こうじマガジンNO.294 (2010.12.2)    


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こうじマガジン NO.294

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「2010年11月17日から2010年11月24日までのダイアリー」



●●2010年11月17日●●


「ローカルマニフェスト。」

朝9時過ぎからいつもの通りパワーウォークに出撃。そして11時には県議会へ。
今日は民主党県連で作成を計画しているローカルマニフェストの打ち合わせ
を行いました。国政では当たり前になってきたマニフェストですが、
地方選挙ではまだまだ定着していませんし、
そもそも法的にもしっかり規定されていないといったのが現状です。

地方議員がマニフェストを掲げるということは
議会で過半数を制することが前提となります。
しかし現状では広島県議会において民主党系候補が過半数を制することは
ありません。公認・推薦立候補予定者はまだ15名、
今後の擁立は非常に厳しくなっていくものと思われます。
定数66名の広島県議会においてはまだまだ小さい勢力です。
自民党が4つに分裂しているため、私たちの会派は議長与党
というポジションを得ていますが、数においては四分の一以下の勢力です。

現状でマニフェストを作成することに意味があるのか、
かから検討が必要ですが、一方任期4年間で目指すべき広島県の方向性を
マニフェストという形でわかりやすく示す、という効果もあります。

まじめさ、ひたむきさ、さわやかさ、若さといった「売り」
で勝負するだけではなく、政策中心で選挙に臨むという風に
選挙も変えていかなければなりません。一石を投ずることができるのか、
これも我々のチャレンジの一つになると思います。


昼食をはさんで2時すぎからは「UIゼンセン同盟」(繊維・衣料、
医薬・化粧品、化学・エネルギー、窯業・建材、食品、流通、印刷、
レジャー・サービス、福祉・医療産業、派遣業・業務請負業など、
国民生活に関連する産業の労働者が結集して組織した産業別労働組合で、
組織現勢は110万人)の研修会で「県議会報告」を
約1時間させていただきました(ワークピア広島)。

終了後は民主党県連事務所へ。来客対応と事務処理を行い、
自分の事務所に戻ろうとしていたところ、フジテレビの記者から電話があり、
「柳田法務大臣失言問題でインタビューをしたい」とのことでした。
この問題ついてはまたあらためてご報告したいと思いますが、
夕方7時前から事務所でインタビューを受けました。

その後は選対関係者との懇親会。



●●2010年11月18日●●


「失言問題。」

朝9時過ぎから今日もパワーウォークに出撃。
修行のように淡々と続けています。
お昼前には南区医師会幹部の方々との意見交換、昼食をはさんで県議会へ。
今日も柳田法務大臣失言問題でインタビューを受けることに。
県連幹事長として逃げるわけにはいきません。

その後は県議会で来客対応や打ち合わせをこなし、
4時からは会派政調Bチームの勉強会に出席しました。



●●2010年11月19日●●


「生活福祉保健委員会。」

朝9時半から議会運営委員会に出席。10時から会派総会、
10時半から生活福祉保健委員会へ。
今日は「第七次広島県看護職員需給見通し」の資料が提出されましたので、
そのことについて質問しました。

看護職の需給はだいたい4万人で推移していますが(平成23年度の需要数
41,949、供給数40,563)、その不足数は23年度の1386人から
じょじょに解消されて、5年後には592人になると予測しています。
私はこの数字を受けて果たして「看護師は不足しているのか、
不足しているとすればそれはどれほど深刻なのか」という点を質問しました。

これは地域の方からメールでご指摘をいただいた問題ですが
日本政府は現在「経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師の受け入れ」
を行っています。広島県の場合インドネシア、フィリピンから8名の看護師
を受け入れていますが、在留期間中(3年以内)に国家試験合格が条件
となっており、その合格率は254名中3名、1.2%と非常に厳しく
広島県ではまだゼロといった状況です。特に介護職ですが
日本人看護師の不足が予想されるので、こうした協定のもと
外国人看護師を受け入れようとしているわけですが、
それほど深刻なのかどうか、質問したわけです。

答弁は「今の看護師養成体制と離職防止策で十分に対応可能」とのことでした。
外国人看護師養成についても県として取り組むべくとの指摘も行いましたが、
「質の確保が求められている」とのことでした。
まさに看護職員の充足について確認する質問になりましたが、
医師不足問題のように深刻な問題にならないことを祈るばかりです。

終了後は1時半から会派総会、広島版産業革新機構についてのレクチャー
を受けました。まだまだ熟度不足、投資ファンドというリスクの高い試み
ですから相当な準備をしていただかなければなりません。

その後は11月8日のブログでも取り上げた
「広島県歯と口腔の健康づくり推進条例」(仮称)と
「ひろしま地産地消推進県民条例」(仮称)のレクチャーを受けました。
さらに3時からはこの件で政策条例検討委員会。
条例化に向け課題の整理を行いました。
真剣に条例化について議論していると
やはりいろんな課題が浮かび上がってきます。
一つ一つ整理していきます。



●●2010年11月20日●●


「柳田法務大臣失言問題。」

この問題、単なる資質の問題で片付けていいのか、
もっと奥の深い問題があるのではないか、と考えていましたが、
19日朝日新聞朝刊の天声人語に我が意を得た論説が載っていましたので、
少し抜粋してみたいと思います。

[策士でしられたフランスの政治家タレーランに「言葉は思うところを
偽るために人に与えられた」の一言がある。
ナポレオン戦争後のウィーン会議で、敗戦国でありながら権謀術数を駆使して
列強を手玉にとった伝説的な人物だ。ひるがえって柳田法務大臣は、
術策とは無縁な、正直な人柄なのだろう。「答弁は二つ覚えておけばよい」
とあけすけに言い放ち、批判がやまない。正直と失言は往々にして紙一重だ。
発言は聞き捨てならないが、答弁の現状がその通りであることが、
いっそうの問題ではあるまいか。(中略)
官僚語のご利益を語って得意げな法相に、政治主導の虚構を見る思いがする。
答弁では死語に引きこもり、失言が生きた言葉として騒がれる。
この皮肉をどうお考えだろうか](抜粋終わり)。

