こうじマガジンNO.199 (2008.9.11)  

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こうじマガジン NO.199

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「2008年8月27日から2008年9月3日までのダイアリー」



●●2008年8月27日●●


「会派研修会(三原市)。 」

私の所属する民主県政会では、
各定例会前に質問予定者の問題意識に沿って、
その地元を会派全員で調査し、
課題を共有するという会派独自の調査活動を行っています。
今回は桑木 良典県議(三原市・世羅町)と、
芝 清議員(東広島市)が質問予定ですので、
今日は三原市、明日は東広島市と研修が続きます。

まずは、三菱重工労組三原支部を訪問しました。
こちらは組合員数が約2000人と、
私がお世話になっている広島支部とほぼ同規模の単組です。
会社側の構成は複雑で、
三菱重工業(株)紙・印刷機事業部
(カラーポスターや新聞を印刷する大型印刷機)と、
同じくプラント・交通システム事業部があり、
前者の売上高が約1000億円とのことでした。

プラント・交通システム事業部では、
私たちにもなじみの深いアストラムラインや、
広島電鉄のグリーンムーバーマックスが
この工場出身とのことでした。
約3時間かけて広い工場内をご案内いただき、
意見交換もさせていただきました。
最先端の世界技術が集積していることは間違いありませんが、
政治的にも活発に活動されており、
岡田 正勝衆議院議員や、
三原市長、4名の市議会議員を支えておられます。

午後4時半からは、三原市役所を訪問。
五藤 康之市長他執行部の方々から、
広島県への要望項目の説明をしていただきました。
障害福祉(療育専門機関の人材確保・派遣について)、
医療(医師確保について)、
私立学校の耐震化、
道路・港湾整備といった内容でした。
会派でこうした要望をお聞きできるようになったのは
うれしいことです。
5時半ごろ終了し、
6時半からは関係者との懇親会(この日は三原市泊)。



●●2008年8月28日●●


「会派研修会(東広島市)。 」

朝8時過ぎに三原市を出発して、
東広島市へと向かいました。
今日は9月定例会で質問予定の芝 清議員の案内で、
東広島市の調査活動です。
9時半ごろ東広島市役所に到着、
早速蔵田 義雄市長他執行部の方々から、
広島県への要望項目の説明をしていただきました。

蔵田市長とは、
県議として同期(平成11年初当選)で
約6年間共に県議会で過ごしましたので、
親しみを感じます。
市長選挙では
当時自民党政調会長だった中川 秀直氏の息子さんとの一騎打ちで、
「足でかせぐゲリラ戦」で見事に勝利されました。

東広島市は合併後人口が18万人となり、
製造品出荷額も1兆円を超え(広島県では約8兆円)、
呉市を抜いて県内第三位となりました。
広島大学の影響もあり、県内ではめずらしく成長途中の自治体です。
ただ蔵田市長は、
「これからは市民生活優先の成熟化路線に移行しなければ」
との認識を持たれていました。
「県有未利用地を活用した産業団地の整備」が、
県への要望事項のトップでした。
空港・大学・高速道路を利点に
さらなる企業誘致に力を入れたいとのことでした。

約1時間で意見交換を終え、バスで現地調査に向かいました。
福富ダム、空港大橋、JR白市駅、東広島・呉道路等
駆け足で回りました。
大規模公共事業が進行中で、完成が待たれますが、
その必要性・緊急性については今後精査が必要です。
昼食後西条駅から広島へ。



●●2008年8月29日●●


「集中豪雨。 」

朝からものすごい雨でした。
広島市内では小降りになりましたが、
県北や東部では浸水被害も出たようです。
全国的にも大変な被害が出ています。
今年は台風も接近しないし、
梅雨も少雨で水不足が心配されていた矢先の豪雨でした。
異常気象の影響との指摘もありましたが、
災害には常に気を配っておく必要があります。
可能な限りの対策を考えておくことが大事です。

今日は朝から来客対応や、事務処理に集中しました。
二日間市内から離れておりましたので、
そのツケがどっときました。
夜は自主トレ(元宇品コース)。


●●2008年8月30日●●


「連合広島 2008〜2009年政策・制度要求討論集会。 」

朝9時からワークピア広島での
連合広島 2008〜2009年政策・制度要求討論集会に出席しました。
各産別・単組から約200名近い方々が出席され、
10月初めに知事に提出予定の
2008〜2009年政策・制度要求について議論しました。

今年初めて出席しますが、
毎年県議会で説明を受けていた政策・制度要求は
このようにして整理されているのか、と勉強になりました。
今日は、民主県政会を代表して
「広島県議会における予算要望活動(政調活動)について」
約20分間お話をさせていただきました。

経済・行政政策専門部会、
雇用・労働政策専門部会、
資源・環境政策専門部会、
交通・国土政策専門部会、
医療・福祉政策専門部会、
教育・平和・人権政策専門部会の
6つの部会から構成されており、
きめ細かく行政分野をカバーしています。
当然県議会でも実現に向け努力すべき項目も含まれており、
連携を強化していかなければと感じています。


●●2008年8月31日●●


「広島市南区スポーツセンター 出島屋内プール開館記念式。 」

久しぶりに早朝自主トレ(元宇品コース)を楽しみました。
午後1時からは出島屋内プール開館記念式に出席しました。
出島下水処理場で、佐伯区の下水道汚泥処理を行うことに伴う
地域環境整備事業として建設されました。
総事業費約14億円、水深を2mまで調節でき、
シンクロの練習にも使えるとのことでした。

