こうじマガジンNO.296 (2010.12.16)    


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こうじマガジン NO.296

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「2010年12月3日から2010年12月10日までのダイアリー」



●●2010年12月3日●●


「夕方から基幹労連、三菱関連労連と会議続きです。」

朝9時過ぎからいつものようにパワーウォークに出撃。
今日から新しい学区に足を踏み入れるので、少し緊張感があります。
さらに雨模様の強風にもやられています。あとで聞くと黄砂も混じっていた
とのことで最悪のコンディションの中、歩き回りました。
反応はいたって良く、馴染みのある地域なので明日からも楽しみです。

昼食をはさんで民主党広島県連での打ち合わせ、
連合広島での打ち合わせをこなし、
3時からは基幹労連議員団会議(県下16名で構成)に出席。

基幹労連とは「日本の主要な基幹産業である金属産業のうち、
鉄鋼、造船、非鉄鉱山、航空・宇宙、産業機械、製錬、金属加工、
情報関連・物流産業のほか、多くの関連業種で働く仲間が結集した
産業別労働組合で、まさしく日本を支える基幹産業に集う
『キーインダストリー集団』」です。
広島ではJFE、三菱重工(三原・広島)、IHI、日新製鋼等があります。
次の統一地方選挙の話題は中心です。

6時からは三菱重工関連労組広島地連総会・懇親会に出席。
関連労組といってもこのブログでも紹介させていただいた
リョーセンエンジニアリング、とMHIソルテックの2社だけですが、
その分結束が固くいろんな面で頼りになります。



●●2010年12月4日●●


「新しい手帳。」

朝9時半過ぎからパワーウォークに出撃。
お昼をはさんで3時からもパワーウォークに再出撃。
みっちり地域を歩いています。

さて、12月に入って手帳を新しくしました。
ここ10年来フランクリンプランナーという手帳を使っていて、
たいへん重宝しています。「手帳で人生が変わる」というような
大げさな宣伝文句がこの時期目につきますが、そこまではありませんが、
私も結構意識して手帳を使うようにしています。
新しい手帳にした時にまずすることは、私のミッションステートメント、
過去何をしていたかと未来の予定を直線で示した履歴書、
さらには私の得票分析(企業秘密です)を書き写すことです。
毎年必ず行っていますが、残念ながら一年を通じて
あまり振り返っていないことに気づきます。
あと今大事な数字はパワーウォークでお会いした方々の実数です。
これは毎日更新しています。
心機一転頑張って参ります。



●●2010年12月5日●●


「葬儀。」

今日も9時過ぎからパワーウォークに出撃。
11時には切り上げて事務所にて来客対応、
昼食をはさんで午後1時から葬儀に参列しました。

お世話になっている社長さんの急な訃報が入りました。
がんということはご本人から既にお聞きしていましたが、
回復に向っているとばっかり思っていました。
つい一月前も電話で元気に話したばかりなのに。
残念です。



●●2010年12月6日●●


「連合広島・民主県連事務レベル協議。」

朝8時から旭町・出汐交差点にて街頭演説。
終了後は速やかにパワーウォークに出撃。10時半には切り上げて県議会へ。
11時に来客対応、その後打ち合わせ2件、昼食をはさんで
午後1時から民主県政会政調Bチーム勉強会。

終了後は事務所に戻り午後3時半からはパワーウォークに再出撃。
暗くなるころ切り上げて午後7時からは連合広島・民主県連事務レベル協議、
終了後8時から懇親会と続きました。
一日を振り返るとパワーウォーク以外は時間に追われている気がします。
もっとじっくり考える時間が必要だと思っています。



●●2010年12月7日●●


「 「平成23年度県政運営の基本方針」。 」

先日の12月補正予算ヒアリングで「平成23年度県政運営の基本方針」
の説明がありました。これは新知事になって初めての取り組みで、
従来予算が組みあがってからその概要をお聞きするというパターンでしたが、
この時期に基本方針が示されるというのはいいことだと思います。

