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こうじマガジン NO.368

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「2012年10月18日から2012年10月24日までのダイアリー」


●●2012年10月18日●●


「決算特別委員会 土木局・企業局関係。」


朝10時半から決算特別委員会 土木局・企業局関係の審査です。
しかし今朝になって監査委員会から提出されている審査意見書の
「流用額調」の土木費に誤りがあるので訂正したい、との申し入れがありました。
これは委員の岩下智伸議員の指摘により発覚したもので、
決算関係書類の不備は前代未聞の出来事です。

委員長としては、開会後委員間討議を行って、この不備を置いて審査は出来ない、
ということになりただちに閉会、議長に報告の後対応を協議する
ということになりました。議長の執行部側への指示として、
まず原因究明を行うこと、また他の部局にもこうした誤りがないか
徹底的に調べること、さらに再発防止策についても検討すること、の3点を伝え、
監査委員会には、なぜこの不備を発見できなかったのか、
他の費目についてももう一度精査することを指示し、以上の手続き後、
再度議長に対し決算書類を提出することになりました。

決算特別委員会としてはこれを受け、臨時議会を開会して再度付託を受けるのか、
あるいは臨時議会に準じる拡大代表者会議で再度付託するのか議長の判断で
今後の審査に対応する、ということになりました。
この不備の背後に巨悪が隠れている雰囲気は今のところありませんが、
徹底した精査が必要です。決算特別委員会の日程も再度立て直す必要が
あるかもしれません。


●●2012年10月19日●●


「総務委員会。」


朝10時半から総務委員会。今日は大きく2点質問しました。
1点目は昨日の決算特別委員会で問題になった「予算の流用」についてです。
この流用というのは、例えば入札残というケースがありますが、入札の結果
予定価格より下回った場合、その差額分は他の費目に流用するほうが予算執行上
効率的です。こうした例が年間1000件、80億円あまりあります。問題は、
この流用がしっかりとコントロールされているかどうか、にあります。

答弁では財政課長がすべてコントロールしているとのことでしたが、
今回の誤記はなぜ発生したのか、という点を考えると
この部分のチェックは不可欠です。もう一点は、知事が設置する付属機関の実態
について、「国際平和拠点ひろしま構想」を具体例に質問しました。
この構想の策定に関わった委員会のあり方や、目標設定・運動論等について
質問しました。この点につきましてはまた後日ご報告させていただきます。

午後1時半からは、「ユニタール支援広島県議会議員連盟」臨時総会。
アレクサンダー・メヒア所長の帰任に伴い、ごあいさつをいただきました。
南米エクアドル出身の外交官で、活発に活動されておられましたので、
非常に残念です。

午後4時には連合広島へ。打ち合わせと5時からは
「第17回民主党県連・連合広島事務レベ会議」に出席しました。
夜は後援会懇親会。


●●2012年10月20日●●


「神田神社 秋祭り。」


朝は早朝自主トレ(元宇品コース)の後事務所へ。来客対応と原稿書きに
あてました。午後からは神田神社 秋祭りの準備。神輿を用意し、
神田神社の祭礼に参加しました。明日のいい天気のようです。


●●2012年10月21日●●


「神田神社 秋祭り。」


今日も早朝自主トレ(元宇品コース)の後、秋祭りへ。
朝9時半から子ども神輿出発、町内が南北に長いため、
約1時間半かけ一巡しました。今年は子どもがたくさん参加してくれ、
大いに盛り上がりました。お昼までにみんなで撤収作業を完了し、
打ち上げ。快晴の秋晴れのもと、気持ちのいい一日でした。


●●2012年10月22日●●


「総務委員会県外調査。」


今日から二泊三日の日程で総務委員会県外調査です。
11時前ののぞみでまずは福岡県庁へ。
「グリーンアジア国際戦略総合特区」の取組について調査しました。
総合特区制度は、国の新成長戦略を実現するための政策課題解決
の突破口にしようと、先駆的取り組みを行う実現性の高い区域に
国と地域の政策資源を集中させるもので、総合的(規制・制度の特例、
財政・税制・金融措置)支援が実施されます。

2つのパターンの総合特区があり、1つは今回の調査対象の
「国際戦略総合特区」(我が国の経済成長のエンジンとなる産業・機能
の集積拠点の形成)と、「地域活性化総合特区」(地域資源を最大限活用
した地域活性化の取組による地域力の向上)です。

広島県には8月に県内調査したばかりの特区が2つあります(尾道と福山)。
しかしこの国際総合戦略特区は全国7ヶ所(北海道・つくば・東京・神奈川
・名古屋・関西・福岡)で、広島が抜けている点で
既に取り残された感があります。この特区のアウトラインは、
環境トップランナーとしての技術・ノウハウ・ブランドを生かし、
グリーン・イノベーションとアジア経済戦略を推し進め、
アジアの活力を取り込み、アジアから世界に向けて展開し、
アジアと共に成長することを目指すというもので、
目標は2020年までに約5兆円の追加売上高(国の目標50兆円の約1割)
を掲げています。広島県の実質GDPが約13兆円ですから、
高い目標と言えます。環境ビジネスの分野では北九州市が先端的で、
アジア低炭素センター、上下水処理技術、スマートコミュニティ、
公害防止技術等都市環境インフラのパッケージによる展開
を目指すとされています。考えてみますと広島県でも
環境ビジネスの取り組みは進めていますが、
どれも広島県より一歩先を行っている感じがします。
独創的ないい知恵を出さないと取り残されるばかりだ、
と危機感に似た印象を持ちました。

