こうじマガジンNO.234 (2009.6.17)  

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こうじマガジン NO.234

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「2009年6月5日から2009年6月12日までのダイアリー」



●●2009年6月5日●●


「広島障害者職業能力開発校。」

沖田校長が広島大学大学院社会科学科マネジメント専攻の同窓で、
私の20年来の親友の奥さんが講師として働いておられるということで、
久しぶりに一度訪ねてみようと思っていましたが、今日ようやく実現しました。
平成14年の建替工事竣工式に出席して以来、3度目の訪問です。


ここは全国に11校ある国立都道府県運営校の一つで、
「身体などに障害があるため高等技術専門校等で職業訓練を受けることが
困難な方に対して、その能力に適応する職種について必要な知識や技術を
習得させるとともに、人格の形成に努めて社会経済活動に参加できる
技能人材を養成する」ことを目的としています。

昭和28年に南区宇品東四丁目に発足し、現在では定員140名に対し、
120名(男性92・女性28)で充足率は85.7%です。
身に付けるスキルは、CAD技術科・情報システム科・Webデザイン科・
オフィスビジネス科・OA事務科・総合実務と多彩です。
以前は表具・左官といった科もありましたが、
就職口が狭いため廃止になっていました。
平均年齢は29.1歳で、身体障害者が74名、知的障害者が28名、
精神障害者が18名となっています。障害種別で言うと、
精神障害者を受け入れるようになったというのが
この開発校が大きく変わったポイントです。

広島県の障害者の動向を見てみますと、
身体障害者(児)の人数が119,333人(障害者手帳交付数)、
知的障害者(児)の人数が17,941人(療育手帳交付数)であるのに対して、
精神障害者の人数は15,734人(精神障害者保健福祉手帳)で
平成11年の約6,000人からいうと約3倍に増えています。
精神科病院入院患者数及び通院患者数(通院医療公費負担数)も36,032人で、
平成11年の1.6倍と増加しています。合計すると約15.3万人の方々が障害に苦しみ、
現状や未来に不安を抱えていらっしゃるということになります。

政策的には、こうした方々が少しでも多く
「社会経済活動に参加できる技能人材」として生きていけるよう
プログラムを準備する必要があります。一方で福祉的な考え方に立つと、
障害者福祉関係施設や小規模作業所を充実させ、
社会の真ん中で障害者を支えていく必要があります。
障害者自立支援法の問題点を早期に解決することも急務です。
ここの線引きが非常に難しいところですが、
障害者が一般企業に就職して健常者と同じような生活をするための職業訓練
というのは、さらに充実させていくべきだと私は考えています。

入校者の訓練手当は、雇用保険給付のケースも含めて
生活保護費程度は維持されているとのことでした。
この他施設維持費や職員の人件費等を考えると、
年間一人当たり約500万円の経費で訓練している計算になるそうですが、
社会経済活動に参加し福祉分野からの援助が必要なくなることを考えると、
政策的にも十分妥当性があるプログラムであると思います。

精神障害者の急増と職業訓練プログラム等の開発、
就労と福祉の線引き等課題は山積しています。
沖田校長の手腕に大いに期待するところです。
ちなみにこの話題を追っていると介護保険制度のことが気になり調べてみました。
介護保険の被保険者は広島県で64.2万人、
要介護認定を受けられた方が12.1万人、
介護報酬総額が1511億円となっています。
単純に計算すると40歳以上の被保険者5.3人で、
約125万円かけて一人の要介護者を支えているといった現状です。



●●2009年6月6日●●


「朝起き会演壇、自主トレ。」

朝4時に起床後、朝起き会へ。今日も100人近くの方々がお集まりで、
会場責任者の方も含めて7名が演壇を行いました。
私のネタは自主トレ(10キロジョギング)を選びました。
身近な話題でいかに説得力のある演壇を行うかがポイントです。
非常にいい勉強になります。

6時に終了後、すぐに着替えて自主トレ(元宇品コース)に出ました。
その後午前中は地域行事に参加。


●●2009年6月7日●●


「宇品東学区 第51回敬老会。 」

朝11時から宇品東学区 第51回敬老会に出席しました。
宇品西地区は余興に神楽がありましたが、
こちらは地域の方々が詩吟、太鼓、民謡、舞踊等を披露されました。
こういったところにも地域の特色が出てきます。


●●2009年6月9日●●


「広島県建設労働組合。 」

午前中は事務所及び県議会控室にて事務処理。
そして午後2時から広島市西区横川新町にある広島県建設労働組合を訪問しました。
「特定検診・特定保健指導に係る国保組合への助成」について
要請を受けておりまして、その他建設業界の情勢等についても勉強しよう
ということでの訪問です。

まず広島県建設労働組合とは、
大工・左官・電工・配管・内装・建築塗装・建具・建築・板金など
建設28業種の50職種からなる職人・一人親方・小規模事業主の
個人意思による加入によって15,469人(5月末現在)によって組織されています。
昨年6月時点での組合調査による職人・一人親方の平均年収は403万円で、
300万円以下が49.2%、65歳以上の大工職では265万円となっています。

冒頭の国保組合の助成のほかにも、
建設技術技能従事者の賃金・労働条件の向上、
建設不況打開と小規模建設業への支援等を要請されており、
この経済不況の影響を大きく受けている業界です。
行政としてできることは何かについて精査し、
早急に対応するよう働きかけていかねばなりません。


●●2009年6月10日●●


「海運・フェリー・旅客船の航路存続と船員の雇用対策についての申し入れ。」

明日政治参与を務めています全日本海員組合の大内組合長代行が来広され、
「海運・フェリー・旅客船の航路存続と船員の雇用対策についての申し入れ」
を広島県知事及び県議会議長に対して行われるということで、
その事前協議や県政記者クラブへの情報提供で追われました。

これまでもこの問題は取り上げて参りましたが、
海運・フェリー・旅客船業界は昨年の原油高騰、景気後退に続き、
高速道路週末千円の景気刺激策によって経営に大きな打撃を受けています。
私もその対策を当局に求め続けて参りましたが、
国の追加経済対策に盛り込まれたとのことで、
明日の申し入れは大きな意味を持つものと思われます。
残念ながら明日の申し入れには私自身は出席できませんが、
最大限の効果が得られるよう十分に準備をしていかなければなりません。

午後からは南区宇品の地域団体との打ち合わせに動きました。


●●2009年6月12日●●


「6月補正予算ヒアリング。 」

朝9時から県議会控室において、広島出身で東京を中心に
コンサルティング会社を経営している友人と久しぶりに会いました。
広島で企業グループの勉強会を立ち上げたいとのことで、
今後とも関わっていきたいと思います。

その後打ち合わせが続き、11時からは6月補正予算のヒアリングを行いました。
まだ会派として正式にヒアリングを受けてないので、
詳細につきましては後日ふれさせていただきたいと思います。
昼食後は2時から官民境界の問題についてのご相談を受けました。
その後も打ち合わせが続き、
夜7時からは前廿日市市議会議員の広畑 清司さんのお通夜に参列しました。




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