自主トレ(京橋川左岸コース)。

8時には事務所へ。

午前中は事務処理に当て、
午後から県議会にて来客対応1件ののち
「基幹労連広島県本部議員団会議第13回総会・懇親会」に出席しました。

議員団は11名、だんだん少なくなってきています。
産業政策の推進・実現という目標を掲げながら、
どうも組織は低調です。

グローバルな競争の中で、
日本政府や地方自治体への視点が薄れ、
会社第一の流れが定着してきているように感じています。
組合活動にも野党への支援にも消
極的にならざるえを得ないのかも知れません。


●●●2017年06月03日●●●


<宇品小学校運動会、宇品体協新旧役員懇親会>


朝7時起床後早朝自主トレ(京橋川左岸コース)。

9時前からは宇品小学校運動会へ。
1300人を超える広島一のマンモス校です。
児童とはいえ1300人が一斉に声を出すと迫力があります。
年々増える父兄席のスペース、
それでもあふれかえるような状態です。
地域の活気を感じました。

お昼までに来客対応1件、
そして夕方からは宇品体協新旧役員懇親会へ。
こちらも体協スポーツ教室のお母さん方で
大いに盛り上がりました。


●●●2017年06月04日●●●


<「広島県議会民主県政会・韓国(ソウル)交通運輸事情調査団」>


今年の1月26日に開催された
「第5回私鉄広電支部推薦議員懇談会総会
(県議9名、広島市議3名、市長議会議員8名、計20名で構成)」で、
「広島の質の高い交通に向けて」と題した
広島大学大学院国際協力研究科教授の藤原章正氏の
ご講演をお聞きしました。

この中で「ソウル市の交通政策が先進的で非常に参考になる」
とのことで、メンバーの中からもぜひ現地調査に行こうとの声も上がり、
当調査団の結成にいたりました。

メンバーは県議7名、広島市議1名、
私鉄広電支部2名の計10名です。

調査にあたっては在広島韓国総領事館のご協力のもと、
ソウル特別市議会、
ソウル市副市長及びソウル市交通運営課長への表敬訪問も実現し、
非常に有意義な調査になったことにあらためて感謝申し上げます。

5月31日(水)7時26分の新幹線でまずは博多へ。
福岡国際空港10時半発の大韓航空便で仁川空港に向かいました。
飛行時間は約1時間半、2時過ぎにはホテルに到着。

まずはソウル市内の清渓川(チョンゲチョン)の調査に向かいました。
前回訪問時もこの清渓川(チョンゲチョン)を
ジョギングして楽しみましたが、
快適な空間であると同時に、
歩行者がソウル中心部を効率的に移動できるという利点もあります。

この川はもともと周辺住民の生活排水が流入する
下水道代わりの川として利用されていました。
1950年代から1960年代の韓国の経済成長・都市開発に伴い
さらに水質汚濁が悪化し、
また川岸には朝鮮戦争の避難民などがスラムを形成していました。

このためソウル市当局は清渓川を暗渠化し
住民を強制移住させるとともに、
暗渠の上を通る清渓高架道路を1971年に完成させました。

その後、李明博政権下の2003年7月から2005年9月にかけ
老朽化した高架道路を撤去し、
同時に河川の復元工事が行われました(全長約5.8km)。
漢江から水をくみ上げて川を復元し
今では市民の憩いの場となっています。

今回も宿泊したホテルにほど近いので
早朝のジョギングを楽しみました。
風が抜けていく空間になっているので非常に快適で
早朝から多くの市民が利用していました。

広島的に考えると広島城の外堀や
京橋川に流れ込んでいた流川を復元する、
というイメージですが、
どちらも暗渠として利用されず埋め立てられていますので
ニーズはありません。
むしろ河岸緑地のさらなる整備がこの政策にあたると思われます。

4時にはソウル特別市議会への表敬訪問、
5時半にはイジェウォン・ソウル市副市長を表敬訪問しました。

ソウル市の特徴はその成長が急激だったことにあります。
600平方キロ(東京都の約三分の一)の面積に
1000万人の人口、さらに朝鮮戦争後人口が5倍になっています。

たった50年余りで急速に発展し、
またそのインフラが老朽化し切り替える時期を迎えている。
住宅や道路といった基本的なインフラ整備について、
市民の間にも「葛藤」が生じています。

そこでソウル市は新しい都市ビジョンを描いて
再生を目指しているわけです。
その基本的な思想は、「自然回帰、歩きやすい都市」とのことでした。
この発想は先進的で日本の都市ビジョンにおいても学ぶべき視点です。

車の渋滞対策が都市交通の最大の課題ですが、
後で調査する中央バスレーンやトランジットモールといった取り組み、
高速道路を歩行者専用道路とするという
ソウル路7017といった取り組みは、自然の質を高め、
生活の質を高める取り組みだといえます。

こうしたビジョンと具体的な取り組みが
うまく呼応している点にも注目が必要です。

ソウル訪問はトランジットも含めて5度目ですが、
こうした都市の視点で眺めたのは初めてで、
その先進性には驚かされました。

二日目は朝9時過ぎにホテルを出発、
まずソウル市役所別館に向かいました。

この別館屋上階にあるチョンドン展望台からの眺めは最高でした。
眼下に広がる徳寿宮宮殿、
昨日訪問したソウル市役所や市議会、
遠くは青瓦台まで見渡せます。
まさにソウルの歴史の中心部を実感できました。

こちらでは10時から、
ジンドン・カンソウル市交通運営課長との意見交換を行いました。
ソウル市の公共交通システムの特徴は
「準公営システム」にあります。

市内8000台のバスを66社の民間企業が運行していますが、
料金収受や予算建てはソウル市が行います。
また黒字路線と赤字路線の調整や、
維持管理等もソウル市が行うことになります。

