こうじマガジンNO.197 (2008.8.27)  

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こうじマガジン NO.197

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「2008年8月9日から2008年8月20日までのダイアリー」



●●2008年8月9日●●


「第27回三菱広島フェスティバル。 」

夕方から西区観音新町の三菱構外グランドで行われた
恒例の三菱広島フェスティバルに参加しました。
お世話になっている方々にごあいさつしたり、
意見交換したりとあっという間に時間が過ぎていきました。


●●2008年8月10日●●


「ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)エドウィン・O・ライシャワー東アジア研究センター所長 ケント・E・カルダー教授。


ほぼ20年ぶりになつかしい先生にお会いしました。
現在の勤務先は表題の通りですが、
1997年から2001年までは、
駐日米大使特別補佐官という要職も歴任された大物で、
日本語も堪能です。

先生にお会いしたのは、昭和62年に、
アメリカのフレッチャー外交大学院が、
北海道札幌市にある北方圏センターとの共同で、
環太平洋の政治経済問題を議論しようという試みで、
各国代表が札幌に集い約10日間程度
集中的にセミナーを開催する場です。
スポンサーは当時の東邦生命の太田 清蔵会長で、
露中朝の国境付近にある豆満江河口域の
大規模な開発計画をぶちあげられており、
このセミナーもそのベースではないかと言われていました。
ちょうどバブル経済の頃で、
こんな元気な計画が大がかりで進められていたわけです。

私は松下政経塾代表ということで、日本からの代表はもう一人、
元テレビ朝日のアナウンサーだった方で英語が堪能、
大学院で国際関係を勉強されていました。
この時の人脈は未だに続いています。
上京の際には同窓会も開いたりしていただきます。

カルダー先生はその時の指導教授のお一人で、
ススキノのディスコで盛り上がった記憶が鮮明です。
8.6の式典にご出席とのことで、その日にお会いする予定でしたが、
どうもにわかに駐日米大使館での予定が入ったとのことで、
とんぼ返りされ、今日の日になりました。

話題はなんといっても米大統領選の行方と、
それ以上に対日政策への影響はどうなのか、という問題です。
先生はどうも民主党寄りとのことで、
オバマ候補の対日政策あるいは核軍縮政策に踏み込むかどうか、
大事な鍵を握っているようです。

先生の最近の著書
「米軍再編の政治学 駐留米軍と海外基地のゆくえ」
(日本経済新聞出版社)は、
グローバルに駐留米軍のあり方を捉えた労作ですが、
岩国基地をめぐる市長選挙に見られた様々な問題には、
非常に関心をもたれていました。
次の著作は11月ごろ発刊のご予定ですが、
何と大統領選挙の結果を受けて、
対日政策に関する本になるそうです。
結果いかんによりますが、
大きなインパクトを与えることは間違いないでしょう。
さらに、広島にも大変興味を持っておられ、
特に復興に関する問題、軍縮に関する問題は
今後のテーマとして考えられているようです。

2時間半にわたってお話しましたが、
知的刺激の多いまた広島に大いに期待され、
研究意欲も示されたことに感激しました。
再開する日まで広島に関する研究を私自身も進めていこうと思います。



●●2008年8月11日●●


「街頭演説、ルイス・マンフォード勉強会、学生インターン歓迎会。 」

朝8時から、皆実町六丁目交差点にて街頭演説。
終了後、手伝ってくれた学生インターンとともに
今期第1回目のルイス・マンフォード勉強会を行いました。
午後からは県議会に行き、打ち合わせ2件、
事務所で来客対応4件を行いました。
そして6時からは、
事務所近くの中華料理屋で学生インターン歓迎会を行いました。
約10名のOBインターン生も参加してくれました。
この二ヶ月間しっかり頑張っていただきたいと思います。


●●2008年8月18日●●


「在日外国人の子どもたちの教育。 」

朝8時から、鶴見橋東詰め交差点にて街頭演説。
終了後事務所にて学生インターン生と、
ルイス・マンフォード勉強会。
今日は「都市の歴史」についての章でした。
ルイス・マンフォードの解説書を、
章ごとにあらかじめ学生に熟読させ、
レジュメとともに30分程度のプレゼンテーションを行わせます。
その後ディスカッションするわけですが、
これは過去10回とも毎回のインターン生と行っています。
何かをつかんでもらえればと思っています。

