こうじマガジンNO.320 (2011.8.17)     


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 こうじマガジン NO.320

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「2011年8月4日から2011年8月10日までのダイアリー」


●●2011年8月4日●●
 
 
「「大地 パール・バック」(新潮文庫)を読み終えました。」
 
 
東京出張の新幹線の中で「大地 パール・バック」全4巻の長編を読み終えました。
ピュ-リッツア賞、ノーベル文学賞を受賞した名作です。
近代中国の動乱期、清朝末から辛亥革命、さらに中華民国の成立
ぐらいまでが時代背景で、主人公王龍(ワンロン)と続く二代の生き様を描いています。

土地に執着し農業から離れられなかった王龍ですが、
その子どもたちはその土地を売って放蕩するもの、
いわゆるビジネスを立ち上げるもの、野心を抱いて戦うものと、
息子たちはそれぞれの道を歩んでいきます。興味深かったのは、
作者はこうした生きがいや人生の目的といった深遠なテーマを掲げながら、
他愛も無い日常の描写、特に家族間の感情の動きを捉えるのに
随分エネルギーを割いているという点です。家族こそが最も信頼できる絆である、
という主張が随所に見られます。さらにこの時代背景の中、
辛亥革命や続く共産主義革命に身を投じていく王龍の孫の姿が印象的で、
決してそのことを賛美するのではなく問題点も同時に指摘している点にも感動しました。

最後は「新しい中国人の理想型」を示していますが、
その後の中国の歴史の流れを見ると、その理想型はかなり苦労する
と思わざるを得ません。著者は牧師の娘として幼いころから中国で育っています。
中国自身からはこの作品はあまり評価されていないようですが、
中国の本質を描くという点ではやはり名作だと思いました。
次も長編に挑戦しようと思っています。大佛次郎の「天皇の世紀」、
ユゴーの「レ・ミゼラブル」を取りあえず購入しました(文庫本)。
時間を見つけて読み進めていきます。


●●2011年8月5日●●
 
 
「9月補正予算ヒアリング。」
 
 
9月20日から開会する9月定例県議会に提案される予定の補正予算ですが、
現段階で固まっている非常にラフな事業について
この時期ヒアリングを受けます。今回は東日本大震災支援や
緊急経済雇用対策中心に約80億円規模(現段階)のようです。

詳細はまだご報告できませんが、追って明らかにして参ります。
その後は各政調チームでミーティングを行い、
11日に知事提出予定の会派要望の内容について議論しました。


●●2011年8月8日●●
 
 
「学生インターンスタート。」
 
 
朝10時前からこの夏の学生インターン2名とオリエンテーションを事務所で行いました。
先週からスタートした9月議会に向けての政調活動、さらに議会日程、後援会活動の日程、
それに各種勉強会・研修の設定と、9月末までの大体のスケジュールを確認しました。
今回は伝えたいこと、伝えたことをしっかりと記録していこうと思います。


●●2011年8月9日●●
 
 
「盆明け政局になりそうです。」
 
 
今日のニュースで菅首相が退陣の3条件としている公債特例法案他が
今週には衆議院通過、参議院に送られ、民・自・公の合意のもとで成立する見込
になったようです。民主党は子ども手当の見直しを始め、
マニュフェストの見通しの甘さを自ら示すという、これはまさに自殺行為だと思いますが、
大きな犠牲(もしかしたら取り返しのつかないことになるかも)を払って
ここまで交渉を進めてきたのでしょう。目立たない、条件の不利な交渉を粘り強く続け、
一定の目処をつけた岡田幹事長はたいへんだったろうと思いますが、
これでいよいよ代表選に向けた動きが加速化してくことでしょう。

ただ冷静に考えると次期代表に課せられた責任は本当に大きいものがあります。
ねじれ国会ですから、多数派をどう形成するかについてある程度の見通し
を示す必要があります(ここでは公明党がカギを握っています)。

さらに震災復興のための財源論をどう整理するのか、という点に関連して
今後の財政状況を打開するための方針、増税に一歩踏み込むのかどうか、
さらにはマニュフェストの旗を降ろしたわけですから、新たな政権構想を
示す必要があります。これらのことを月末までの短時間で果たして示せるのか、
この辺りが焦点になりそうです。

今回の代表選は国会議員のみの投票で選出されますので、
県連としての事務はそれほどありませんが、大事な選択であること
は間違いありませんので、しっかりと議論しわかりやすい結論を
出していただきたいと思います。


●●2011年8月10日●●
 
 
「「県議会報告会」 in グランドプリンスホテル広島。」
 
 
この時期恒例となっています中原こうじ応援団主催の「県議会報告会」を
グランドプリンスホテル広島で開催いたしました。
選対役員中心に約50名で行いました。4月10日の県議選投票日から今日でちょうど4ヶ月、
あっという間でしたがこの間を振り返ってみました。

県政の最重要課題である経済雇用対策も一段落といった状況、
議会構成も66人のうち45人で多数派を構成するという安定感、
湯崎知事体制も定着してきた感のある最近の状況ですが、
政治は一寸先は闇、常に批判的な精神で現実的な対応を心がけています。
今日は学生インターン2名も参加しました。
約3時間にわたり皆さんと情報交換をしながら、英気を養いました。
 
写真を3枚掲載しています。
一枚目は三菱重工労組広島支部沖田委員長の
ごあいさつ、そして私の県議会報告です。
プリンスホテルの21階が会場だったので、
バックの風景が非常にきれいに写っています。
そしてこの夏の学生インターン、
関 淳起君(広島大学法学部)、三吉 優香さん
(広島大学生物生産学部)です。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

     中原 好治





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