広島県では「おおむね10年後を展望し、本県が目指す姿を示す
『ひろしま未来チャレンジビジョン』を策定しました。
来年度がその初年度ということでこの方針が立てられたわけです。

課題認識ですが、@労働力人口の減少、A厳しい雇用労働情勢、
B財政状況の逼迫、を取り上げ、23年度は「人づくり」「新たな経済成長」
「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」の4つの政策分野のなかでも、「人づ
くり」と「新たな経済成長」の2分野に重点的に取り組むこととしています。

具体的な取り組みを列挙しますと、
@労働力人口の減少を補う潜在的労働力の活用として、
女性と高齢者をターゲットに据えています。
A将来の広島県を支える人材の育成では、更なる学力・体力の向上と
グローバル人材の育成と確保を、
B社会減に歯止めをかける対策の実施では、20〜24歳の転出超過数を
平成21年の2,644人から、25年には約1,500人に縮小するとしています。
C経済波及効果や雇用創出効果の具現化では、
企業立地件数及び新規雇用者数を平成21年の16件から
平成25年には3年間で100件、2,000人を目標にしています。
その他Dイノベーション力の徹底強化、
E成長事業への集中的支援、
F海外市場をターゲットとした戦略、
G新たな成長を促す産業人材の育成・確保が揚げられています。

また重要な財政健全化への取組については、113億円に上る要調整額
(かつては財源不足額と呼ばれていた額です)は、
経常経費の削減で68億円(人件費マネジメントで一般行政職員−100人程度、
教育部門−190人程度の職員数の見直しや時間外勤務の縮減当)、
政策的経費の見直しで−43億円(事務事業の見直しで−14億円、
普通建設事業費等の見直しで−29億円)となっています。

問題はどこまで新規重点施策の財源が確保できるか、
既存事業についてどこまで思い切った事業の再構築が行えるか、
新たな人材マネジメントシステムがうまく機能するのか、
といった点にあると思います。
知事は仕組みを変えたり計画を立てたりするのは得意のようですが、
この予算編成において具体的な成果を上げられるのかどうか、
注目して参ります。



●●2010年12月8日●●


「生活福祉保健委員会。」

朝9時半過ぎから議会運営委員会。
明日からの12月定例会の日程確認を行いました。10時からは会派総会、
10時半からは生活福祉保健委員会に出席。

今日は出島処分場について、「陸送にしても環境基準を下回っている」
とする当局見解に対し、「環境基準がクリアできても、
調査したどの地点においても騒音レベルは非常に高いため、
これで陸送OKということにはならないし、
そもそも有害物質を含む産廃車が住宅密集地を通ることは
できるだけ避ける方策を検討すべきだ」と主張しました。
また先般の事業仕分けの整理もされましたが、
来年度予算編成の中で検討するという事業も多く、
総括するにはまだ早いようで
すので注視して参ります。

昼食をはさんで打ち合わせや暴力団排除条例の勉強会等を行いながら、
1時半からは政策条例検討部会に出席。
先日からこのブログでも紹介させていただいております2つの条例について
意見交換いたしました。素案作成に向け大詰めの段階に入っていますが、
この定例会中に素案を上げ、2月定例会に向け関係団体との調整や
パブリックコメントの実施を行うようなスケジュールで
進めていくことになりました。

5時からは県議会三会派意見交換会に出席。



●●2010年12月9日●●


「12月定例県議会開会日。」

朝10時から会派総会の後、10時半から本会議場へ。
今日から12月定例県議会がスタートします。
開会日のメインは提出議案の知事による説明ですが、
これがまた役人の作文調で全く無味乾燥、事前に要旨も配られるので
ほとんど棒読み、藤田知事時代と全く変わっていない風景が今日も続きました。
こんなものか、と皆さん思っていらっしゃるのでしょうが、
この文章を分析してみると本当に藤田知事時代から変わっていない、
つまり役人の作だということがよくわかります。

