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こうじマガジン NO.483

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≪2015年10月07日から2015年10月13日までのダイアリー≫

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■□□■□□■□□■□□■【 目 次 】 ■□□■□□■□□■□□■

◇広島県議会総務員会県外調査
◇広島県議会総務委員会県外調査二日目
◇広島県議会総務委員会県外調査三日目
◇旧被服支廠の保全を願う懇談会
◇「蒼氓(そうぼう)」石川達三(新潮文庫)
◇街頭演説

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●●●2015年10月07日●●●


<広島県議会総務員会県外調査>


朝4時起床後まずは朝起き会へ。
2代会長先生の「継踵の日」の記念朝起き会で、
演壇にも立たせていただきました。

終了後は早朝自主トレ(京橋川左岸コース)。
そして8時前には事務所へ。
昨日の事務所開きの余韻の残る中、
早速原稿書き・庶務にとりかかります。

そして今日から二泊三日で
広島県議会総務委員会県外調査に出発します。
11時15分バスセンター発の広島空港行きに乗り込み、
12:45広島空港発、14:30には羽田空港に到着しました。

最初の調査地は、「公益財団法人かながわ国際交流財団
湘南国際村学術研究センター」(神奈川県三浦郡葉山町)です。
この財団は「民際外交」を唱えられた長洲一二元知事のもとで、
昭和52年2月に設立、今年で40周年を迎えます。

その目的として、
(1)多文化共生の地域社会かながわづくり-
神奈川県には約16万人の外国人(中国・韓国で半分、
160ヶ国から、全人口の1.8%、うち留学生8000人)が住んでおり、
多文化共生が大きなテーマになっている、
(2)県民・NGO等との連携・協働による国際活動の促進
(3)国際性豊かな人材の育成
(4)学術・文化交流の促進
を掲げています。

そして(3)と(4)の事業を、
今回訪問したセンターで実施していることになります。

現地に行ってまず感じたことは大変な設備投資だ、という点です。
三浦半島の高台、葉山の絶景の地に、
民間の宅地も含めて大規模な開発がおこなわれています。
財団の資産は44億で、うち特定資産は37億、
2013年度の収益は1.5億で、費用は2.3億、
この赤字分は当然一般会計からの補てんだと思われますが、
今年20周年を迎える「湘南国際村」
~「歴史と文化の香り高い21世紀の緑陰滞在型の国際交流拠点」は、
この首都圏の風光明媚な葉山の地ならではの
投資であり、経営だと感じました。

2つの研究施設(地球環境戦略研究機関、総合研究大学院大学)、
11の研修施設(湘南国際センター、IPC生産性国際交流センター、
中央福祉学院 ロフォス湘南、ほか民間研修施設)が立地しています。

自然と文化、そしてこの規模の大きさ、
「文化は政治を反映する中枢」(ルーブル美術館で
大改革を行ったジャック・ランク元文化大臣)
という言葉がよくあてはまる雰囲気がありました。

夕暮れの相模湾を見ながら、移動。
そして今日の宿泊は横浜中華街のローズホテル(昔のホリデーイン)で、
学生時代によく来たなつかしい場所です。


●●●2015年10月08日●●●


<広島県議会総務委員会県外調査二日目>


朝5時過ぎに起床後早朝自主トレへ。
出汐の被服廠もこんなに変えたい赤レンガ倉庫、
横浜ベイブリッジの向こうは大黒埠頭、
改装なったシーガーデイアンのあるホテルニューグランド、
大学時代によく来た港の見える丘公園と元町商店街と、
なつかしい場所を快走しました。

9時には宿舎を出発し、
今日最初の調査地は「川崎生命科学・環境研究センター」
(オープンイノベーションによる新産業創出に向けた取り組みについて)です。

ここも巨大な羽田空港と多摩川を挟んで目と鼻の先、立地環境は最高です。
このセンターが立地しているのは、
国際化が進む羽田空港に隣接した殿町地区において、
ライフサイエンス・環境分野の国際的先端研究開発拠点の形成が進んでいる
「キング(Kawasaki INnovation Gateway/川崎市川崎区殿町)、
スカイフロント(羽田空港前という立地/
当エリアが世界につながっていること)」の中核です。

