こうじマガジンNO.290 (2010.10.28)    


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こうじマガジン NO.290

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「2010年10月14日から2010年10月21日までのダイアリー」



●●2010年10月14日●●


「実質的な年俸制度と人件費マネジメント。」

朝9時過ぎにはいつもの通りパワーウォークに出撃。
11時前には戻って全日本海員組合中・四国支部長との打ち合わせの後、
県議会に移動し、12時半から港湾企画整備課、1時から財政課との打ち合わせ。
財政課がレクしたのが「実質的な年俸制度」を柱にした行政刷新計画と、
人件費マネジメント含む中期財政基本計画です。
これは今後の県政運営を考える上で非常に重要な計画ですので
後日詳細をご報告したいと思います。まずは速報ということでお伝えします。

2時からは来客対応、その後県連に移動して来客対応。
いずれも来春の市長選挙がらみの対応です。
前回惜敗した大原さんは、先週すでに立候補表明されておられますので
そのごあいさつということで見えられました。
地元は同じ宇品なのでしょっちゅうお会いしますが、
勇気のある決断に敬意を表しています。
その後は県連での打ち合わせを続け、夜は若手経営者と久しぶりに懇親会。


●●2010年10月15日●●


「夕方のパワーウォーク。」

今日は事情があって4時前からパワーウォークに出撃しました。
涼しくなったので夕方も歩こうと思っていましたが、やっと実現しました。
いままでのパワーウォークでの留守率は平均で44%、
つまり54%の方々とはお会いできたことになります。

これが朝の時間帯でしたが、夕方も同じような感じでした。
朝晩の時間帯は避けますのでどうしても日中の活動になり、
お会いできる方々も限定されてきます
(日中家にいる可能性がある人という意味で)。
実は土日の留守率もほとんど変わりません。
どうすればたくさんの皆さんにお会いできるか、
街頭活動も含めて工夫が必要です。


●●2010年10月16日●●


「秋祭り前夜祭。」

朝9時過ぎからパワーウォークに出撃。
午後からは明日のこども神輿の準備等、町内会の皆さんと汗をかきました。
午後6時からは神田神社で秋祭り前夜祭に出席しました
(神社総代会顧問を仰せつかっています)。


●●2010年10月17日●●


「秋祭り。」

朝9時半からこども神輿で町内を練り歩きました。
宇品西一丁目は南北に長く広い!と実感しました。
約1時間半かけて歩いて終了後は直ちに撤収作業に。
今年から幟旗を小型軽量の物に変えました。今日は朝方肌寒かったですが、
日中は本当に暑くなって汗だくになりながら撤収作業を行いました。

そしてお昼前からは打ち上げに入りました。
年に1回の町内の寄りですのでかなりアルコールも入って賑やかになりました。
さらに今日は6時からあどRUN太さんの「ふれあいコスモスコンサート」
にも出かけました(アークホテル)。


●●2010年10月18日●●


「行財政改革・分権改革推進特別委員会正副委員長勉強会。」

本当に長い名前の特別委員会ですが、
3時から正副委員長の勉強会がありました。
その前に今日は朝8時から段原・的場交差点にて街頭演説。
事務所で事務作業の後、11時からは会派政調Bチーム勉強会。
昼食時に会派総会、終了後には打ち合わせが続き、
3時からの勉強会へと繋がります。

明日は生活福祉保健委員会、あさってがこの特別委員会です。
しばらく審査日程が続きますが、行政刷新・財政健全化の中期計画が
気になるところです。近々まとめてご報告したいと思います。



●●2010年10月19日●●


「生活福祉保健委員会。」

朝10時から会派総会、10時半から生活福祉保健委員会。
今日は介護予防事業について質問しました。

私の問題意識は先日のブログでも紹介しましたが(2010年10月7日)、
平成18年に導入されたこの介護予防という事業は
果たして効果を上げているのかという視点です。今日の委員会では、
「平成21年度施策に係る点検結果の概要について」報告があり、
その中で気になるデータを見つけました。一つは「健康寿命の延伸」施策で、
その指標65歳平均自立期間が、20年度男性17.53年・女性21.03年だったのが、
21年度には男性17.08年・女性20.54年と半年ぐらい短くなっていますし、
同じく75歳平均自立期間もそれぞれ半年ぐらい短くなっています。
もう一つは介護予防対策の推進事業で、
指標は「元気高齢者(要介護・要支援認定を受けていない高齢者)の割合」
ですが、17年度が80.3%(全国平均は83.3%)。21年度の実績が81.5%
(全国平均は83.8%)となっています。

県内の高齢者数は約70万人ですから1%でも7000人ですから
この数字は介護予防の効果があまり出ていない、ということを示しています。
しっかりと総括をし、何が足りないのか、問題なのか
分析をしていく必要があります。その点を指摘いたしました。

午後1時過ぎからは広島県議会政策条例検討委員会に出席しました。
これは各交渉会派の政調会長で構成されています。
実はこの会で現在「広島県歯と口腔の健康づくり推進条例」(仮称)と、
「ひろしま地産地消推進県民条例」(仮称)の検討を進めています。
いずれも必要性については十分に納得できますが、緊急性(なぜ今なのか)、
実効性(本当に効果を見込めるのか)については
慎重に審議していく必要があります。

