こうじマガジンNO.165 (2007.12.21)  
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こうじマガジン NO.165

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「2007年11月01日から2007年11月15日までのダイアリー」


●●2007年11月01日●●

「農林水産委員会 県外調査(2)。」

朝8時半に宿舎を出発し、
宮城県石巻市へ。

最初の調査地は、
宮城県水産研究開発センターです。
今度は水産業についての調査です。
広島県の漁業生産額は約300億円
(うちカキが130億円)ですが、
宮城県は約800億円強で、
北海道についで全国第二位、
カキ養殖も盛んで
約50億円の生産額で
広島県に次いで全国第二位
となっています。
カキ養殖に関しての調査だったわけですが、
@韓国産カキの混入問題が発生したため、
産地の識別は出来ないかという研究、
A貝毒の防止対策、
Bノロウイルスへの対抗策、
等大変参考になりました。
@については、
脂肪酸を分析することで
識別可能という研究成果が出て、
産地偽装、混入防止対策が
大きく前進しています。
食の安全・安心への関心が強い中、
こうした取り組みは
広島県でも大変参考になる
と思います。

昼食をはさんで次の調査地は、
宮城県古川農業試験場です。
ここは、
昨日もご報告しました「ひとめぼれ」
(米の作付け割合で全国の10%で、
第一位がコシヒカリの37%、
九州地方のヒノヒカリと並んで第二位、
東北地方で30%を占める)
の品種育成に成功した(平成3年)
試験場として有名です。
米の品種改良に取り組む現場も
見させていただきました。
5000近くの品種の中から、
強力な一種類を新たな品種として育てていく、
まさに10年がかりの大事業です。
各県こうした品種改良に
取り組んでいますが、
いわゆるヒット商品は
なかなか生まれません。
全国規模で言うと、
第四位が「あきたこまち」、
第五位が北海道の「きらら367」と続きます。

3ヵ所目の調査先は、
「農業生産法人 リッチフィールド有限会社」です。
農業への企業参入の代表例として調査しました。
栽培している作物はパプリカ。
私もなんだろう、
と思いましたが、
インド原産のとうがらしの一種で、
ピーマンのような形、
赤・黄・オレンジと鮮明な色で、
糖度もあり、
生野菜サラダなどで、
千切りにして使われています。
そういわれると、
イタリア料理等で
非常になじみのある野菜でした。
鉄骨二層フィルムハウスで
栽培面積は約1.3ヘクタール(1haは100m×100m)、
ヤシがらを培地として、
雨水を自動的に貯水する装置や、
それに培養液を加えて
全体にめぐらせる装置は
コンピューター制御だそうです。
このパプリカは、
国産はたったの10%、
輸入に頼っている食材で、
ここで栽培される約200tのパプリカは、
県内・関東方面へ流れ、
国産ということで、
販路には全く苦労しないとのことでした。
宮城県の
平成17年度「新世代アグリビジネス創出事業」
の支援を受け、
総投資額2.6億円のうち
1億円の補助金を受けています。
現在年間の売上額が、
約1億円、従業員は約10人、
粗利が2割としても、
5年で元が取れる計算になります。
フィルムハウスということで、
暑さに弱いのが難点で、
夏が宮城県ぐらいの気候でないと
栽培には適さないそうです。
この会社の親会社は、
もともとこのフィルムハウス等の開発を
手がける会社だそうで、
成果が上がれば、
このシステムを全国展開していきたい
とのことでした。
路地栽培に適さないパプリカを、
こうして人工の空間で栽培していく
というのは、
大変だと思いますが、
現在のところ思った以上の成果が
上がっているようです。
広島でもこれくらいの規模
(売上げ高1億円)
のアグリビジネスが成功していけば、
農業にも新たな可能性が見出せるのに、
と感じた調査でした。
この後仙台市へ移動。
仙台泊。



