こうじマガジンNO.120(2006.07.04)  
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こうじマガジン NO.120


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「2006年6月14日から2006年6月30日までのダイアリー」


●2006年06月14日
「第9回調査会」
9時から宇品学区をパワーウォーク。

10時半から第9回調査会を傍聴。
3月29日の第1回調査会から約3ヶ月が経過し、
今日は第9回目となりました。
議員の傍聴者も減り、あと残された調査は、
いつになるかわからない
(2ヶ月ぐらいといわれていますから7月中旬には出てくると思いますが)
訴訟記録の閲覧と、知事の参考人招致の2つに絞られてきました。
今回のメインは、知事後援会元事務局長への文章照会の結果です。
21の質問項目のうち答えたのは12項目のみで、
大事な質問には答えていません。
さらに、
「昨年の知事選挙で対策費が配られた事実はない」
という部分もあります。
では、2万円のパーティ券を売りさばき、企業献金も受け取り、
総額6100万円という使途不明金は何に使ったのか、
検察の冒頭陳述は全くのデタラメだったのか、
疑惑はますます深まるばかりです。
知事の政治的・道義的責任の取り方も重要です。
真相が明らかにならない、ということは、その責任も重大です。
調査会は訴訟記録の閲覧が可能になってから、ということになりました。
来週には6月定例会も始まります。
当然、この問題についての追及も行われると思いますが、
手詰まりの感があります。

午後からは事務所で事務作業。


●2006年06月15日
「再チャレンジ」
9時半過ぎから、宇品学区のパワーウォーク。

午後は選対関係者との打ち合わせ。

最近身近なところで、倒産したり、
倒産しかけたり、という事案が多くあります。
関係者は大変なご苦労をされているわけで、
心が痛むばかりですが、元気にまた前をむいて歩き出す
という方が多いのも事実です。
先日のジーコジャパンの試合でも、キャプテンの宮本選手が
「失点するということは、どこかに原因がある」
という意味の発言をしていましたが、
試合直後にあのコメントはすごい、と思いました。
既に次に向かって思考しているということです。
再チャレンジ、というのはエネルギーのいることですが
やはりこれを平気でやってのける強さも必要だ
と感じています。

夜は自主トレ(元宇品コース)。


●2006年06月16日
「敵と闘え、計画と戦うな」
9時半過ぎから宇品学区をパワーウォーク。
「敵と闘え、計画と戦うな」という言葉は 米海兵隊の合言葉だそうです。
既存の計画に固執してはならない、という意味ですが、
先日御紹介した私の恩師、
中村 好寿氏の新著「米軍式 意思決定の技術」からの引用です。
情報化技術によって意思決定のスピード化が決定的に重要になる、
そのためには組織をフラット化し、企画に時間をかけないで、
行動・観察・意思決定のパターンを繰り返していくことが求められる、
というもので、今熱中して読んでいます。

ジーコジャパンも4バック体制で クロアチア戦に臨むようです。
既存の計画に固執しない、という意味ではいい選択だと思います。
当然結果が出ればの話ですが、リーダーの意思決定というのは
非常に大変だと思います。

行政も「計画と戦っている」部分が多い組織です。
この不透明な時代に、わざわざ長期総合計画なるものを
時間とお金を使ってつくる、それも知事が考えるのではなくて
審議会に丸投げです。
これからの5年間はこの長期計画との戦いになるでしょう。
鳥取県と高知県はすでに長期計画は作っていませんし、
国の全総計画も不確実な要素が多いという理由で策定されていません。
現場の状況に応じて、まず行動、やってみる、そしてそれを観察して、
意思決定する、という
戦闘機パイロットの行動分析から 生まれたこの意思決定の技術を、
行政も真剣に考える時期だと思います。
この言葉は選挙にも、経営にも、
人生にも応用できると感じています。

夜は若手経営者の方々と懇談会。


●2006年06月17日
「参観日」
9時過ぎから宇品学区をパワーウォーク。

11時前から、子どもたちの小学校の参観日だったので、
行ってみました。
まだ2年生と1年生なので、授業といっても楽しくてしょうがない、
といった感じです。
長女(2年生)のクラスで先生が、授業の終わりに、
「今日学んだことを、隣の人に伝えてください」
と言うと、子どもたちはいっせいに隣の子を話し始めます。
身ぶりてぶりで思いを伝えようとしています。
先生は私たち父兄に対して、
「相手に伝えるために、考えながら話をする、
この瞬間に脳が一番働いています」と言われました。
なるほど、と感心したわけですが、
この作業は私たちの大人社会では、できるだけ省略しているな、
と感じました。
メールや電話、さまざまなマニュアルというのは、
この作業を省略するためにあるともいえます。
一方的な情報発信では自分の頭すら鍛えられない、
ということでしょう。
これからもよく心して、活動に生かしていきたいと感じました。


●2006年06月18日
「広島大学大学院社会科学研究科戸田ゼミ同窓会」
9時から自主トレ(元宇品コース)。

12時から、戸田ゼミ同窓会。
私は、平成14年に
広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻を修了しました。
2年かけて、主に夜間に学ぶ社会人大学院ですが、
その戸田 常一教授のゼミナールの同窓会です。
約20名の参加者で、マレーシアから帰国したばかりの戸田先生による
最新マレーシア事情のプレゼンテーションから始まりました。
ランカウィという島の観光政策と環境問題についてのお話でした。
戸田ゼミには意欲的な公務員が多く、知的な刺激をたくさんいただきました。
マネジメント専攻は異業種の方々との交流が大変刺激的で、
私自身も助けられることが多々ありました。
こうした繋がりはこれからも大事にしていきたいと思います。


