こうじマガジンNO.253 (2009.12.2)   


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こうじマガジン NO.253

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「2009年11月17日から2009年11月24日までのダイアリー」



●●2009年11月17日●●


「下水道事業。」

政府の行政刷新会議(議長・鳩山首相)は11日から、
税金の無駄遣いを洗い出す「事業仕分け」の作業を始めています。
その中で、国交省の下水道事業(5188億円)が
「財源を移したうえで自治体が判断する」と判定されました。
昨日も(財)広島県下水道公社を訪問しましたが、
広島県では流域下水道事業費特別会計を組んで、
太田川・沼田川・芦田川において広域的な汚水処理を行うことで、
公共下水道の整備促進を図っています。

現在決算審議を行っている平成20年度の決算によりますと、
歳入歳出決算額は約117億円、歳入の内訳は市町負担金が約33億円、
国庫補助金が約21億円(この部分が事業仕分けで指摘されています)、
繰入金が約54億円(一般会計から約26億円、減債基金から約30億円)
となっています。起債残高が約250億円ですから歳入の倍以上の債務を抱え、
約三分の一にあたる市町負担金と県の一般会計からの繰入金を合わせて
半分しか賄えない、あとは国庫補助金と借金に頼らざるを得ない
という状況です。今後の管路更新や施設の改築等を考えると
その事業規模は膨らむことが予想されます。
このことにどう対応していくのか、方向性を示していく必要があります。
今回の決算特別委員会総括審査では
この辺りのことを質問してみようと思います。


●●2009年11月18日●●


「議会運営委員会理事会。」

午前中は事務所にて来客対応、お昼には県議会へ。
1時からヒロシマナガサキ議定書についての打ち合わせ、
2時からは議会運営委員会理事会。
知事選に合わせて行われた県議補選に伴い、
会派所属議員数が変化しましたので、その調整が行われました。

終了後は明日の常任委員会に備えての勉強会、打ち合わせ等が続きました。
6時からは『渡壁正徳広島県議会議員在職三十周年祝賀会』(ANAホテル)。


●●2009年11月19日●●


「総務委員会。」

朝9時半から議会運営委員会、10時から会派総会、10時半から総務委員会。
現在委員長を務めていますので、委員会での質問をしていません。
質問をするうちに問題意識が高まってくると思っていますので、
少し不完全燃焼です。午後からは民主党県連に移動し、
商工会議所連合会、広島県トラック協会の要望をお聞きしました。


●●2009年11月20日●●


「決算特別委員会総括審査。」

朝10時半から決算特別委員会総括審査。私は委員長を除く16人の委員のうち、
副委員長を務めている関係で最後の質問になります。
各委員答弁も含めて持ち時間は20分、知事・副知事も出席しての委員会です。

午後4時半過ぎごろ私の質問が回ってきましたが、
「流域下水道事業」について質問しました。
事前に情報収集や打ち合わせをしていましたので、
やりとりには満足しています。うまく事業が進んでいくよう
今後も注視して参ります。追って質問内容もアップしようと思います。
特別委員会終了後の懇親会に出席して、
その後「連合広島結成20周年祝賀会」に出席しました。


●●2009年11月21日●●


「三菱重工労組広島支部委員研修会in深入山。」

朝9時ごろ自宅を出発して、「三菱重工労組広島支部委員研修会」が
合宿形式で行われている山県郡安芸太田町深入山に向いました。
11時過ぎから「県議会報告」の時間もいただきました。

昼食後再び広島に戻り、
民主党広島県連主催の「自治体議員フォーラム」に出席しました。
中国5県の自治体議員約60名が集まっていました。
今までになかったことでここにも政権交代の勢いが感じられました。