●●2007年11月02日●●

「農林水産委員会 県外調査(3)。」

最終日は、
仙台市から南に移動して、
名取市にある
「宮城県農業実践大学校」に向いました。
ここは、
優れた農業後継者、農村地域の指導者の育成を
目的とした2年生の学校で、
農産学部・園芸学部・
畜産学部・経営開発学部(農村企業コース)
の4学部から構成されています。
生徒数は55名、
卒業後農業に従事する生徒の割合は、
約6割とのことでした。
広大な敷地を擁しており、
昨日のパプリカ栽培のように、
ここで実際に農場経営したらいいのに、
と感じました。
広島県にも庄原市に
「県立農業技術大学校」がありますが、
少し投資してでも、
実際に農場経営をやって、
収益を上げるぐらいの事業が
必要なのではないか、
そうすれば、
非農家出身者でも
引き続きその農場で、
就職できるシステムが出来ますし、
大学校で農場一つ経営できないようでは、
農業の自立なんてありえません。
提案していきたいと思います。

これで、
県外調査の全日程は終了しました。
仙台空港に移動し、
午後一時発の便で広島へ。

そして午後5時からは
「電力総連定期総会 懇親会」
(オリエンタルホテル)に参加。




●●2007年11月03日●●

「大連立。」

昨日は、
午後から第二回目の福田−小沢会談が
設定されていました。
私は5時からの、
電力総連定期大会の懇親会に
出席していました。
そこには柳田 稔参議院議員や、
秘書、民主党の小選挙区支部長
(次回総選挙公認予定候補)も参加しており、
当然党首会談の話題も出ました。
しかし、大連立の申し入れがあることや、
それを緊急の役員会で議論すること等、
夜からの事態を匂わせるような発言は
全くありませんでした。
彼らにとっても
寝耳に水の状態だった
と思います。

「大連立」という言葉は、
かつて大学時代に研究した
西ドイツの政治史に出てきたのを
記憶しています。
東西冷戦、その最前線に位置する緊張感、
国際政治の狭間で、
敵対していた二大政党、
キリスト教民主社会同盟と、
ドイツ社会民主党が、
大連立を組みます。
ドイツでは比例代表制をとっていますので、
安全保障・具体的な政策実現が第一義で、
政権交代という意識は希薄なのでしょう。
成熟した民主主義といえると思います。
一方で、
イギリスの保守党・労働党、
アメリカの共和党・民主党が、
大連立を組むという話は、
聞いたことがありません。
政権交代を前提とした二大政党制では、
ありえない話です。
この大連立という発想は、
ドイツ的には正しいが、
アングロサクソン的にはありえない、
と考えることも出来ます。
日本の政治システムは、
そのルーツから言えば、
ドイツ的とも言えるし、
戦後はアメリカ的に改良されていますので、
アメリカ的とも言えます。
中途半端な性格で、
大連立という、
この発想自体は否定できません。
しかし、今後の展開は一体どうなるのか、
「一寸先は闇」といった感じです。
日本には、
選挙に勝利して政権交代、
そして有権者が、
街のあちこちで祝杯を挙げ、
喜びを分かち合っている風景は
想像できません。
やはり、
政界再編で政策実現という方向に進んでいくのか、
これからが正念場です。