さらに市民目線で見ると便利なのは一枚のカードで
バス電車を含む5回までの乗り継ぎが可能なカードが普
及していることです(One card all pass system)。
このカードの保有率は95%とのことでした。

ソウル市の予算が約2.5兆円、
うちバス運行予算は1300億円とのことで、約5.2%にあたります。

広島市でいうと520億円に相当しますが、
広島市の公共交通機関は完全民間運営ですから、
これくらいの予算規模は市民の足に投資してもいいのではないか、
という論点が生まれます。

ソウル近郊の京畿道や仁川特別市は民間運営ですが、
通勤圏でもあるので乗り継ぎ可能にしているそうです。
こうした工夫は市民目線だと感じました。

あと市内に7万台あるタクシーとの競合
(タクシーは中央バスレーンを走ることはできません)をどうするのか、
300万台ある自家用車を今後どうコントロールするのか、
といった課題があるそうです。

11時にはソウル市交通情報システム
「トピス(Traffic Operation Information Service、TOPIS)」本部を
訪問しました。
「トピス」本部は、ソウル市の道路交通管理を総括し、
効率的でリアルタイムに市民に情報を提供しています。

楊允桂(ヨムジェ・ヤン)ソウル市交通情報センター主任に
対応いただきました。
トピスは、無線通信などを利用したリアルタイム・バス位置情報技術、
交通カード運営、リアルタイム・交通映像撮影技術などの先
進技術を駆使した韓国の
「知能型交通システム(Intelligent Transport System、ITS)」です。

導入の目的は、交通渋滞、交通事故、
大気汚染などの問題を効果的に解決することです。
このシステムで、ソウル市民は交通の状況を
スマートフォンでリアルタイムに確認できます。

さらに、バス、・地下鉄などの待ち時間を最小化でき、
リアルタイムに交通状況が反映されるため、
交通渋滞・交通事故のような突発状況を素早く認知して、
迂回道路も選択できるメリットもあります。

またソウル市役所の地下3階にあるこのセンターは
核及び生物兵器シェルターでもあり、
40日間の食糧備蓄と電源を備えています。

軍・警察も常駐し、
危機管理センターと考えることもできる施設です。
これは広島にはない施設で、その先進性には驚きました。

それだけ事故や渋滞、
さらにはテロ等への危機感があるということです。
広島市でどこまで必要なのか、要検討だと感じました。

昼食後は現地調査ということで、
ソウル駅高架道路跡「空の道 ソウル7017」、
バス専用のトランジットモールである延世路に向かいました。
このトランジットモールもヨーロッパでは
当たり前に見かける風景ですが、
日本では実現が困難なシステムです。

例えば県病院から宇品海岸までの直線路をトランジットモールにする、
とするとまず沿線住民から反対の声が上がります。
車の乗り入れができない、地価が下がるといった不満です。
ただ延世路バス専用のトランジットモールでは、
歩行者が増えることによって沿線に店舗が張り付き、
逆に賑やかになったとのことでした。

この辺りは大学が密集する地域で、
もともと賑わい空間だったこともありますが、
広島でも一考すべきテーマだと思っています。

3日目は仁川空港2時発のフライトで帰国しますが、
午前中の時間を利用して仁川特別市内にある
松島(ソンド)国際経済開発区を調査しました。

アジアのドバイとも呼ばれる未来型都市のイメージです。
統合型リゾートやIT等情報産業を集積していく目論見です。
広大な埋め立て地に開発が進んでいました。

中国の経済開発特区と似たイメージですが、
国家レベルの取り組みには圧倒されます。

広島県の進めるイノベーションへの投資や海外ビジネスが
ちっぽけに感じられます。
これからはこうしたビッグプロジェクトにどう絡んでいくか、
が勝負になると感じました。

以上2泊3日の短い日程でしたが、
大変有意義な調査になったことをご報告いたします。


●●●2017年06月07日●●●


<広島県住宅供給公社>


今日はあいにくの雨模様です。

まず事務所で庶務にあたり、
11時からは私鉄広電支部での打ち合わせ、
ソウル訪問団の総括を行いました。

午後1時からは監査業務のため欠席した
広島県住宅供給公社理事会の報告を受けました。

さらに商工労働部海外ビジネス課との打ち合わせ、
来週14・15日と来広される
ヴェトナム・ビンディン省からの訪問団の受け入れを進めています。

夕方には長男の通う高校へ、こちらは面談です。
分刻みの一日でした。


**************************************************

◆こうじマガジン送信先を募集しています。
少しでも多くの方に、
私のメ-ルマガジンを読んでいただく事で
広島県の政治を変える声を広げたいと思っています。

お知り合いの方のメールアドレスを
こちらkoji@nakahara.gr.jpまで送っていただければ、
こちらで登録して、送信させていただきます。

また、配信停止のご希望も
メールに「こうじマガジン配信停止希望」とご記入の上
こちらkoji@nakahara.gr.jpまでお知らせください。

**************************************************

◆「こうじブログ」ほぼ毎日更新中!!
http://blog.livedoor.jp/nkojikoji/

◆中原好治のホームページは、
http://www.nakahara.gr.jp をご覧ください。

◆中原好治へのご意見、ご質問、ご感想などは、
koji@nakahara.gr.jp まで、お聞かせください。

**************************************************

未来潮流フォーラム事務局
(2015年9月1日より事務所が下記に移転しました)

〒734-0007
広島市南区皆実町6丁目15-2
TEL:(082)250-7588
FAX:(082)250-7688
メールアドレス koji@nakahara.gr.jp
ホームページURL http://www.nakahara.gr.jp

広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

中原 好治