こちらは現在23ha(将来的には40ha-段原再開発事業が約75ha)の
土地区画整理事業で、すでに中核施設として、
公益財団法人実験動物中央研究所再生医療・新薬開発センター、
今回訪問したセンター(市の研究施設である「川崎市環境総合研究所」、
「川崎市健康安全研究所」等の公共施設に加え、
先端技術を有する研究機関・企業等の民間施設も入居)、
そして公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンターが入っています。

さらに進出企業としては、ジョンソン・アンド・ジョンソン株式会社
(売上高約7兆円、従業員数2,2万人)
東京サイエンスセンター(羽田空港に近接している立地を生かし、
年間2.2万人の医師向けトレーニングを実施)、
神奈川県ライフイノベーションセンター、
富士フィルムRIファーマ株式会社、
ぺプチドリーム株式会社(東京大学の出資会社)等
11社あまりの進出が決定しています。

さらに国家戦略特区として、
日本発の医薬品等を早期に薬事承認する仕掛けである
「日本版FAST TRACK制度」も運用しており、
今現在すでに全機関合わせて
3000人あまりの従業員が働いているとのことでした。

これは「従業員数3000人を超える大企業を誘致した」と同じ効果であり、
さらにここからイノベーションが生まれていく可能性が高いという、
素晴らしい構想だと感じました。
これも首都圏をバックに羽田に隣接しているという立地がポイントです。
広島ではさすがにここまでは難しいかもしれませんが、
竹下元知事が描いていた空港コンベンション構想の原型だ、思いました。
終了後は羽田空港に移動し一路小松空港へ。

13:40には小松空港に到着し、
14:20には石川県議会で2つ目の調査項目である
「林業に関する連携協定を通じた地方創生の取り組みについて」調査しました。

最初の中村石川県議会議長のごあいさつは、
新幹線開業に伴う経済波及効果の大きさに満面の笑みで、
歓迎の意を示されました。
未だに市内ホテルの満室状態は続いているそうです。

調査項目の協定は、石川県、コマツ株式会社、
県森林組合連合会の3者間で行われ、
県森連が年間約7000トン(当面は3000トンでスタート)のチップを
コマツ株式会社に提供し、木質バイオマスボイラーでこれを燃やし、
285キロワットの電気と2800キロワットの熱で節電効果を生むという仕組みです。
森林林業加速化交付金事業で、このボイラーや木質チップ製造機を整備、
約3.8億円の投資を行っています(2分の1補助)。

この仕組みは広島にもあります。
2012年1月25日のこうじブログより抜粋します。

『「木質バイオマス利用施設竣工式(マツダ本社工場内)」に出席しました。
これはマツダ工場内で発電設備等を設置運用する
MCMエネルギーサービス㈱(事業開始2008年、マツダ・三菱商事の子会社)が、
保有する石炭焚きボイラーにバイオマス燃料を3%混入することで、
石炭利用を年間800トン削減、二酸化炭素換算で1900トン削減するというものです。

使用するバイオマス燃料は庄原市から搬入するスギ・ヒノキ間伐材で
一日受入・燃焼量が10トン、年間2000トンです。
10トントラックで搬入し、一日9万円ですから
年間1800万円の売上ということになります。
庄原市から搬入して本当に合うのか、ギリギリだと思いますが、
「産業界と森林林業のコラボ」として注目されています。

この社内発電所では10万kWの発電能力があり、
工場内総電力量の8割近くをカバーしているそうなので
非常に安定した発電所です。
今後の課題は現在の3%の混入割合をどこまで高められるか、という点です。

この施設の総事業費は1.5億円で、うち1億円は
平成23年度森林整備加速化・林業再生基金が充当されています。
1億の補助金があって、燃料費(間伐材の運搬)が
年間1800万円かかって本当に採算が合うのか、
という点はまだまだ要検討だと思いますが、
この先端的な取組には大きな意味があると思います。
木質バイオマスの可能性が広がっていきます。』

規模感は同じくらいのように感じます。

次の調査地は富山県議会です。
こちらの調査項目は「地方創生の取り組みについて」です。

広島県でも地方創生に関わって、
「広島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、
この9月定例県議会で可決成立いたしましたが、
これは全都道府県で進められています。

