こうじマガジンNO.330 (2011.11.02)     


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 こうじマガジン NO.330

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「2011年10月20日から2011年10月26日までのダイアリー」


●●2011年10月20日●●


「神楽と木質バイオマス。」


最近飲みが重なっているので今日は朝6時起床後早朝自主トレ(元宇品コース)。
今日は市内のあいさつ回りをする中で、木質バイオマス事業で
神楽保存を達成しようという大構想をお聞きしました。

長年関わっているNPO法人の来年の活動計画です。
夢のある構想だと思いました。再生エネルギー買取法の成立により、
木質バイオマス発電推進に大きなはずみがつきました。

そのことと林業振興、間伐材利用による森林整備、中山間地の地域振興
に結び付けていくというものです。
このことは伝統ある神楽を人材面、経営面で保存していく大きな力になる
と考えています。実現に向け頑張っていきます。



●●2011年10月21日●●


「「ジョージタウン大学日米リーダーシッププログラム」。」


今日も朝6時起床後早朝自主トレ(元宇品コース)。
そして10時過ぎ広島発の新幹線で東京へ。野田政権発足後初めて野田事務所訪問。
防衛大同級生(29期生)の日高秘書としばらく懇談。
代表選から党運営まで苦労話から笑い話までたのしく語り合いました。

そして6時過ぎからはこの5月の連休に参加した
「ジョージタウン大学日米リーダーシッププログラム」の懇親会に出席しました
(主催は共同通信社で、場所はパークホテル東京25F  レストラン「花山椒」
ミシュラン一つ星とのことでした)。懐かしい面々と再会でき、
また第2回プログラム参加者も来られていました。

第2回はこの12月に実施、主に地方新聞社の東京支社長クラスの方々でした。
ジョージタウン大学からも副学長が見えられ、大いに盛り上がりました。
そして今回の大収穫は5月のプログラムの際の写真がいただけたことです。
特にミシガン州グランドラピッズでお会いできたジュリアーニ元ニューヨーク市長
との写真はサイン入りでした。夜遅くまで大いに盛り上がりました。

写真を2枚アップしています。1枚目は元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏、
2枚目はアメリカ上院で絶大な力を持つイノウエ上院議員(ハワイ州選出)です。


●●2011年10月22日●●


「民主党広島県連・連合広島との政策協議。」


東京でゆっくりもできず、朝5時起床後6時の新幹線で広島へ。

10時からは「民主党広島県連・連合広島との政策協議」に出席(アークホテル)。
約2時間にわたり、12項目の政策課題について意見交換いたしました。
年3回こうした政策協議を行います。次第に政策実現に向けた具体的な
意見交換になってきていると感じています。

午後からは事務所で、たまった事務処理にあてました。


●●2011年10月23日●●


「民主党広島県連第3回常任幹事会。」


朝6時起床後早朝自主トレ(元宇品コース)。午前中は地域行事参加の後、
事務所で今日の会議の準備。そして5時から
民主党広島県連第3回常任幹事会(ホテルニューヒロデン)。

幹事会を主宰するのは幹事長として大事な役目です。
準備もさることながら議題の調整や、長期的視点等思いを巡らせながら
進めていく必要があります。


●●2011年10月24日●●


「警察商工労働委員会県外調査第一日目。」


朝8時から皆実町六丁目交差点にて街頭演説。終了後広島駅へ。
今日から二泊三日の予定で警察商工労働委員会県外調査です。
10時前の新幹線で熊本市へ。昼食後今度はバスで三角西港に向かいました。

ここは明治三大築港の一つで唯一現存し、世界遺産暫定一覧表に
記載されている「九州・山口の近代化産業遺産群」に含まれています。
現地に行って気が付きましたが、NHKの「坂の上の雲」のロケが
行われたところです。

明治の築港以降そのままの状態で残っている石積みの埠頭や、
整然とした道路や排水路が生かされたロケだったようです。
もう一つの発見は築港を指揮したのがムルドルというオランダ人技師
だったという点です。宇品築港の当初その絵を書いたムルデルと
同一人物でした(オランダ語の日本語表記が違うだけ)。

そして小説家・小泉八雲ゆかりの旅館・浦島屋でレクチャーを受けましたが、
この滞在中に書いた「夏の日の夢」の文章も味わい深いものでした。
ロケを紹介したNHKの番組にも出ていた観光ボランティアガイドの
斉藤さんの熱心な案内で、晴天の下付近一帯の見学を行いました。

天草の入り口に位置するこの三角西港ですので、
今後もうまく連携して観光振興に頑張っていただきたいと思います。
この後熊本市内に移動(バスで約1時間半かかりました)。この日は熊本市泊。

写真をアップしています。ぜひ「こうじブログ」にてご覧ください。


●●2011年10月25日●●


「警察商工労働委員会県外調査第二日目。」


朝9時前にホテルを出て「一般社団法人 熊本県工業連合会」及び
「熊本県産業技術センター」を訪問しました。熊本県は人口約180万人で、
工業品出荷額は約2兆円(広島県は6兆円)です。

そのうちの四分の一は半導体関連ということで産業技術センター
(研究員約30名、事業費約24億円)のターゲットもこの半導体技術に向いています。
「有機薄膜」という技術が先端性を持っているそうです。

工業連合会のほうは、広島県と同様「医工連携等の取組」を行っています。
医工連携による市場規模は約2兆円で、福島県では
「うつくしま次世代医療産業プロジェクト」でこの医工連携を進め、
2005年の医療機器生産額が610億円だったものが、
2008年には942億円に急成長しています。これに続けと広島県も熊本県も
取組をスタートさせたということです。熟度は広島県のほうが進んでいると思いますが、
熊本県には売上200億円、従業員1000人の株式会社再春館製薬所
(再春館は熊本藩の医学校)があり、集積は広島より進んでいるのでは、とも思いました。