●●2007年11月04日●●

「小沢代表 辞任表明。」

朝6時に起床して、
早朝自主トレ(元宇品コース)。
朝地域行事に参加して、
事務所で来客対応をしていましたら、
「小沢代表 辞意表明」
のニュースが飛び込んできました。
4時から記者会見という報道でしたので、
テレビを見ていましたが、
なかなか始まりません。
「たぶん幹部で慰留しているんだろう」
と思いながら待っていました。
その会見は30分あまりで終わりましたが、
私の印象は、
「小沢さんらしく
非常に理路整然としていた」
というものです。
現在、「レーニン」(トロツキー 光文社文庫)
を読んでいますが、
トロツキーが、
あのロシア10月革命に至る数ヶ月間の
レーニンについて回想していますが、
「リーダーとしての政局観、
誰と手を組み、手を切るか」
という非常に重要な問題について、
レーニンの研ぎ澄まされた目的意識と、
天性の勝負勘を指摘しています。
今回の政変について、
このことがまず念頭に浮かびました。
小沢代表にとって、
安全保障政策の大転換
(国連決議に基づく自衛隊の海外派遣)
というのは、
何よりも実現したい政策なのでしょう。
アメリカ・イギリスの二大政党と違って、
これまで一度も政権を
取ったことのない野党民主党の、
政権担当能力、政策実現能力、
疑問視されて当然だと思います。
「戦いのための戦い」
「単なる選挙戦術や技術論」に終始し、
実現したい政策が何もない若手議員が、
声高に政権交代のみを叫ぶ、
その一方で勝敗はあくまでも風任せ、
といった現状で、
政策を実現するとはこういうことだ、
と凄みを利かせたという印象です。
「政策・公約実現は何物にも優先する、
そのためには離合集散も必要だ」、
という政治姿勢はある意味見事です。
ただ、
参議院選挙を大勝利に導いた代表自らが、
「民主党には政権担当能力はまだない、
来る総選挙では勝てない」
と断言したことは、
大きなインパクトを与えます。
民主党の今後の政権戦略、
選挙態勢等、
分裂含みで動いていくことは、
間違いないと思います。


●●2007年11月05日●●

「会派総会。」

朝8時半から、
鶴見橋東詰め交差点にて街頭演説。
10時に事務所に来客。
次回(来年2・3月)の
学生インターンの受入の件で、
今年の我が事務所のインターンで、
学生インターン実施機関である
ドット・ジェイ・ピーのスタッフになった、
石崎さんです。
次回も、
学生の受入れを行うことにしました。

1時には県議会へ。
4件の打ち合わせをこなした後、
3時から会派総会。
議題は、
「平成20年度予算編成に対する要望」について、
全員の了解をとることと、
現在進められている
政務調査費のあり方についての
意見交換です。
予算要望は、
会派の政調会長としての大事な案件で、
今日いただいたご意見も含め、
微調整を行うということで、
了解をいただきました。
来週月曜日に、
知事に提出予定です。



●●2007年11月06日●●

「宇品海岸一丁目北町内会。」

朝10時から、
宇品海岸一丁目北町内会の
役員の方々と意見交換会。
この町内会は、
現在橋脚部分が完成し、
高架道路を設置中の
広島南道路によって、
町内が二分される形となり、
私が県議になってからのこの8年間、
年に4回ぐらいは
こうした意見交換会を行っています。
南道路や、
その建設に伴い刻々と変わる交通規制の問題、
通学路の安全確保、
町内会での集会所整備、
みなと公園の管理等、
様々な地域課題に
共に取り組んで参りました。
うまく処理できた課題もあれば、
まだ進行中の課題もあり、
さらに継続して
解決に取り組んで参ります。
平成25年までには、
広島南道路も
商工センターまで、
概成する予定です。

夕方は自主トレ(元宇品コース)。



●●2007年11月07日●●

「青少年育成県民運動推進大会。 」

午後1時から、
県民文化センターにおいて、
青少年育成県民運動推進大会に参加。
少子化・人づくり対策特別委員会委員長
としての参加ですが、
地域の安全・安心、
家庭、学校、
非行防止、スポーツ指導等、
その活動は多岐にわたります。
各連合町内会には、
地区社会福祉協議会のもと、
青少年育成協議会があると思いますが、
その連合体が
社団法人 青少年育成広島県民会議です。
今日の大会では、
こうした地域での地道な活動を、
知事が表彰するだけでなく、
子どもたちにも、
「地域」や「家庭」をテーマに
作品を募集して、
優秀作品を表彰するという
毎年度行われる大会です。

