こうじマガジンNO.317 (2011.7.27)     



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こうじマガジン NO.317

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「2011年7月15日から2011年7月20日までのダイアリー」


●●2011年7月15日●●


「政調Cチーム勉強会。」


広島県議会の場合議会閉会中でも、毎月1回常任委員会が開かれます。
今月は19日ですが民主県政会ではこの常任委員会に先立って、
会派構成員16名が常任委員会ごとにABCチームに分かれて
勉強会を行うことになっています。

私の場合警察商工労働委員会ですが、建設委員会のメンバーと5人で
政調Cチームを構成し今日その勉強会を行いました。

テーマは予算編成の目玉だった一括交付金はどうなったのかという点です。
各省予算から引き抜いて約5000億円の一括交付金を作った
と言われていましたが、県当局によると継続事業に充てた
と全く意に介していません。

この辺りどう整理されたのか追っていかなければなりません。


●●2011年7月16日●● 


「暑い日が続いています。」


今日から三連休という方も多いと思いますが、
我が家では長女は学校(明日から夏休みとのこと)、
長男は朝から塾へと通常と変わらぬスタートでした。

今年の夏は遠出の計画は無く、私自身も上京の予定や
警察商工委員会の県内調査以外は特に計画していません。

昨年は選挙前ということもあり、
パワーウォークでしっかり汗をかいていました。

今年は学生インターンも始まりますのでじっくりと今までの成果を
整理する夏にしたいと思います。

ルイス・マンフォードの勉強会を復活させて、
地方自治・地方議会で学生が学ぶことをしっかりと整理してみたい
と思っています。
できれば大学のシラバス程度まで高められれば
と思っています。

それと先日も触れた英語力、
今夢中になっている長編「大地 パール・バック」
も佳境に入ってきています。

やるべきことが山積です。


●●2011年7月17日●●


「第18回宇品少年ソフトボール大会。」


朝8時から「第18回宇品少年ソフトボール大会」の開会式に出席しました
(宇品小学校)。本当に夏らしい晴天のもと、
市内各地から参加した21チームが優勝を争います。

「ご両親や地域の大人たちがせっかく作った皆さんの舞台ですから、
日頃の練習の成果を発揮して楽しんで、怪我の無いよう頑張ってください」
とエールを送りました。

始球式の後しばらく応援していましたが、この暑い中試合に出られない
メンバーも、しっかりと声を出して頑張っている姿や、みんなの礼儀正しさを
見て、感動していました。


●●2011年7月18日●●


「なでしこ世界一、そして学生インターン二次面接。」


朝10時から事務所にて今夏の学生インターン候補2名と二次面接を行いました。
男女2名、ともに広島大学です。先日も書きましたが、
今回のインターンはアカデミックにしたいと思っています。

それにしても「なでしこ世界一」はすごかった。
朝3時半に起きて試合に熱中していました。
後半ぐらいからは息子も起きてきて観戦、素晴らしい試合で感動の連続でした。


●●2011年7月19日●●


「警察商工労働委員会。」


朝10時から会派総会の後、10時半から警察商工労働委員会。
2008年2月定例県議会の代表質問で私は次のような質問をしました。

以下抜粋です。
『広島県産業科学技術研究所、略して産科研という機関が東広島市にあります。
本県における次世代産業の創出や既存産業の高度化を推進するための
基礎的・先導的分野の研究開発拠点として、平成十(1998)年四月に
オープンしています。約二十七億円かけた施設に
三十六名の職員が勤務しております。

そこで、この研究所の決算書を見てみますと、
一億六千万円の県からの受託収入があって、事業費、管理費に
支出されております。うち人件費が約一億円でございます。
こうした人件費も含めて、いわゆる施設の維持管理費ということになる経費が
一億六千万円だということになります。

 では、肝心の研究の方はどうなっているのでしょうか。
科学技術振興基金の運営事業は約一億円ありますが、その他は、
先ほど触れました知的クラスター創成事業の約五億円しかありません。
これは、平成十八年度の数値ですが、つまり、
二十七億円でつくった施設を一億六千万円かけて維持しているが、
主要事業である研究活動には、知的クラスター創成事業がなくなると
(2007年で打ち切り)、約一億円しか使っていない
という異常な状況になってしまっております。
私は、これは税金のむだ遣いだと言われても仕方がない状況だと感じております。

