こうじマガジンNO.192 (2008.7.17)  
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こうじマガジン NO.192

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「2008年7月7日から2008年7月12日までのダイアリー」



●●2008年7月7日●●


「こども家庭センターに絵画の寄付。 」

朝8時から、鶴見橋東詰め交差点にて街頭演説。
今日は後半酔っ払いにからまれました。
目の前で「うるさい」とか「だまれ」とか叫びます。
せっかく始めたんだからと、
めげずに40分ぐらいまで頑張りました。

10時からは、
広島市南区宇品東にあるこども家庭センターを訪問しました。
先日もご紹介しましたが、
本日、センターの前を南北に走っていた
旧宇品線の様子を描いた絵画が、
1997年に「ひろしま美術大賞」の佳作に入選された
宇品御幸にお住まいの野田様が、
その絵をセンターに寄付されました。
実物を拝見すると素晴しい絵でした。
「郷愁」というテーマで、
旧宇品線のたたずまいを描いたもので、
初秋の色使いが素敵で、
気分が落ち着いていくような感じがします。
野田様は少しでも自分の絵が役に立てばという思いで、
さらには後世にわたって残したい絵だということもあり、
今回の寄付を決断されたようです。

終了後県議会へ。
1時から医療施設建設に関するご相談を受けた後、
2時からは民主党のリーダーズスクールで講演をお願いした、
グランドプリンスホテル広島の橋本総支配人との打ち合わせ。
3時からは会派三役会、4時からは会派総会、
財政健全化法の勉強会。
6時前から懇親会(鯉城会館)。



●●2008年7月8日●●


「広島県議会6月定例会閉会日。 」

朝10時半には議場へ。
今日は最終日ですので、採決が行われます。
各常任委員長の審議の経過ならびに結果の報告があり、採決です。
19の議案すべて原案とおり可決、
それも圧倒的多数による可決です。

毎回そうなのですが、可決の瞬間、
しばらくして知事が例の調子で深々とお辞儀をされます。
他の議員はどうかわかりませんが、
私はいつも「見逃している不正があるのではないか、
将来に禍根を残すような施策があるんじゃないか、
本当にこれでよかったのか」と複雑な気持ちになる瞬間です。
何かしてやられたような、したがって悔しいような、妙な気持ちです。
議会終了後知事はじめ局長部長が各控室を、
「ありがとうございました」と回られますが
この時も同じ気持ちになります。
議決の意思表示をするものの当然の苦しみだと思います。

今回、自民党の中堅議員4名が、
地方機関再編関連の議案について
採決の際に退席されました。
私は採決はイエスかノーかしかなく、
疑念があればノーとはっきり言うべきだと、
ノーといえなければイエスというべきだ、
と考えていますが、退席されました。
委員会等でも、
地方機関再編の問題点を鋭く指摘されていましたので、
採決はどうされるのか、私なりに関心を持っていました。
しかし、イエスでなかったという点は
ひとつの見識を示されたと感じています。
執行部の議案になかなか反対はできません。

それぞれの議員が、
地域への予算配分や地域課題の解決に
影響が及ぶのではと心配していると思います。
パフォーマンスに終始し、真剣に議案と向きあわず、
議案には毎回賛成の新人議員が多いなかで、
特に自民党の中堅議員がイエスではなかった、
という点で今定例会の採決は
大きな意味を持つと思います。
議会構成では、副議長に山木 靖雄議員が選出されました。
私は建設委員会に所属することになりました。



●●2008年7月9日●●


「最新メディア。」

今日は午前11時から、
グリーンアリーナで開催された
パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社主催の、
「MEDIA DESIGN 2008」の展示会に行きました。

松下電器産業株式会社のメディア部門ですが、
この10月1日には社名から「松下」が消え、
パナソニックに統一される方針ですが、
既にその動きが始まっているということです。
世界レベルでブランド価値を高めるための改革だ、
とお聞きしていますが、
この業界の競争の厳しさを物語っていると思います。

松下政経塾のご縁で、
こうした会にお声がけをいただきます。
最新のプラズマディスプレイ、プロジェクター、
教育システムへの応用、サウンドシステム、
セキュリティシステムでは、
地域児童見守りシステムや登下校メール通知サービス
に興味を持ちました。

またテレビ会議のシステムも、
インターネット回線だけで、
鮮明な映像やクリアーな音声を送れるシステムも
紹介されていました。
ここ数年で飛躍的に進歩した分野です。
こうした最新メディアに触れる機会は貴重です。
これからの私たちの生活を変える技術とはどんなものか、
体感できます。
ユビキタス社会が提唱されて数年ですが、
単なる便利さだけではなくて、
さまざまな社会問題を解決するツールとして
役立てることができるか、
考えていきたいと感じました。



●●2008年7月11日●●


「 「決壊」 平野 啓一郎 新潮社。 」

新聞の広告で気になっていた
「決壊」を昨日購入し、読んでいます。
なぜ気になったかというと、
今私は、秋葉原無差別殺傷事件をどう捉えるか、
という点で注意してマスコミ報道を見ていますが、
新聞インタビューに作者は、
「現代版罪と罰」と捉えている、と述べています。
その見識がすごいと感じ、読んでみたいと思ったわけです。

アメリカの思想家ルイス・マンフォードは、
「罪と罰」を始めとするドストエフスキーの一連の作品を
「未来への予言」と捉え、
現代においてこそむしろわかりやすくなっているとしています。
そしてマンフォード自身は次のように予言します。

「すなわち法律、お歴々の会議、
進歩した技術の完備した現代社会は、
ある晴れた日に、
「こっぱみじんに蹴散らされる」だろう。
その結果、「われわれ自身の馬鹿げた気まぐれによって」
再び生活を続けるだろう−
ちょうど最近増えているビート族やヒッピーの群れが、
そんな生活をやろうとしているのとまったく同じように、
挑発的な無責任な方法で。」

事件は偶然最新作「決壊」の発売と同時期になっていますが、
テーマは、ネット社会とモラルハザードのようです。
善悪の分かれ目は微妙な一線で、
悪の「決壊」が起こる寸前に、
いやもう真っ只中にわれわれはいるんだ、
という見識と、事件の予言ともとれるこの作品を、
ぜひ読んでみようと思いました。

作者平野 啓一郎氏は、1975年6月22日(32歳)、
愛知県蒲郡市生で、京都大学法学部卒業。
大学在学中に発表した『日蝕』で
第120回芥川賞を受賞しています。
若い才能が現代日本をどう捉え、
未来に対して自身の文学で
どんな象徴力を表現しているのか、楽しみです。



●●2008年7月12日●●


「連合広島議員懇談会。 」

午後2時から、
「連合広島議員懇談会」に出席しました(ワークピア広島)。
まずは「政権交代に向けて」と題し、
政治評論家 森田 実氏の基調講演から始まりました。

次期衆議院選挙について、
「争点が、格差問題や地方分権、あるいは年金・医療といった
小泉改革の是非を問うかたちになれば、
民主党の勝利すなわち政権交代は間違いないだろう、
しかし、より大きな経済破綻にどう対処するか、
といった新たな争点が出てきた場合、
選挙結果は不透明になる、
その時期もまだ明確にはならないが、
少なくとも任期満了選挙で勝った内閣はかつてない」とのことでした。
いずれにしても全力で臨むしかありません。

講演終了後は総会。
連合広島議員懇談会とは
連合広島推薦議員と連合広島役員の集合体で、
政策・制度要求についての意見交換や、
その実現を目指すための団体です。
連合広島推薦議員は現在、
県議14名、市議48名、町議8名の
合計70名です。
総会終了後は懇親会も行われました。




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