終了後4時半からは、
「慶尚南道議会韓日親善議員連盟広島県訪問団」
との意見交換会、歓迎晩餐会に出席しました。
訪問団は14名、
広島側は議長・副議長、
広島県議会日韓友好促進議員懇話会
の役員で対応しました
(私は、今年から監事になっています)。
2002年から道議会と
広島県議会が交互に訪問していますが、
最終的には姉妹縁組までこぎつけたい
と頑張っています。
言葉が通じないという厳しい状況の中、
通訳の方を介したりして、
何とか交流できました。
韓国では、
1991年から地方自治制度が再開された、
とのことで、
非常に熱心に
地方議会のあり方等について
研究されていました。
農業問題や外交関係で、
私たちにも学ぶ点は
多々あると感じています。

夕方自主トレ(大芝水門コース)。



●●2007年11月08日●●

「民主県政会 政調会。」

5日の月曜日に行った
会派総会を経て、
今日は会派政調会で、
最終案の作成と、
三会派
(自民党刷新会議、自民党良政会、民主県政会)
共同要望項目の検討に入りました。
会派政調会は、
金口 巌議員(尾道市)、
柴崎 美智子議員(広島市西区)、
桑木 良典議員(三原市・世羅郡)
と私の4名です。
来週月曜日には
知事に提出の予定で、
三会派共同の要望も
来週中にはまとめる予定です。
会議終了後、
上場を目指すIT企業の若手経営者と、
打ち合わせを行いました。



●●2007年11月09日●●

「企業会計決算特別委員会、三菱重工労組広島支部第36回年次大会。」

朝10時半より、
企業会計決算特別委員会に出席。
今日は、
病院事業会計についての審査です。
今回あらためて、
地方公営企業法を読み返してみました。
第3条に、
「地方公営企業は、
常に企業の経済性を発揮するとともに、
その本来の目的である
公共の福祉を増進するように
運営されなければならない」とあります。
つまり、
水道事業(簡易水道事業を除く。)、
工業用水道事業、軌道事業、
自動車運送事業、鉄道事業、
電気事業、ガス事業といった
行政が行う事業は
企業の経営感覚を生かして行う
というものです。
そのため、この法律では、
管理者を置き、財務規定を設け、
企業会計を導入しているわけです。
ただ、貸借対照表上、
借入資本金という項目があり、
負債として計上すべきものが、
資本金に組み入れられているため、
不合理な部分が多々出てきています。

ところで、病院事業については、
この地方公営企業法の
財務規定の適用は義務付けられていますが、
管理者を置くという条項他、
全面適用するようには
求められていません。
広島県は病院事業管理者を置かず、
財務規定のみを適用している
といった状況です。
この問題点は、
法の精神である経営感覚を
発揮するという面で、
人事と予算を掌握している
経営者そのものが不在、
という点にあります。
現在県立病院は、
医療法上の責任を担う病院長は、
それぞれの病院にいらっしゃいますが、
人事・予算の権限は知事が持っています。
先日収賄罪で起訴された
副院長の任命権者は知事、
今国の責任が厳しく問われている
B・C型肝炎問題でも、
医療事故等における裁判においても
病院としての責任を問う場合、
知事がその責任者
ということになります。
経営感覚が求められていながら、
経営者すら置いていないことを、
どう考えるのか、
議論が必要です。
この問題の他、
宇品に着工予定の
医療従事者待機宿舎について
質問しました。

委員会終了後、
西区観音に移動し、
三菱重工労組広島支部
第36回年次大会に出席。
組合活動の中でも、
最も重要な大会です。
一口に組合活動といっても
多岐にわたっています。
賃金改善要求、福祉活動、
内部組織の強化、若者・女性活動の強化、
教育・生涯学習活動、広報活動、
対外活動(基幹労連、連合広島関連)、
OB会、そして政治活動等です。
今後も連携を密にして、
それぞれの活動で
具体的な成果が上げられるよう、
頑張って参ります。