 この研究所は、投資に見合う成果を上げているのか、
研究活動の実態はどうなっているのか、外部資金導入のめどはあるのか、
身の丈に合ったように事業費、管理費を見直すべきではないのか
と考えておりますが、当局のお考えをお聞きします。』
これに対する商工労働部長(光本和臣君)の答弁ですが、
『新産業の創出に向けた取り組みにつきまして御答弁申し上げます。

 広島県産業科学技術研究所におきましては、産学官共同によります
基礎的・先導的研究開発を進めることを基本といたしまして、
科学技術振興基金や外部資金を活用したプロジェクト研究、
研究成果の実用化を目指した応用研究支援、
将来有望な技術シーズの探索研究などに取り組んでまいりました。

 これまでの取り組みの結果、人の肝細胞を持つキメラマウスや
自動車の軽量化を図る高張力鋼板の加工法など、
八社のベンチャー企業の設立を含む三十件余りの新事業展開・新商品開発
といった成果が生まれております。

 こうした研究開発は、大学や企業等から派遣された研究者が
集まって研究する集中研究方式により実施いたしておりまして、
県からの委託費の多くは、基金プロジェクトへの参加や、
技術シーズ探索に従事する県立試験研究機関からの派遣職員、
プロジェクトの進行管理を担っている職員の人件費が占めております。

 一方で効率的・効果的な管理運営を図りますため、
平成十七年度から指定管理者制度を導入し、
これまで四千万円余りの経費節減を行ってまいりました。

 また、外部資金獲得に向けましては、成果が生まれつつあります
バイオ分野の新産業の創出を目指し、
文部科学省の都市エリア産学官連携促進事業へ提案したところでございます。

 今後とも、より効率的な管理運営を図りますとともに、
外部資金獲得に向けて最大限努力し、多彩で力強い産業構造の構築に向けた
中核的研究拠点としての機能を強化してまいりたいと考えております。』

 この産科研がさらに厳しい状況になっています。商工労働部長(当時)
の答弁にあります唯一の外部資金による研究だった
文部科学省の都市エリア産学官連携促進事業が昨年度で打ち切り
(事業仕分けの結果)のため、現在行っている研究は
本当に約1億円あまりで細々と行っているという実態です。

一方で年間の維持費は四千万削減したとはいえ、
相変わらず1億3千万近くもかかっている、
一体何をやっているのかわからなくなってきます。
これはもう研究所の閉鎖も考えた方が良いのではないか、
という趣旨で質問しました。

商工政策というのは、
(1)成果が見えにくい、
(2)主役はあくまで民間企業であって、土木農林等の事業部局とは違って
県はサポートしかできない脇役でしかないこと、
(3)広島県という狭いエリアで本当に商工政策(経済政策や景気対策とも言えます)

に効果があるのか、という壁があります。

何もやらない方が節税効果もあり有効ではないか、という考え方すら成り立ちます。
こうした中で今回指摘した産科研のような例が出てくると、
財政状況が厳しい中何をやっているのか、と思ってしまいます。
こうした点をこの委員会所属中大きなテーマとして問題提起していきたい思います。


●●2011年7月20日●●


「陳情要望対応委員会。」


午後から民主党県連事務所において、各方面からいただいている
陳情要望の整理に当たりました。

小沢幹事長時代にはこの陳情要望を
効果的にさばいていくことによって、政権交代の意味を徹底させる
という意図で多くのエネルギーがここに割かれましたが、
現在ではそこまで重要視されていないというか、うまく機能していない
というのが現状です。

ここにきて官僚主導の壁の厚さを痛感していますが、
自民党時代にも結局族議員を中心に官僚が政治家に配慮をしていただけで、
決して効率的に陳情要望を吸い上げ政策に反映していたわけではない
と思っています。とにかくいただいた陳情要望に
どう応えていくかがポイントです。

長期戦ですが頑張ってまいります。


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広島県議会議員(南区)
松下政経塾出身

     中原 好治




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