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こうじマガジン
NO.415
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「2014年01月30日から2014年02月05日までのダイアリー」
●●2014年01月30日●●
「お好み焼き。」
朝9時半から
昨日に引き続き
松下政経塾の後輩、
大阪府豊中市議の白岩君と、「広島県の子育て支援策」について
県当局からレクチャーを受けました。
彼によると、「子育て支援策は基本的に市町の仕事で、
県の関与は比較的少ない分野だが、広島県は細かい点まで
支援策を展開している」とのことでした。
湯崎知事が熱心に取り組んでいる分野なので
当然ですが、一方で効率性(=費用対効果)や平等性が問われる
面もあります。大事な視点に気づかされたと思います。
お昼は南区丹那のお好み焼き店へ。私も常連客の一人ですが、
なんと白岩君の教え子が
この店のお孫さんという縁も重なりました。
たいへんなおもてなしを受け感激でした。
●●2014年01月31日●●
「全日本不動産協会広島県本部
平成26年新年賀詞交歓会。」
今日も議会で打ち合わせが続き、
夕方からは「全日本不動産協会広島県本部
平成26年新年賀詞交歓会」
(in
広島市文化交流会館)に出席しました。
こうした業界団体の会合に出席させていただくと、アベノミクス効果大、
したがって大企業のみならず我々にも
その恩恵を、といった調子のあいさつが続きます。
不動産は今年大きく動き出すのか、注目していきます。
先日ご報告いたしました連合系のあいさつと対照的ですが、
「何といってもこの春闘で賃金ベースアップが実現できるか」が、
大きな節目であることは間違いありません。
それが粘り強い労働運動の成果か、あるいはアベノミクスの恩恵か、
これもまた国民一般の判断にかかっています。
ただ4月からの消費増税でどうなるのか、
どうも政府は適切な対応をとれていないようなので、
4月以降の景気も心配です。ただ「不動産業界は元気になる!」
その意気込みは感じました。
●●2014年02月01日●●
「「蓮如―聖俗具有の人間像」五木寛之
(岩波新書)。」
2月3日から5日まで、私が所属する会派民主県政会の政調チームで
北陸に県外調査に行ってきます。
調査項目は「北陸三県における教育及び観光振興等」ですが、
訪問先に吉崎御坊と蓮如上人記念館を入れていただきました。
五木寛之の「親鸞」は最近読みましたが、
親鸞が34歳の時越後(直江津)に流されます(1207年)。
そこで約7年間過ごすわけですが、その間の物語が非常に印象的でした。
下って戦国時代にはこの越前・越後は、浄土真宗一大拠点になりますが、
その中心人物が蓮如です。
この物語を知りたい、というのが訪問の動機です。
そこで今日「蓮如―聖俗具有の人間像」五木寛之
(岩波新書)を購入し、
読み進めていきたいと思います。またご報告させていただきます。
●●2014年02月02日●●
「神田神社
節分祭。」
今日明日と神田神社の節分祭です。
市内でもこんな賑やかな節分祭はないと思います。
宇品はカルビー発祥の地。
宮司さんとの写真の後ろに積まれているのが、
豆替わりにまくスナック菓子です。暖かくてたくさんの人です。
●●2014年02月03日●●
「広島県議会民主県政会政調チーム県外調査。」
今日から二泊三日の行程で広島県議会民主県政会政調チーム県外調査です。
調査地は北陸三県、福井・石川・富山県です。
今回の調査の特長は、この三県をじっくり調査する、という点になります。
調査の手法としてはテーマごとに調査先を選択する方法と、
いわゆるフィールドワーク、地域を面として捉え、
歴史・文化・風俗といった部分まで実感・体感し、
地域政策に生かしていくという手法があります。
県議会の県外調査はえてして前者になりますが、
今回は後者の調査手法ということになります。
朝8時の新幹線でまずは福井県へ。最初の調査地は永平寺です。
曹洞宗の総本山で、全国約5000ヶ所に及ぶ寺社の頂点に立ちます。
約170人の修行僧がここで生活しています。
今回はこの修行についても説明を受けましたが、
私が興味を持ったのは恐山菩提寺の院代・南直哉さんのお話でした。
私と年齢も近く、お寺に御縁がないにもかかわらず26歳でデパートを退職し