その後議会基本条例の勉強会、
3時からは民主党広島県連と連合広島との第6回事務レベル協議
に出席しました。



●●2010年10月20日●●


「行財政改革・分権改革推進特別委員会。」

今日の記事は長いので二日に分けてアップします。
朝9時半から中国新聞記者との意見交換、
10時半からは行財政改革・分権改革推進特別委員会。

今日のテーマは先日もご紹介した先日示された2つの計画です。
行政経営刷新計画は、平成23年度から5年間の計画としています。
取組内容としては、(1)行政経営の最適化、(2)徹底した無駄の排除、
(3)国・地方を通じた権限・財源の最適化、
を戦略的な行政運営の取組として打ち出し、組織体制の最適化として
(1)組織機構の最適化(事業部門、管理部門)、
(2)様々な主体との関係の最適化(指定管理者制度、県出資法人、市町等)を前提
に、論点の多い(3)計画的な定員管理を行うとしています。

これは今回初めて行った「他県比較による定員管理目標の分析」で
一般行政部門の定員管理目標を4,2 00人
(中期的目標で、H27.4.1までに427人・9%減の4,300人)、
教育部門を413人・2%減の19,096人(H27.4.1)、
警察部門をプラマイゼロの5,601人としています。
一般行政部門は平成11年4月からの行政システム改革推進計画
(一次二次の10年計画)で約25%・約1,500人の削減、
教育部門で約17%・約4,000人の削減、警察部門は約11%・約600人の増、
となっており、今回の管理目標もその延長線上にあると言えます。

さらに職員の力を引き出す人材マネジメントとして、
(1)多様な人材の確保(社会人採用や年齢要件の緩和、
多様で柔軟な雇用形態に活用)、(2)独自水準給料表の導入
(給料を引き下げた独自水準給料表の導入と地域手当の最終形を決定)、
(3)広島県独自の給与・任用改革(管理職員の定期昇給廃止=
「実質的年俸制度」=ポストごとの年収管理方式への移行、
一般職員に対して勤勉手当へ成果を反映するとともに査定昇給を導入)
としています。マスコミ的には実質的年俸制度や定員管理目標等が
クローズアップされていますが、基本的には
藤田知事時代のリストラ路線の継承に過ぎない内容だと思います。

成果主義を唱えながら、縮小均衡路線を示すというのは
矛盾しているのではないか、管理や節約、効率化といった方向にしか
成果が示せないというのはさびしいかぎりです。
企業であれば、「従業員の皆さん、今景気が非常に悪く
業績が伸び悩んでいるために、少し辛抱していただかなければなりません。
新規の採用は控え節約に努め必ず業績を回復してみせますので
ご協力のほどよろしくお願いします」と社長自らが先頭に立っていくべき
なのに、縮小均衡路線しか提示できないのに成果主義、
やる気を出せ、ミッションマネジメントだと言われても
ピンとこないのではないか、と感じています。

このあたりは藤田知事時代と全く変わらず
冷たいクールな姿勢しか伝わってきません。(続く)



●●2010年10月21日●●


「昨日の続きです。」

そしてもう一つの5年計画は「中期財政健全化計画」です。
財政健全化に向けた目標とは、
(1)経常収支比率を90%程度の水準に可能な限り近づける(フロー目標、政策的経
費に振り向ける一般財源が1割程度確保できる)、
(2)将来負担比率を288%未満に抑制する(ストック目標)、
(3)「実質的な県債残高」を5年間で1400億円程度縮減する、の3つです。

そこで今後の財政収支見通しですが、平成23年度で約113億円の要調整額
(歳出に対して歳入が足らない額)、24年度が145億円、
27年度は203億円となっています。この要調整額をどう埋めるか
が財政フレームになります。

直近の予算編成となる平成23年度について見るとまず
(1)人件費マネジメントでマイナス68億円
(人件費マネジメントとは、1.職員数の見直しでマイナス18億円、
2.給与構造改革[独自水準給料表の導入効果で退職手当がマイナス5億円、
共済費がマイナス10億円など]でマイナス15.3億円、
3.人事委員会勧告分でマイナス23.5億円、
4.時間外勤務の縮減でマイナス2.9億円)、
(2)特別の財源対策でマイナス46億円(財産の売り払い10億円、
基金の活用等30億円)で、
これで要調整額はマイナス19億円となり、これを(3)政策的経費の見直し
(事務事業の見直しでマイナス14億円、普通建設事業費等の見直しで
マイナス5億円)で埋めていきます。

ただ漠然と表を見ているだけでなく、こうして文章にすべく
数字を拾っていくと、理念や暖かさのないつじつまあわせの試算ではないか、
と思えてきます。こうしたことをしながら予算編成を行っていきますが、
かつて財源不足額と呼ばれていたものが要調整額となっただけで、
基本的なやりくりの仕方は藤田知事時代と変わっていません。
つまりこれらの計画は役人主導の計画だといえます。
この2つの計画には議会としての議決も必要ありませんし、
単に聞き置くだけですが、具体的に条例案や予算案になっていく段階で
どのような課題が表面化してくるのか、よく注視していなければなりません。

今日は9時過ぎからパワーウォークに出撃。
午後からは県議会で打ち合わせと原稿書き。
夜は異業種の交流会と続きました。




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