●●2009年11月22日●●


「練習船「日本丸」入港歓迎式典&広島港振興イベント。」

朝5時半起床後自主トレ(元宇品コース)。
11時からは、練習船「日本丸」入港歓迎式典&広島港振興イベント
に出席しました。練習船「日本丸」は独立行政法人航海訓練所所属で、
1984年わが国の造船技術の粋を結集して建造された帆船です。
総トン数2,570トン、航海速力約13ノット、帆面積2,760?、帆枚数36枚
という世界最大級、最高性能を持つそうです。
実習生は120名乗り組んでおり、
将来は世界の海を駆け回る船乗りとして期待されています。

練習航海の途中年1回この時期に入港されるようで、
今年からは広島県も歓迎の意をこめて、
広島港振興イベントを行うことにしたそうです。
県産品のブースやステージも設置され、今日明日とにぎやかに行われます。
こうした振興イベントを地域の活性化にうまく繋げていきたいと考えています。


●●2009年11月24日●●


「アメリカ合衆国元東アジア担当国務次官補上級補佐官。」

朝8時から宇品ベイシティ前にて街頭演説。今日は寒さがこたえました。
終了後10時半から拠点機能強化対策特別委員会。
広島都市高速道路の料金設定について質問しました。

今年度中に高速2号線(府中・仁保道路)及び3号線(広島南道路)の
宇品〜吉島間が開通する予定になっており、その通行料金案が示されました。
当初整備計画にあった一律料金制(500円)は簡単に見直され、
区間距離に応じた料金設定になっています。
最大で700円、宇品吉島間は200円という設定になっています。
「高い」というのが正直な感想です。この路線の開通により
宇品から山陽道東インターまで一気に繋がることになりますし、
西に向っても南道路が順調に整備されれば、交通の便は市内随一となります。

当然広島港の物流機能を高めるために集中して投資した結果ですが、
住民にとっては大歓迎です。ただ気になっているのは
この高速道路事業全体のことです。今後40年間有料道路として
料金を徴収していくわけですが(その後は無料化を計画しています)、
その料金収入の総額が5050億円となっており、
年間の収入平均は126億円となります。

ところが平成20年度の料金収入の実績は約40億円しかありません。
今後南道路が商工センターまで全通する、
高速5号線(広島駅北口〜温品)が開通すれば
現在の整備計画は完了するわけですが、それで通行量が3倍以上になるの、
というのが単純な疑問です。少子高齢化で人口減、都市高速以外の高速道路は
無料化の傾向にあります。そんな中でこの見込みというのは
現実離れしているのでは、と質問しました。


今日はもう一つ大きなイベントがありました。
笹川平和財団に勤める私の友人から、
財団が実施している米国との交流促進事業で来日する
元東アジア担当国務次官補上級補佐官バルビーナ・ホワン女史
(現在は米国国防大学及びジョージタウン大学教授)が
広島訪問を希望しているとのことで、そのアレンジを依頼されました。

正午に広島県議会でお会いし、まずは広島名物お好み焼きの昼食、
午後1時からは国際課長によるレクチャー、
2時には秋葉広島市長との面談と続きました。
秋葉市長は快く面談を受入られ、
約20分間広島市が進めている核廃絶に向けた取り組みを
流暢な英語で説明されました。自ら広島を世界に発信される姿勢には
大いに共鳴していますし、私自身その取組も高く評価しています。

終了後は市役所の向かいにある平和研究所で、
外国人研究員の方々と約1時間にわたってディスカッション、
その後平和公園へ移動し、館長のご案内で祈念館の見学を行いました。
あいにくの雨で気温も低く残念でしたが、
エネルギッシュに日程をこなされるホワン女史の姿に
知的刺激を強烈に受けました。夕食は広島名物かき船でいただきました。

広島を満喫していただいたと思いますが、
明日は東京に戻られ外務省他政府高官との面談がぎっしりだそうです。
28日には記念講演もこなされるようで、
短い広島での滞在が彼女にどのように映ったか、
あとでフォローしてみたいと思います。英語漬けの一日でした。




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