修行の場・永平寺に入門、15年間過ごされます。
そこから恐山に入り、東日本大震災に遭遇されることになります。
こうした優秀な個人の道を求める姿と、駒澤大学も傘下に治める
大きな宗教団体の運営・経営、さらには地域との関係等、思いは巡りましたが、
歴史と伝統を感じながらいい時間を過ごせたと思います。
次の調査地は、福井県立恐竜博物館です。
この博物館、私は二つの意味で素晴らしいと感じました。
一つは、県が恐竜というテーマで博物館をつくっているそのこと自体です。
恐竜というとどうも漫画化されたイメージで、子供じみた感じがありますが、
生物学的な観点からまともにこれを捉えると、
人間にとって大事な視点を呼び起こしてくれます。
県が税金を使って恐竜がテーマの博物館を造る、と言えば、
かならず反対運動が起きそうな問題提起です。あえてこれを実行したこと、
平成12年に約140億円をかけて建設したこと、このことに驚きます。
当時の時代背景もあったと思いますが、この知事の決断には生物学的な見識と、
類まれな実行力があったと感じました。
二つ目は開館した博物館の魅力を高め続けている、という点です。
運営費には約5億円(職員人件費・22名を除く)をかけていますが
(観覧料等収入は約2.5億円)、入館者数は3年連続50万人を達成しています
(広島平和記念資料館
約130万人、大和ミュージアム
85万人)。
開館10年目の平成21年度にはカマラサウルス産状化石
(米国産約2.5億円)を購入し、展示内容を充実させています。
こうした努力が結果に結びつているわけですが、展示内容もわかりやすく、
人間の進化と合わせて非常に興味深いものでした。
恐竜は
獣脚・竜脚・鳥脚と脚で分類されることがわかりましたし、
恐竜は絶滅後鳥類に進化した、とする新しい学説にも興味を持ちました。
本当に好奇心を刺激するいい博物館だと思います。
広島県には、福山市に県立歴史博物館がありますが、
入館者数は約6万人と低迷しています。
広島市には博物館がないとして、博物館構想はずっとくすぶっています。
いいテーマと思い切った決断、見習うべき点はあると感じました。
この日は福井県泊。
●●2014年02月04日●●
「広島県議会民主県政会政調チーム県外調査2日目。」
2日目はまず東尋坊から。
観光名所ですが風が冷たくみぞれ交じり、寒さがこたえます。
冬の日本海の厳しさ・荒々しさを実感しました。
そして最初の調査地は、「吉崎御坊と蓮如上人記念館」です。
今回の県外調査で私が楽しみにしていた場所です。
蓮如上人の生涯につきましては、
「蓮如―聖俗具有の人間像」五木寛之
(岩波新書)を今読んでいますが、
この吉崎という地、浄土真宗再興の地として歴史に名を残すことになります。
16世紀、一般の人々の目に触れることさえなかった聖書を
民衆が手にする契機となった印刷技術の発明が、
ルターの宗教改革の拡大浸透に大きな役割を果たしました。
それに先立って1471年
蓮如はこの吉崎御坊で
いわゆる「御文章」を大量に信者に配布することで、
圧倒的な普及力で信者を得ていきます。
今でも御文章の白骨の章は、葬儀の際必ずといっていいほど読まれています。
現代はスマートフォンの時代ですが、この蓮如の取組は
もっと研究しないといけない、と思いました。
蓮如上人記念館では、蓮如の吉崎での活動について説明を受けましたが、
比叡山の圧迫から逃れ、再興を期した地がなぜ吉崎だったのか、という疑問。
1471年に吉崎に入り、1475年には現地の一揆の動きに反発して
そこを去ることになりますが、その間の経緯。
その後1488年には加賀一向一揆が国人層と結びついて決起し、
同年加賀の宗徒は守護富樫政親を高尾城にて包囲し、自刃に追い込みます。
この頃から戦国時代の幕が切って落とされますが、
蓮如はこうした動きを諌める文を門徒に送っています。
蓮如のこうした権力との距離感についても興味を持ちました。
たった4年の吉崎での布教が日本史に大きな影響を与えることになります。
また蓮如は、妻との死別を4回に渡り経験し、生涯に5度の婚姻をし、
子は男子13人・女子14人の計27子を儲けています。
圧倒されるばかりでしたが、本願寺法主・大谷暢順著の
「ジャンヌ・ダルクと蓮如」(岩波新書)という本を記念館で購入しました。
蓮如上人の人となりについてさらに学んでみたいと思います。
次の調査地は金沢市です。昼食後まず兼六園を訪れました。