この論説は急所をついています。柳田大臣も30年近い政治歴を持つ政治家で、
落選も経験されていますし、ここまで支持されてきて、
大臣にまで抜擢される背景には、やはり政治家としての魅力があるわけで、
この筆者はそれを「正直さ」と見抜いています。「正直と失言は紙一重」で、
柳田大臣のスピーチの中や対話で、今までも不快感を持った方は
たくさんいらっしゃると思います。ただこの「正直さ」という資質は
今の政治家に欠けた部分かもしれません。

必要以上に自分自身やその政治姿勢を美辞麗句で飾り、
パフォーマンスには余念なく、最も用心していることは失言をしないこと、
というタイプの政治家が多いと感じています。
さらには言行不一致を指摘されると開き直り、自身を取り繕うことに
必死になるという姿をよく見かけます。
「正直さ」という美徳は本来の人間的な魅力に繋がるものでしょう。

そのことと政治主導という重要な概念を引き合いに出しています。
民主党代表選で「今日本の最重要課題は何か」という問いに対して、
菅総理は「雇用」としましたが、小沢氏は「政治主導の確立」と答えました。
この失言問題はまさにこの政治主導の虚構を見せつけてしまった、
という点では大変深刻な問題です。

新政権の政権運営に対して「学芸会をやっているようだ」と批判した方がいらっしゃ
いますが、
政治主導とはほど遠い、緊張感のない無責任な態度・姿勢というものが
透けて見えるようでは支持も得られないし、難局を切り抜けることは
できないでしょう。いろいろ考えさせられますが、
どうも野党が問責決議案を提出するとしている22日が山場になりそうです。
どう決着を図るのか、正念場です。



●●2010年11月21日●●


「民主党広島県連常任幹事会。」

昨日も行事が続きました。朝11時からは「日本丸」を迎えての
「帆船フェスタひろしま2010」の開会式に出席、
その後移動して12時からは「三菱広島OB会 会員親睦会」に出席しました。

毎回副本部長が会社の状況報告をされますが、
「70%〜80%の海外事業比率なので最近の円高が業績に響いていますが、
昨年連結ベースで過去最高益(約200億円)、
利益率も10%を超え事業部の中でもトップレベルでしたが、
今年も同様のペースでいけそうです」とのことでした。

私も次期県議選のご推薦をいただいたお礼、柳田法務大臣失言問題のお詫び、
統一地方選挙でのご支持のお願いとごあいさつをさせていただきました。
その後3時過ぎからはパワーウォークに出撃。あわただしい一日でした。

今日も朝9時過ぎからパワーウォークに出撃。
そして2時からは民主党広島県連常任幹事会に出席します。
問題も抱えていますが、統一地方選に向けた動き、
陳情要請対応処理の状況等審議事項も盛りだくさんになりそうです。



●●2010年11月22日●●


「柳田法務大臣辞任。」

昨日の県連幹事会は陳情要請対応委員会も含めて、
2時から5時前までかかりました。
一夜明けて今日は8時から鶴見橋東詰交差点にて街頭演説。
スタートと同時に雨が降り始め、30分ぐらい経過したころ、
柳田大臣の辞任のニュースが飛び込んできました。

そこからはバタバタで対応です。相次ぐマスコミからの連絡に、
「10時に県連事務所にて対応します」とお答えし向いました。
柳田大臣の会見が10時過ぎからあったようですが、
そのころはちょうどマスコミ対応を行っていました。
辞任は問責決議案が提出される前のこのタイミングしかなかったんだろう
と思います。これで補正予算等政局はスムーズに進んでいくのか、
まだまだ不透明です。

いずれにいたしましてもこれからは信頼回復が急務となります。
統一地方選を控え、全力で取り組んでいかなければなりません。



●●2010年11月23日●●


「広島市南区PTA連合会親善スポーツ大会。」

昨日は終日「柳田法相辞任」に関わるマスコミ取材で追われました。
朝一番の速報を受けて全てが動き出したわけですから大変です。
既にいくつかのアポもあり、その間をぬっての対応となりました。

一夜明けて今日は10時前から「広島市南区PTA連合会親善スポーツ大会」
の開会式に出席し、そのままパワーウォークに出撃しようと予定しています。
地域行事にも参加しながら、しっかり歩いていこうと思います。



●●2010年11月24日●●


「社会福祉法人理事会。」

今日は朝9時には県議会へ。来客対応1件、その後安佐南区へ移動し、
理事を務めています社会福祉法人の理事会に出席しました。

認定保育園を運営していますが、待機児童解消のため定員を上回って
受け入れを行っています。保育園の運営の難しさは
近隣からの苦情だとお聞きしましたが、ここでも苦情処理に
悩まされているようです。是非乗り越えて頑張っていただきたいと思います。
昼食は三歳児の今日の給食メニューをいただきました。
無添加無農薬の給食もこの園の自慢です。

7月1日及び8月3日にもご報告した「子ども・子育て新システム」ですが、
今日の理事会でも話題になりましたが政権の行方が思わしくないとして、
「どうなるかわからんねえ」という捉え方になってきています。
不安定な政権運営がこんなところにも影響してきています。

理事会終了後は連合広島で打ち合わせ。
その後は事務所に戻ってパワーウォークに出撃。
いい天気で気持ちよく歩きました。




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