式典終了後は、子どもたちによるシンクロの演技、
競泳の模範泳法等が披露されました。
地域のスポーツ拠点として大いに活躍してほしい施設です。


●●2008年9月1日●●


「福田総理辞任。 」

朝8時より旭町・出汐交差点にて街頭演説。
終了後、事務所にて学生インターンとルイス・マンフォード勉強会。
今日のテーマは「芸術の役割」でした。

午後から県議会に移動し、
広島県保険医協会関係者の方々から、
「福祉医療費公費負担事業」に関するご相談をいただきました。
そして夜は中国電力労働組合の関係者の方々と懇親会。
何と9時半ごろ福田総理辞任のニュースが飛び込んできました。
何で今、と驚きでしたが、同時に解散総選挙、果たして有利か、
という風に話題が移っていきました。

早速民主党県連の関係先に電話連絡してみると、
やはり臨時国会冒頭解散か、という情報でした。
すると10月末には投票日を迎えることになります。
県内各候補者の準備は大丈夫か、自民党の動きは、
むずむずと闘争心と緊張感が芽生えてきています。

しかし前任の安倍氏といい
解散総選挙もせずに総理を辞任する、
というのは異常事態ではないか、と思います。
思い起こせば、細川政権崩壊後の羽田内閣が少数内閣に追い込まれ、
すわ解散かと思われた局面で、
総辞職された時と状況は似ています。
ただこのときは当時の与党は下野し、
変わって当時の社会党が自民党と手を組み村山政権が成立しました。
結局選挙は平成8年まで先送りされました。
しかし今回は違います。
確実に解散総選挙は年内に行われるでしょう。
自らの手で解散総選挙を行い民意を問う、
という政治家として、また一国の宰相として
一世一代の賭けをしないで政権自体を投げ出してしまう、
というのはどんな気持ちなんだろう、と考えてしまいます。

総理の資質うんぬんより、
民主政治のダイナミズム自体が危機に瀕していると思います。
権力維持のためおっかなびっくりでカードを切って、
大負けを避けている姿としか私には見えません。
ただ民主党への追い風もどこまで続くかわかりません。
争点を明確にし、正々堂々と戦っていくこと、この二ヶ月が勝負です。



●●2008年9月2日●●


「建設委員会県内調査。 」

総理辞任から一夜明けて、
今日は一泊二日の日程で建設委員会県内調査です。
朝10時に県議会を出発して、
午後1時には福山地域事務所建設局で、
管内概要説明と市町要望(福山市、府中市、神石高原町)
をお聞きしました。

管内人口は、約52万人
(福山市46.3万人、府中市4.6万人、神石高原町1.2万人)で、
福山・松永港の整備、それに続く道路網等、
物流基盤の整備が重要課題として上がっていました。
地域事務所建設局では、
123人の職員体制で約150億円の予算を執行しています。

概要説明の後、
尾道糸崎港港湾整備事業機織地区、
都市計画道路松永港本郷線、
福山港港湾整備事業箕沖地区等、現地調査しました。
福山港の取扱貨物量は現在約8万TEUで、
広島港の約二分の一、
東京・横浜港あたりが約600万TEUとケタ違いです。
さらに名古屋・大阪も加えて約1000万TEUになりますが、
韓国の釜山港は一つでこれを越えているという状況で、
国際競争力という面から考えると、
海洋国日本のあり方を考えさせられます。
この日は福山泊。


●●2008年9月3日●●


「建設委員会県内調査(2)。 」

朝8時45分に宿舎を出発して、
今日は尾三地域事務所建設局管内に向かいます。
まずは中国横断自動車道尾道松江線の
国道486号道路改良事業の現地調査です。

中国横断自動車道尾道松江線は、
道路公団改革で新直轄方式による整備が進められています。
新直轄方式とは、
高速道路整備の補完措置として新規に導入された制度で、
道路公団が建設中の路線の内、
有料道路として整備しても、料金収入で管理費が賄えないなど、
民営化会社による整備・管理が難しい
と見込まれる路線を対象に採用されています。

その整備費用の負担は、
財源はガソリン税をはじめとする道路特定財源で、
負担割合は国と県が3対1、施工主体は国となっています。
広島県内約60kmの総事業費は約2000億円
(当初3000億円が予定されていましたが、
対面二車線化やサービスエリアを減らしたり、
工法の改善等で減額されています)で、
県負担は四分の一(広島県が頑張った成果だ
と財政当局は強調しています)です。
完成予定は平成27〜28年となっています。
広島都市高速が全長29q、総事業費が3780億円ですから
(問題となっている5号線は4kmで700億円)、
比較するとその規模もよくわかります。
島根県側も順調に工事が進んでいるとのことで、
約10年後には完成する事業です。
道路特定財源の一般財源化で影響を受けるのか、
と質問しましたが、
この路線は優先度も熟度も高いので問題ないだろう、
とのことでした。

次に野間川ダム建設事業の現地調査も行いました。
水害予防や治水が目的のダムです。
こうした大型公共事業の必要性と緊急性は
精査される必要がありますが、
すでに着手され完成までのスケジュールに沿って
進んでいる事業についてどう考えるのかは難しい課題です。

午後1時からは尾三地域事務所建設局の
管内概要説明と管内市町要望(三原市、尾道市、世羅郡)をお聞きしました。
管内は人口27万人で、
観光農園や電子機器工場の進出が進んでいる地域です。
建設局は95人体制で、約80億円の予算を執行しています。
終了後県議会へ。

午後5時からは、民主党広島県連幹事会に出席しました。
完全に選挙モードに入っています。
10月下旬か、11月初旬の投票を想定して準備に入っていきます。




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