金沢には何度か調査で来ていますが、兼六園は初めてです。
お昼前から雪が本格的になり、雪の兼六園を楽しむことができました。
日本を代表する池泉回遊式庭園ですが、
私が興味を持ったのは池の水のきれいさです。
今、広島県の縮景園ではこの池の浄化が大きな課題になっています。
かつては縮景園の池は、川や堀を通して循環していました。
それを簡単に閉鎖してしまったのが失敗だったと思っています。
広島城のお堀の浄化事業だけで、平成元年から5年間かけ、
事業費20億円で行われています。
先人の知恵はやはり尊重すべきもので、兼六園や金沢城周辺は
その辺りも考慮して維持保存されていると感じました。
園内の噴水は、日本に現存する最も古い噴水であるといわれています。
これより高い位置にある園内の水源、霞ヶ池から石管で水を引き、
水位の高低差だけを利用して、水を噴き上げさせています。
これもみごとな先人の知恵です。
都市計画、都市設計という事に関わると思いますが、
大事な視点を思い出させてくれる調査でした。
さらに金沢市内の妙立寺へ。
こちらは忍者寺と呼ばれる前田家の祈願所で、
まさに匠の技でいろんな仕掛けが隠されており、
敵の侵攻をくい止める工夫がなされています。
こうした歴史的な建造物を観光地として整備している点も学ぶべきだと感じました。
終了後はさらに富山県へ向かいます。
途中の千里浜、渚のドライブウエーには感動しました。
砂浜の波打ち際を車で走る、という経験は今までなかったし、
日本でもここだけのようです。
こうしたスポットも堪能しながら、今日は氷見市で宿泊です。
●●2014年02月05日●●
「広島県議会民主県政会政調チーム県外調査3日目。」
昨日からの雪は富山湾に面した氷見市でも
うっすらと積もるほどになっていました。
残念ながら立山連峰のみごとな景色は拝見できませんでしたが、
豊かな富山の自然には圧倒されます。
今日の調査地はアソカ幼稚園です。
この幼稚園は幼保一体型、施設共有型の施設です。
学校法人藤学園設置のアソカ幼稚園(185名、3~5歳児)と、
社会福祉法人マヤ児童福祉会設置のアソカナーサリー(90名、0~2歳児)の
一体化施設ですが、経営母体は浄土真宗のお寺になります。
民間での幼保一体化施設は県内初、全国的にも珍しいようです。
氷見市の人口は約5万人で、年間の新生児は
約250人(10年前は400人)とのことでした。
この保育園では、このうち30人ほどの新生児を預かることになります。
0歳児を保育園に預ける割合は、氷見市で3.5割、
他市に比べて高いそうです(平均で2割程度)。
この数字を園長さんは気にされていました。
共働き世帯が多いのか、あるいはこうした施設が充実しているからなのか、
0歳児保育の是非もありますが、分析が必要なテーマです。
300人近い子どもたち、しかも施設は街はずれの自然の中、
建物はオープンな設計なので、のびのびと遊んでいるという実感です。
課題として指摘されたのは
やはり経営面でのことで、
保育士さんの給与が低すぎるという課題と、
育児休暇の期間を年度と同じしきりにできないかという課題でした。
氷見市では待機児童の問題はありません。
ただこうした経営上の課題を解決していかなければ、
保育の質の向上も図れません。
介護の分野が直面している課題と同じです。
給付と負担の制度設計の課題でもありますので、
広島県でもさらに調査が必要だと思っています。
調査はこれで終了です。
隣町の高岡市まで移動し、お昼前のJRで広島に向かいました。
北陸三県のフィールドワーク、その自然から歴史・文化、
都市のあり方に至るまで充実した調査でした。
こうした地域を面でとらえている調査も今後は必要だと感じています。
広島県に生かせる部分をしっかりと抽出していきたいと思います。
広島に5時前に帰着後、西区民文化センターへ移動。
6時半から「PHP広島
松下幸之助経営研」の2月例会に出席。
講師はソフトバンク株式会社社長室長の嶋聡氏です。
昨年3月に私の後援会でお話いただいた御縁で、
今回の講演に繋がっています。
テーマは「大風呂敷のススメ
松下幸之助とソフトバンク」で、
まさに嶋さんらしいテーマだと面白くお聞きしました。
その後の懇親会も大変盛り上がりました。
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松下政経塾出身
中原
好治