富山県での取り組みを調査しましたが、
特徴的なことは、まず地域部会を作って検討していること、
また2030年の合計特殊出生率について1.9と高めに目標設定していること、
3つ目は新幹線効果で企業誘致が好調(プレステージインターナショナル
コールセンター 40億・1000人、YKK 35億・230人)で、
北陸の「モノづくり県」(一人当たり製造品出荷額310万円
- 全国229万円)として、さらに強調している点です。

この日は富山泊、県議になって16年ですが
県外調査で富山に泊まるのは初めてです。


●●●2015年10月09日●●●


<広島県議会総務委員会県外調査三日目>


朝5時過ぎに起床後今朝も早朝自主トレ。
神通川を目指してホテルから西へ、
川沿いに南へそしてホテルへ約7㎞のコースを満喫しました。

8時過ぎにはホテルを出て富山駅へ。
9時過ぎのかがやき506号で東京へ。
初めての北陸新幹線です。
やはりトンネルが多い区間ですが、
時々日本海のコバルトブルーが目に入り爽快です。
東京までは約2時間、便利になりました。

そして東京での調査先は、
「一般社団法人移住・交流推進機構 移住・交流情報ガーデン」と、
「NPO法人ふるさと回帰支援センター」です。

前者は総務省が本年3月に開設したもので、
後者は平成14年に設立され「ふるさと回帰フェア」等
さまざまな取組を展開しています。
両者とも「地方への新たな人の流れを作ること」を目的にしています。

そもそもは、「東京在住者の約4割が地方移住を
予定・検討したいと考えている」という調査結果からスタートし、
ではその流れを作っていこうというのが今の取り組みです。

では実際に地方自治体の移住支援策を利用するなどして移り住んだ人の数は、
2013年度が8169人で、この4年間で2.9倍に増えています。
今後もこの流れは続くのか、加速されるのか、
確かに大事な局面に来ています。

都道府県別に見てみますと、一番は鳥取の962人でダントツ、
次が岡山の714人、500人台が岐阜・長野・島根、
400人台が高知・鹿児島、300人台が北海道・富山・福井、
広島は残念ながら95人という数字です。
やはり熱心にアピールする県の結果が出ているようです。
こうした移住の流れをどう作るかは大事なテーマだと思いました。

これで調査は終了、羽田空港に移動し1500の便で広島へ。
6時前には事務所に到着しました。
移動の多い日程でしたが、得るものもたくさんありました。
今後の委員会活動にしっかり生かして参ります。


●●●2015年10月10日●●●


<旧被服支廠の保全を願う懇談会>


長期の出張明けですが行事が続きます。

朝10時からは「第33回段原公民館祭り」オープニングイベントに出席。
終了後町内会の秋祭りに備えた幟立てに参加。

そして午後からは「旧被服支廠の保全を願う懇談会」に出席しました。
この課題についてはまた鋭意調査を進めています。

そして4時過ぎの新幹線で福山市へ。
5時過ぎからの「基幹労連広島県本部
第13回定期中間大会全体懇親会」に出席しました。
大事なイベントが続きます。


●●●2015年10月11日●●●


<「蒼氓(そうぼう)」石川達三(新潮文庫)>


ブラジル移民について
何か参考になる本を探していたら この本に出会いました。
Amazonで早速中古本を購入し今読み進めています。

舞台は、戦前から戦後にかけて
二十万人もの南米移民を送り出した旧神戸移民収容所。
そこからブラジルに向かって旅立っていきます。
今まさに乗船するところまで読み進みました。

第一回芥川賞の受賞作になった作品です。
当時の移民たちの生活や気持ち、
いろんな課題が肌感覚で伝わってきます。
まずは移民の歴史を知ること、
そしてそれを今にどう生かしていくか、
というのが私たちの現代的課題です。
しっかりと研究していきたいと思います。


●●●2015年10月13日●●●


<街頭演説>


朝8時から鶴見橋東詰交差点にて街頭演説。
学生インターンも終了し、さびしくなりました。
日差しも緩んできて、すっかり秋の気配が漂う朝ですが、
9月定例県議会も6日に閉会、
翌日には県外調査に出て、週末は秋の行事が続きました。
したがって話すことはたくさんあって、
あっという間の街頭演説でした。

9月29日の一般質問、
ひろしま未来チャレンジビジョンの集中審議、
閉会日と、続く県内調査、と精一杯動いて参りました。

今日は大きな日程もなく、庶務や調整にあてました。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

中原 好治