まずは(1)当面する県政の諸課題から入ります。
今回は高病原性鳥インフルエンザ、豪雨災害対策、国の来年度予算編成、
アメリカ合衆国の県人会との交流、ノーベル平和賞受賞者世界サミット、
出島廃棄物処分場事業、鞆地区における道路港湾整備事業が
さらっと触れられています。
問題意識や使命感、思想や理想といったものは一切語られません。

次が(2)緊急経済・雇用対策です。
これも新知事になってから同じフレーズを繰り替えしているのが、
「有効求人倍率が0.68倍と、依然として厳しい状況が続いています」
という部分です。今年一年間で900億円近くこの対策に充てていますが、
全く成果が出ていないということですから、
その反省や責任感を少しでも感じて真剣に対策を考えて欲しいところですが、
結局国の示すメニューを食べているだけでこちらもやる気が伝わってこない。

(3)は新たな活力を創出するための重点事業です。
ここは今までもこのブログでも紹介してきた
「ひろしま未来チャレンジビジョン」や「行政経営刷新計画」
「中期財政健全化計画」といった計画の紹介(もう繰り返しになるので
ここでは詳細は触れません)、具体論では人づくりへの挑戦で、
広島県科学オリンピック、
育児休暇を取得したことへの自画自賛、新たな経済成長への挑戦では、
課題の多い広島版産業革新機構(また詳細はご報告します)、
観光振興はワールドスノーボードフェスティバル、
これも5ヵ年計画ですが広島県農林水産業チャレンジプラン、
安心な暮らしづくりへの挑戦として、がん対策、県立福山若草園の機能強化、
なくそう犯罪ひろしま新アクション・プラン、
瀬戸内海の道構想、最後に情報公開と事業仕分けについて述べています。

(4)でやっと補正予算案の概要に触れます。
規模は122億9,153万円です。

もう少しこの知事説明は工夫していいのではないか、
と私は考えています。



●●2010年12月10日●●


「行財政改革・分権改革推進特別委員会。」

朝10時から会派総会の後、10時半から全員委員会に出席。
12月定例県議会に提出された補正予算及びその他の議案の説明を
総務局長から受けました。そして午後1時半からは
行財政改革・分権改革推進特別委員会に出席しました
(私は副委員長を拝命しています)。

市町村合併が進んでいたころは
この特別委員会では活発な議論が展開され、注目されていましたが
合併が一段落してからはあまり注目されることがなくなったと感じています。
私が県議会議員になった当初は介護保険、生涯学習、国際化の議論が盛んで、
続いて少子化、子育て支援と移っていって、
ここ数年は経済雇用対策が中心議題です。
行財政改革というテーマはその重要性にもかかわらず、
どうも政治的な中心議題になりにくいと感じています。

そんな特別委員会ですが今日は参考人の意見聴取がありました。
講師は広島大学地域経済システム研究センター長伊藤敏安氏でした。
平成14年に修士課程を修了した広島大学大学院社会科学研究科
マネジメント専攻で講義を受けたことのある先生で、
非常になつかしくお聞きしました。先生には
「地方分権の失敗、道州制の不都合」という著作があり、
私も目を通させていただきました。地域ごとの経済力・財政力格差が
地方分権・道州制のネックになる、という従来からのご主張で、
膨大なデータで論証していくスタイルは健在でした。

そもそもなぜ地方分権なのか、に戻ってしまいますが、
「地域のことは地域で決める」という行政上の要請が大きかったと思いますが、
それ以上に経済的な豊かさも含めて全国一律の尺度でなく、
それぞれの地域文化の元で生活を中心にライフスタイルから変えていく
という発想もあります。GDPベースや財政規模では低いけれども、
豊かな生活が実感できるような地域づくりが必要ではないか、
ということだと思っています。

この辺りの細かい議論が必要だと思っています。




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