この後福岡空港へ移動し、4時過ぎ発の便で沖縄へ。
この日は那覇市内泊。


●●2012年10月23日●●


「総務委員会県外調査二日目。」


まずは嘉手納町を訪問。基地渉外課長、兆議会基地対策特別委員長から、
嘉手納基地を巡る諸問題についてレクチャーを受けました。
広さは約2000ha(羽田空港の1.6倍)、隣接する弾薬庫地区が
それと同じぐらいの広さ(約2700ha)ありますから、軍事基地として極東最大、
いや世界最大規模の米空軍基地と言えるでしょう。

主な常駐機種は、F-15イーグル戦闘機が約54機、
その他約50機近くの支援機があります。年間賃借料は約260億円、
地主は1万人、基地従業員は約3000人で、米軍人・軍属約9000人、
家族9000人がここで生活しています。

今までの基地返還交渉でもこの嘉手納より南の基地が対象となっている
ことからもわかるように、嘉手納基地は年々機能強化が図られ、
米軍の最も重要な基地としてこれからも使用される見通しです。
ここで問題なのが、町面積の83%が基地として接収されている嘉手納町
(人口1.3万人)の住民への様々な危険です。

第一に墜落等の事故の危険です。沖縄県の統計では復帰後300件
を超える航空機事故が発生、その予兆といえる不時着は過去306件も
発生しています。

そして騒音被害、これは1日平均92件(70dB以上の騒音=地下鉄の
車内の騒音、が5秒以上継続した回数)も発生しています。
さらには航空機燃料及び合成洗剤の流出事故、異臭等環境汚染も深刻です。
こうした課題を日々捉え、沖縄県・日本政府・米国・米空軍と
交渉していかなければならないという大きな任務が
町や町議会にはあります。

すぐ隣が世界に繋がっているというグローバル感と、
目の前の住民生活というローカルが密着している現場だと感じました。
ご説明いただいた課長、委員長とも非常に生き生きとされていたように
感じました。もう一つ、この嘉手納町は琉球王朝時代から物流の拠点で、
モノばかりでなく文化も蓄積された歴史ある街だということも意外でした。

このことが、こんな基地があっても人々が住み続けるひとつの理由
とのことでした。さらにこの嘉手納基地を巡っては、
普天間基地の機能をこの嘉手納基地に移転する案=嘉手納統合案が
今もくすぶっています。昨年5月アメリカ上院を訪問した際、
ケビン上院軍事委員長にお会いする機会がありましたが、
このアメリカ上院が推し進めるのがこの嘉手納統合案です。
当然嘉手納町関係者はこの案に反対の姿勢を鮮明にして、
反対運動を強烈に展開されています。

この問題での鳩山政権の迷走が影響して、現在では「最低でも県外」
が沖縄県の基本姿勢になっていますが、政府はあくまで辺野古案、
この嘉手納統合案は、米空軍・海兵隊同居への課題や
固定翼と回転翼の混在による危険が指摘されていて、
実現可能性は低い状況です。この基地問題がどう動いていくのか、
非常に大きな政治課題だと言えます。

昼食後は沖縄県農業研究センター名護支所
(果樹及び水田作物等の生産技術)を訪問しました。
沖縄県のGDPは約3.7兆円、農業生産額は924億円(全国シェア1.1%)です
(広島県が1000億円ですから人口・面積規模からいっても
沖縄県の農業は効率的だといえます)。

内訳はサトウキビが190億円、肉用牛が150億円、ブタが130億円等です。
調査テーマの水田作物は約3000トン(広島県は14万トン)、
果樹はマンゴーが17億円(全国規模での数字ですが参考までに
みかん1540億円・84万トン、りんご1320億円・83万トン、ブドウ1040億円
となっています)で、今回はパイナップルに興味を持ちました。
沖縄県の生産量は8000〜9000トンですが、日本では15万トンを
輸入しています(ドールやデルモンテ)。
この代替需要を見込めるわけですが、輸入ものがキロ27円に対して、
沖縄の生食用はキロ270円と競争力が圧倒的に違います。
何とか商品開発できないものか、意見交換させていただきました。

終了後名護市辺野古沖を通って那覇市に向かいました。
この日も那覇市内泊。


●●2012年10月24日●●


「総務委員会県外調査三日目。」


三日目まず訪問したのは沖縄県平和祈念資料館です。
この施設は、20数万人の犠牲者を出した沖縄戦の歴史的教訓を
正しく次代へ伝え、全世界へ訴えることを目的としています。
この施設は過去数回訪問させていただいていますが、
じっくりと館内資料を見たの初めてです。

民間人を巻き込んだ地上戦の悲惨さはこの後ベトナム戦争でも繰り返されます。
市街戦、洞窟戦、ジャングル戦、この戦いの訓練を効果的に行うのが
沖縄県内にある米軍キャンプだという現実にも
私たちは目を向けないといけないと思います。

その後糸満市に所在する「ひろしまの塔」を参拝しました。
広島県出身の沖縄戦戦没者1271柱、南方諸地域戦没者33,364柱
を合祀している慰霊塔です。

昼食後那覇空港に移動し、2時前の便で福岡空港へ。
新幹線で広島に到着したのは5時過ぎ、今回も非常に有意義な県外調査でした。


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