●●2007年11月10日●●

「社会就労センター セルプ宇品(宇品授産場)「第9回ふれあい祭り」。 」

10時から、
宇品東にある
社会就労センター セルプ宇品(宇品授産場)の
「第9回ふれあい祭り」に参加しました。
この施設は、
社会福祉法人 広島県肢体障害者連合会
の施設で、
昭和26年に設立されました。
現在入所者が60人、
通所者が20人で運営されていますが、
障害者自立支援法施行後、
経営状態は非常に厳しい
ということでした。
広島県も現在、
特別支援策を実施していますが、
その橋渡しを
十分に行っていかなければ、
と感じました。



●●2007年11月11日●●

「広島県立農業技術大学校。」

先日の農林水産委員会の県外調査で、
宮城県名取市にある
「宮城県農業実践大学校」
に行ったご報告をしましたが、
各県こうした優れた農業後継者、
農村地域の指導者の育成を目的とした
2年生の学校を設置しています。
広島県の場合は、
庄原市に
広島県立農業技術大学校があります。
今日はそこで、
「第19回農大祭」があるというので、
家族連れで行ってきました。
野菜・花き・果樹・畜産の各部があり、
平成18年度の卒業生は38名。
うち9名が就農しています。
広島県の新規就農者(29歳以下)が
30名前後ですから、
貴重な人材供給源です。
ただ、あまりにも少なすぎる数です。
宮城県の場合も感じましたが、
この大学校で実際に農場経営や、
販路の開拓、販売等をやるべきだ、
と思います。
せっかく農業を一生懸命学んでも、
働く場所がない、
十分な収入が得られない、
というのが現状です。
こうした課題をクリアするためには、
大学校自体が、
大規模な農場、牧場を
実際に経営することしかない
と思います。
現地では、
素朴でまじめな学生達に
たくさん会いました。
こうした学生たちの夢を
実現させてやるためにも、
積極的な取り組みが必要です。
しっかりと政策提言していきます。


●●2007年11月12日●●

「会派予算要望を知事に提出。」

朝8時から、
段原・的場交差点にて街頭演説。
現地に到着してから雨が降り出し、
終了後に雨が止むという
アンラッキーな状況でした。
お昼前に県議会へ。
12時半には会派三役で、
林 正夫議長に、
会派予算要望の報告を行いました。
1時半からは、
14日に行われる
少子化・人づくり対策特別委員会の
正副委員長勉強会。
今後2年間、
広島県政の目玉になる
「人づくりビジョン」の中間とりまとめ
が発表になります。
今年度末には
最終報告が行われますが、
具体的にどんな施策が出てくるのか、
議論が大事です。
3時からは、
三会派(民主県政会、自民刷新会議、自民良政会)
共同での予算要望についての打ち合わせ。

4時には知事室へ。
85項目にわたる
「平成20年度予算編成に対する要望」
を提出しました。
約30分にわたり意見交換しましたが、
これらの要望項目が、
しっかりと予算編成に組み込まれることを
期待しています。
来年には、
各項目ごとの対応状況について、
報告をいただけると思います。



●●2007年11月13日●●

「慈学院 大本山太光寺。」

朝10時から、
宇品地区で
お世話になっている方の
関係者の送別式に参列。
久しぶりにキリスト教の葬儀でした。
いつもと勝手が違う感じでしたが、
その丁重なお見送りには感動しました。
故人は熱心なクリスチャンであり、
宇品にある教会にも
よく通われていたそうです。
その教会には、
私が通った幼稚園も併設してあり、
非常に懐かしく感じましたし、
牧師さんのお話にも感動しました。

