こうじマガジンNO.250 (2009.11.11)  


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こうじマガジン NO.250

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「2009年10月24日から2009年10月28日までのダイアリー」



●●2009年10月24日●●


「東部河岸緑地(京橋川左岸・御幸橋〜宇品橋)整備工事。」

先日10月19日(月)に松下政経塾地方議員の会で、
原口一博総務大臣と意見交換した際の写真をブログにて掲載しました。
バックの書は大久保利通書の有名な「為政清明」です。

広島市の都市計画を考える場合、市内を流れる6つの川をどう生かすか、
という発想ははずせません。
広島市では昭和53年に「広島市河岸緑地整備基本計画」を策定し、
「市民の水辺に対する関心が高まり、川辺に集い、語らい、憩う場が
強く求められるようになったことと、都市部における安全で快適な歩行者、
自転車のための空間が必要であること」から順次河岸緑地整備を進めています。

広島県による高潮対策工事が完了した京橋川左岸・御幸橋〜宇品橋の区間も
早く河岸緑地整備を進めていただきたい、
と関係する3町内会(宇品西一丁目、宇品西二丁目、宇品御幸一丁目南)
の皆さんと地元要望を続けてきました。
昨年には広島県に護岸部分の伐木・草刈り作業を行っていただき、
その後は3町内会で自主的に管理していこうということになっていましたが、
この10月から広島市が整備に着手するということで今日の夜、
宇品集会所にて南区土木課長による説明会を行いました。
工事期間は今年度末までに基盤工事を完了し、
来年度の同じ時期に植栽工事を行うということで、
工費は約1億円とのことでした。

広島市議になりたての平成3年、台風被害でこの京橋川左岸地域は
床上・床下浸水が相次ぎ、その後もこの護岸を越える浸水被害は続きました。
広島県による高潮対策工事で浸水被害はなくなりましたが、
広島市によるその後の護岸部分の整備がやっとスタートするわけです。
完成すると延長2kmあまり、散歩やジョギングあるいは憩いの空間として、
宇品地域の名所になっていくことでしょう。
植栽は是非桜をという地元の声も尊重してくださるようで、
10年後には花見の名所にもなっているかもしれません。


●●2009年10月25日●●


「産廃問題勉強会(元宇品ベイサイドパレスマンション)。」

朝10時から元宇品ベイサイドパレスマンション集会室において
産廃問題勉強会に出席しました。
平成23年度中に搬入開始を目指す出島沖の産廃処分場ですが、
当初計画からすると平成18年度中ということでしたので
すでに5年近く遅れています。

五日市に設置予定の積出港についても地元調整が難航しているとのことで、
先が見えてない状況です。八ヶ場ダムのようにいっそのこと計画を中止したら、
という声もありました。
産業廃棄物自体をめぐる状況もリサイクルや処理技術も進み、
計画当時とは一変しています。
ここでもう一度立ち止まって考えてみる必要があるのではないか
と考えています。


●●2009年10月26日●●


「地方議員の役割。」

先週19日に松下政経塾地方議員の会で原口総務大臣にお会いしたことは
既にこのブログでもご報告していますが、「地方議員とは何か」
という事を今考えています。

松下政経塾では「国政を目指すにしてもまずは地方議員としての経験を
積んでから」という時期がありました。
現在政経塾出身の国会議員は34人ですが、
このうち都道府県議会議員出身者は14名です。
比較的期の古い議員に地方議員出身者が多くなっています。
一方小選挙区制度が定着し、公認候補者の椅子取りゲーム
のようになってくると必ずしも地方議員が有利
ということはなくなってきました。

政党への距離感や選挙区にこだわらない身軽さ、多彩なキャリア
といった要素がむしろ重視され、地方議員にその機会は
なかなか巡ってこないという傾向にあります。政経塾での傾向も、
7月の都議選において新人の立候補者は市議からの転進が一人という具合に、
地方議員を目指すよりもキャリアを積んで直接国政へ、
というふうに変わってきています。

一方政経塾出身の知事・市長・区長といった首長は現在11人ですが、
このうち地方議員出身者は6人とその割合は高くなってきています。
今後はこの流れが強くなっていくのではないか、と考えています。
一方で地方議員の役割をもっと明確にし、その立場や身分、
権限や義務といったものを強化していくことも
地方主権の時代に大切なことだと考えています。