終了後県議会へ。
執行部と4件の打ち合わせ、会派事務局会議等行って、
午後3時からは、
在日外国人の子どもたちの教育について松坂広島市議とともに、
日本語教育に熱心に取り組んでいらっしゃる方と意見交換しました。
広島県内で、小中高等学校に就学している外国人の子どもは約1300人います。
法律上は義務教育ではないため、十分な対応がなされず、
各自治体の裁量に委ねられているのが現状です。
しかも広島県や広島市はこの分野で
非常に遅れているという指摘です。

一方で多文化教育という概念のもと、
優秀な外国人を地域に定着させるためには、
教育機会の充実と高度化が必要との考え方もあります。
さらに突っ込んで研究しないといけませんが、
最低限の教育機会をどう保障していくのかという点、
日本語教育を公立校でどこまで充実させればいいのかという点、
さらには日本語教師の確保をどうするのかも課題です。
さまざまな課題がありますが、
さらに研究していきたいと思います。


●●2008年8月19日●●


「建設委員会。 」

朝10時から三役会及び会派総会。10時半から建設委員会。
今日は民事再生の申請をしたアーバンコーポレーションが
マンション事業を展開していた
宇品内港高層複合住宅地区の状況について質問しました。

約2500億円の負債を抱え民事再生を申請した
アーバンコーポレーションの今後については、
ただでさえ冷え込んでいる県内の建築、不動産業界にとって、
追い討ちをかけるような深刻な影響を与えるのではと心配しています。
再生案が示されるのは2ヵ月後になりますが、
債権者や支援企業が同意しないかぎり破産手続きが進むことになります。

宇品内港高層複合住宅地区でアーバンコーポレーションが進めた
「宇品プロジェクト」は、
県が埋め立てた土地をアーバンが買い取って
マンションを建設するという単純なものですが、
約45億円の売買契約は「停止条件付き売買契約」という複雑なもので、
10年間の間に4区画に分割された土地に
順次マンション建設を行い、
竣工後に(つまりアーバン側に分譲収入が入ってから)土地代金を支払う
という契約です。
現状では2・3区画は売買が完了している(約26億円)ものの、
1・4区画はまだ未着手であり、差額の19億円はまだ支払われていません。
さらに3区画はつい数ヶ月前に完成したばかりで、
入居率も半分以下と聞いています。

こうした状況で事業がストップすると入居者の方々の不安は募りますし、
周辺住民や進出企業にとっても大きな影響が出てきます。
この契約履行を法的にどう捉えるかは専門家に委ねる他ありませんが、
当然違約金も発生するでしょうし、
県は債権者として事業の完成に向け積極的に動く必要があります。
また1区画に設けられたモデルルームや駐車場の賃料約2400万円は、
年払いとなっており、これも債権として回収していかなければなりません。
賃料の年払いというのも変則的です。

さらに深刻なのはこの埋立事業は起債で行われており、
完成が遅れれば(平成26年が10年間の契約期限)
その利息が県にのしかかってくることになり、
利息を5%としても土地代金19億円ですから、
年間1億円近い負担になりことになります。
こうしたことを考えると県当局は、強力な債権者として、
裁判所が示す再生案や支援企業に対して積極的に働きかけるとともに、
事業の完遂に向けあらゆる努力を行う必要があります。
こうしたことを議論しましたが、連鎖倒産等への対応と同時に、
当事者としての対応も大事な課題となっています。
今後の推移にも注目していきたいと思います。

今日は委員会終了後も会議が続きました。
1時半からは広教組の方々との勉強会、
2時半からは9月補正予算等に対する要望について、
三会派(自民党刷新会議、民主県政会、自民良政会)
の政調会長会議と合同幹部会、

そして夜の7時からは、
宇品学区の3町内会の役員の方々と
地域課題についての会合を行いました。
9時過ぎまで議論し、前向きな結論が得られたと思います。
このことについてはまた後日報告させていただきます。



●●2008年8月20日●●


「政調活動スタート。 」

朝昨日夜会合を行った三町内会長宅を訪問。
その後県庁へ。
11時からは、
三会派の9月補正予算等に対する要望書を
知事に提出しました。

私は、
「原油高騰対策として農林水産、商工部門で
利子補給事業を提案されているが、
事態は非常に深刻で、
もう融資制度をいじっている時期ではない、
岡山県や浜田市など、
高騰分の給付事業をスタートするとのことで、
広島県も国を当てにせず、
給付事業等独自の経済対策に知恵を絞るべきだ」と訴えました。

今年も9月補正予算は、最小限にとどめられていますし、
政調活動も中途半端です。
予算案が示されてからの政調活動のあり方も
考え直す必要があると思っています。
午後から事務所に来客2件。
夜は三菱重工の関連会社リョーインの懇親会に出席。




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