そして、夜は、
防衛大学校、海上自衛隊の先輩の紹介で、
西区田方、行者山にある
慈学院 大本山太光寺の
ご住職、東 和浩さんと
会食することができました。
天台宗のお寺で、
かつて国泰寺の修験場だった
行者山の壮大な敷地に、
約3年前からこの地で活動を始められ、
それはカンボジア王国での
仏教交流や孤児院などの
子供たちへの支援活動に
及んでいます。
ラジオ番組やテレビ番組
にも出演され、
幅広い人脈と、
「聞き上手」な
お人柄に非常に感銘しました。
週3回ほど、
好奇心交遊会 無村塾
も開かれています。
次回是非参加させていただきたい、
と思います。
今日は宗教に携わっていらっしゃる方々との
貴重な出会いをいただきました。
私自身の活動や生き方、
政治状況の捉え方等、
大変刺激的なお話を
数多く聞けた一日でした。
今後の活動に生かして参ります。



●●2007年11月14日●●

「少子化・人づくり対策特別委員会、リョーセン労組定期大会。」

朝10時半から
少子化・人づくり対策特別委員会に出席。
広島県人づくりビジョン(中間とりまとめ)
の説明がありました。
議論の中では、
将来にわたる少子化現象のデータ、
県ごと市町ごとの推計値のデータ、
高齢化率や労働人口等の推計実数値といった、
前提として必要なデータの提示が
必要という意見がありました。
さらには、
少子化現象によって
メリットもあるのではないか、
という意見もありました。
数字が一人歩きしたり、
悲観的な意見ばかりが
強調されますが、
現実的で詳細な分析が
必要なことも事実です。
次回の特別委員会は、
2月ごろの予定ですが、
こうしたデータはしっかりと整えて、
次の議論に生かして参りたい
と思います。

午後からは、
市内の企業あいさつ回りをこなして、
6時からは
「リョーセン労組定期大会」に出席。
リョーセン労組は、
三菱重工の関連会社で、
株式会社リョーセンエンジニアズ
の労働組合です。
株式会社リョーセンエンジニアズは、
昭和41年に、
菱船設計株式会社として設立され、
平成元年に現在名に変更されています。
売上高約100億円、従業員数352人、
設計・システムエンジニアリング技術
が主な業務です。
定期大会の後、
懇親会にも参加させていただきました。



●●2007年11月15日●●

「企業会計決算特別委員会(公営企業部)。」

朝10時半から、
企業会計決算特別委員会に出席。
今日は、
公営企業部
(水道用水事業、工業用水事業、土地造成事業)
の個別審査です。
私は土地造成事業について質問しました。
主に、貸借対照表をもとに質問しました。
まず資産の部ですが、
「完成土地(工場誘致用に整地が完了している土地)431億円、
未成土地(造成のため購入したが、まだ手付かずの状態のもの)213億円は、
それぞれ造成原価、購入原価が評価してありますが、
時価でいくらになるのか」、
については、495億円。
それに対して
「返済の必要な借入資本金の残高は」、
については、497億円。
つまり、約2億円で
債務超過を免れている
という説明です。
では、
「支払利息、元利償還金はいくらか」に対して、
約3.8億円、約194億円という答弁で、
18年度単年度では、
130億円の分譲収入がありましたが、
優遇措置等で原価割れして売っているため、
約50億円の赤字、
元利償還分も含めて、
104億円を損益勘定留保資金から充当し、
この資金も残高は50億円あまり
となっています。
売れればうれるほど赤字が広がる、
という状況にあり、
このままいくと資金ショート、
債務超過になるのは確実です。
対策は、
広島市の土地開発公社のように、
債務を整理しながら会計閉鎖し、
一般会計で何とか土地を処分していくか、
宮城県のように、
法人事業税の超過課税を行って(宮城発展税)、
分譲の際の優遇措置分だけでも
その増収分でまかなうか、
のどちらかです。
土地造成事業会計自体の問題点を指摘し、
今後の方向性について聞いたわけですが、
将来への決意・長期展望はまだ見えてきません。
29日には総括審査がありますので(知事も出席)、
さらに聞いて参ります。

午後1時半からは、
農林水産委員会正副委員長勉強会。



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