地方議員として、国の顔色をうかがうことなく自己完結し、
その地域をデザインし、条例案だけでなく予算編成についても
議案提出できるようにすること、法律と条例の関係を整理し
条例による上書き権を認めること、
もちろんこういった機能を担っていくためには、
現在のような立場や身分ではとうていこなすことはできません。
議員自身の能力向上も不可欠です。
こうした改革を地方主権の流れの中で同時並行的に行っていく必要があります。

松下政経塾地方議員の会として、「地方議員の役割」について研究し、
発信していくことも大事ではないかと
先日の会合でも中心的な話題になりました。
こうした問題意識をもって今後も進んで行きたいと思います。



●●2009年10月27日●●


「拠点機能強化対策特別委員会。」

朝10時半から拠点機能強化対策特別委員会。
今日は二葉の里地区(13ha)のまちづくり計画についてと
広島西飛行場問題について質問しました。

二葉の里地区まちづくり計画とは、
13ha=13万?=39,400坪という広大な地域で区画整理事業を行う
というものです。坪50万円と仮定しても197億円、広島駅北口の一等地ですから
坪100万円みても土地代だけで約400億円の大事業です。
ここに中四国地方最大の広域交通ターミナルを活かしたシティゲートとして、
多様な都市機能が高いレベルで集積した、複合的なビジネス拠点の創出を行い、
中心的な導入機能として
(1) 広島のシティゲート、広域ブロックのビジネス拠点としての業務機能、
(2) 健康と安心を創造する医療・福祉機能、
(3) 地域の活力を創出する教育・人材育成機能、
(4) 多様なライフスタイルを提供する都心居住機能を配置するとしています。

土地の高度利用を考えると、高層建築物の建築費がこれに加算されること
になりますので全体の事業規模は1000億円をゆうに超える大事業になります。
さらにここの地権者は中国財務局、広島県、広島市、JR西日本
の四者にほぼ限定されるわけですから、土地区画整理事業というより
むしろ市街地再開発、都市整備といった色合いが強い開発行為だ
といえると思います。ある意味収益も見込める事業ではないか、
という視点で見るとガバナンスの効く広島市なり、広島県なりが
公共性を持って計画を推進していくことのほうがいいのではないか、
と私は考えています。実際は独立行政法人UR都市機構が行う
ということですが、このこと自体が問題だと思います。

また今日は地域医療再生計画(案)なるものが示され、
この二葉の里地区にリニアック方式の放射線治療施設を建設するそうです。
まだ土地利用計画しか示されていないこの地区にもう施設の建設計画という、
唐突な感のする報告でした。これは前政権が打ち出した緊急経済対策の一環で、
「地域医療再生のための基金を作るので具体的な計画を立てるように」との
指示のもと動いている計画です。
現政権ではこの経済対策を執行停止、具体的には減額するという方針
を示したため、この計画自体も見直しが必要です。
あまりにも熟度の低い計画で、国の緊急経済対策があるので
何とかこれに乗っかっていこう、という姿がそこには見えます。

放射線治療へのニーズは確かに高まっていますので、
この計画自体を進めていくことについて依存はありませんが、
事業主体や運営方針、放射線治療装置の種類
(リニアック方式というのは普及型で最新型ではありません)、
設置する場所(わざわざ土地を購入する必要はありませんし、
既存の県有地あるいは県有建物を活用すれば
治療内容にさらに工夫ができるのではないでしょうか)等、
もう少し説得力のあるものにしていただく必要があると考えています。

最後に広島西飛行場につきましては、「広島西飛行場は重要な都市機能である」
とする広島市の主張を真剣に検討すべきだし、
「財政上の理由から撤退」というのでは
県の果たすべき都市への補完的機能を放棄することであり、
話し合いによる決着を模索すべきだと申し上げました。
いずれにしろこの問題は新知事の考え方一つにかかっていると思っています。



●●2009年10月28日●●


「決算特別委員会(教育委員会関係)。」

朝10時半から決算特別委員会(教育委員会関係)。
私は副委員長という立場ですのでどうしても発言は最後になります。
県内の中学校・高等学校に配置されている外国人講師の問題について
調査しました。終了後市内のあいさつ回り、5時半からは事務所にて来客対応。
エアポートビレッジ開発株式会社の問題について意見交換いたしました。




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