終了後はまたバスで福岡県柳川市へ移動(約1時間半)、
「柳川藩主立花邸 御花」を訪問しました。旧柳川藩主・立花家の別邸で、
水郷柳川の観光拠点となっています。こちらは旧藩主一族が経営する株式会社で
運営されているのが特徴的でした(売上約10億円)。戦国大名・立花宗茂の生涯や、
素晴らしいお庭、そして記憶に新しいフジフイルムのCMで、
この柳川の水郷を舞台に、俳優の本木雅弘さんが木船に乗った花嫁さんに
シャッターを切る、あのCMの舞台となった場所を見ながら昼食をいただきました。

そして次もバスで約2時間の移動の後、福岡県糸島市にある
「三次元半導体研究センター、社会システム実証センター」を訪問しました。
かつてシリコンアイランドと呼ばれた九州北部ですが、まさに今動いているのが
世界をリードする先端半導体の開発拠点構築を目指す
「シリコンシーベルト福岡プロジェクト」です。これは東アジア地域(京畿道(韓国)、

九州、上海、新竹(台湾)、香港、シンガポール等を結ぶ半導体生産のベルト地帯
「シリコンシーベルト」)における先端的なシステムLSI開発拠点を構築するプロジェクトで、平成13年から実施されています。

ただ半導体の先端性は微細化にあり、いわゆる高度なナノテクが要求される競争で、
日本はすでにこの分野からは脱落してしまっているそうです
(世界で5〜6社、たとえばインテルやサムソン、が寡占化しているそうです)。
そこで目指したのが二次元の微細化ではなく、三次元でのシステム開発によって新しい市場を広げる、いわゆるニッチ市場で勝負できるのではないかという方向性です。

訪問した「三次元半導体研究センター、社会システム実証センター」はそのためにつくられた施設で、約40億円の総事業費です。センター長は元東芝で半導体を研究されていた方で、「現在の半導体市場6兆円のうち、その三分の一は2020年までに三次元半導体になるのではないか」という見通しでした。そこにどれだけ浸透できるか、勝負です。

終了後は博多駅までバスで移動し、この日は博多泊。


●●2011年10月26日●●


「警察商工労働委員会県外調査第三日目。」


今日はまず10時に、財団法人 福岡県産業・科学技術振興財団を訪問しました。
この財団は、産学官共同研究による創造的研究開発の推進や
創造的中小企業の育成支援等により、福岡県の産業構造の高度化や
新たな産業の育成等を目指すものです。

基本財産が約26億円、役職員数が約120名の組織です。お聞きしていて参考になったのは、
ベンチャー企業の支援がマッチングを中心に、専門のコンサルを置くという
非常にシンプルなものだという点、それでもこの10年近くに22社も上場している
という成果を上げている点です。

広島県ではイノベーション推進機構という100億円のベンチャーキャピタルを組んで、
これから支援していこうとしていますが、リスクの高い出資よりもむしろこうしたシンプルな取組のほうがいいのではないか、とも考えられます。
目指すべき方向性は一緒なのか、精査する必要はありますが、
結果だけを比較してみてどうなのか、検討の価値はあると思います。

あとこの施設で大事なのはRuby・コンテンツ産業振興センターです。
Rubyというのは、「まつもとゆきひろ(通称Matz)により開発された
オブジェクト指向スクリプト言語であり、従来Perlなどのスクリプト言語が
用いられてきた領域でのオブジェクト指向プログラミングを実現する」
というものです(Wikipedia)。わかりにくいですが、プログラム用言語、
つまりネット上でいろんな分野に発展性のある言葉だ、ということだと思います。
これを専門的に伸ばしていくことを行政も推進しているというのが他県にない取組です。

昨日から福岡県の新産業の振興策について見てきましたが、
どれも具体的で方向性がしっかりしていて、さらにその分野での産業や技術の集積が高いという事実を見てきました。広島県と比較して、まさに足りないところ、具体性や方向性、さらには専門性や技術の集積等、考えさせられることが多い調査でした。
広島県はどうすべきか、重たい課題ですが議論を深めていかなければなりません。

終了後はバスで北九州に移動し(約1時間)、昼食後午後1時から
鞄月ナセミコンダクター&ストレージ社 九州工場を訪問しました。
こちらは光半導体(LEDランプ等)を製造する従業員数600人の工場です。
環境問題を意識して菅元総理も訪問されたそうです。
最先端のLED技術を体感できました。

次の訪問先は魚町商店街振興組合です。
小倉駅前にある日本で最初にアーケードを造った商店街ですが、
大型店の進出や後継者難等日本全国の商店街と同じ理由で、
最近は人通りも少なく存亡の危機に陥りましたが、
「北九州市ユビキタスモール構築モデル事業」や、ICポイントカードの導入、
若者たちの力で何とか持ち直しているようです。

広島で言うと本通りや金座街の小型版(中心市街地に位置し、
歴史のある商店街という意味で)といったところだと思いますが、
これが普遍化できるかというと難しいのではと感じました。
4時前には調査を終了し、広島行きの新幹線に乗り込みました。

今回の県外調査は、いつもは点での調査(長距離の移動が多く、
調査先も連動しているケースはまれ)ですが、今回は近場での調査ということもあり、
熊本から福岡をバスで移動しながら、なおかつ調査テーマも連動していたという意味で、
面での調査ができたのではないかと感じています。
県外調査のやり方にも工夫が必要だとあらためて感じた調査でした。

写真をアップしています。
北九州市小倉駅前の魚町商店街で説明を受け、通りを歩いているところです。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

    中原 好治




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