●2006年06月19日
「またもや不発、ジーコジャパン」
残念でした。
しかし、監督は一流、
主力選手もヨーロッパで経験を積んできた精鋭ぞろい、
前大会は主催国としてベスト16まで進出、
国内のJリーグも順調に伸びている、
そして何といっても経済・技術大国日本ですから、
科学的な分析や身体能力の維持・管理・強化
に関しては世界有数でしょう。
一体何が足りないのか。
決定力というあいまいな言葉で分析するだけでは、
次に繋がらないでしょう。
バレーボールのようにオリンピックに出れなくなると、
とたんに国内での人気はなくなります。
関係者は今回の結果を真剣に反省する必要があるでしょう。
たかがサッカー、といえばそれまでですが、
ワールドカップの経済効果や、サポーターの熱狂的な応援、
国の威信をかけた戦いといった面は、
日本にとって不可欠のイベントといってもいいと思います。
関係者の奮起を期待するところです。

気を取り直して8時から、
旭町・出汐交差点で街頭演説。

9時半から宇品学区をパワーウォーク。

午後からはパスポートの期限切れにより、申請に県庁へ。

3時から広島地域事務所建設局へ。

5時半から日韓親善協会の総会へ(全日空ホテル)。


●2006年06月20日
「議会運営委員会」
9時から議会運営委員会理事会。
議会には傍聴規則というのがあって、
傍聴にこられた方々は、傍聴券に住所・氏名・年齢を
ご記入いただくようになっています。
このことが広島県議会個人情報保護条例に抵触しないか、
ということで、
「議場の秩序維持のためには、住所・氏名までの把握は必要だが、
年齢は必要ない」という解釈で
年齢の記入を削除する規則改正が必要になりました。
私は住所氏名も必要ない、と考えています。
裁判の傍聴ですら、傍聴券の交付はありますが、
住所・氏名の把握は行っていません。
本当に、「議場の秩序維持のために、住所・氏名の把握が必要なのか」、
を検討しなければならない、と思います。
既にいくつかの県議会では、住所・氏名を問わない、
という検討に入っているそうです。
「開かれた議会」を実現するためには、こうした工夫も必要だと思います。
いつでも、気軽に傍聴できるようにする工夫が必要です。

9時45分から議会運営委員会。
22日開会の6月定例県議会について協議しました。
補正予算案をはじめ、26議案を審議することになります。

10時から会派総会。

10時半から文教委員会。

午後からは県議会で相談事項の処理。
廿日市市にある知的障害者施設 県立大野寮は
平成20年4月からなくなることになっています。
それまでは県立大野寮は指定管理者制度を適用し、
社会福祉法人の三篠会が運営することの議案が
6月定例会に提出されています。
今の入所者は平成20年以降は、
この三篠会が運営する障害者施設に入所することになるわけですが、
地域の方々はこの大野寮がなくなることを大変残念に思っておられます。
地域と施設がうまく調和して共生していたんだと感じました。

4時からは宇品学区をパワーウォーク。
夜は自主トレ(元宇品コース)。


●2006年06月21日
「猪瀬 直樹氏」
9時半過ぎから皆実町三丁目をパワーウォーク。

昼食でお好み焼を食べていると、電話がなり、
1時半からの猪瀬 直樹氏の講演会に行かないか、
とお誘いをいただきました。
県庁に行く予定を変更し、講演会に行くことにしました。

ちょうど先日、本四連絡橋公団の勉強をしたので、
道路公団民営化の先頭を走っていた猪瀬氏には興味があったからです。
道路公団の民営化については、私は玉虫色決着という認識で、
先日も民主党の小沢代表が言われてましたが、
「(高速道路は)結局全部つくることになった」、
つまり何も変わっていない、という認識です。

今回の講演を聞いて、少し認識は変わりました。
5年にわたった小泉構造改革は、
財政赤字を生む公共事業を減らすことと、
その財源になっていた財政投融資制度の改革、
つまりその原資である郵便貯金(220兆円)と
簡保(120兆円)の民営化(郵政民営化)
をターゲットにしていました。
昨年の総選挙を通じて 郵政民営化は実現しました。
そして財投貸付の対象である 特殊法人の代表が日本道路公団で、
その民営化も実現したわけです。
民営化の大枠は、旧公団の債務を40兆円と確定し、
45年でその返済を完了する、旧公団は分割民営化、
株式会社として収益を上げるとともに、債務の返済にあてる、
というものですが、当然債務の返済には税金が投入されることになります。
本四連絡橋の場合、広島県の負担額は総額1700億円と膨大です。
猪瀬氏は民営化の成果を二つ上げました。
一つは今まで道路公団への投資額は 毎年20兆円だったものが、
10兆円に削減された、というものです。
これはコストカットや事業の見直しによるものです。
もう一つは4600億円に上る 高速道路の料金割引の実現です。
確かに公団のままで料金プール制を継続していたら、
さらなる負債を抱えていたことでしょう。

しかし、肝心の高速道路無料化への見通しは 全くたっていませんし、
出資金という名目での税金投入は今後45年間続きます。
正直言って、鳴り物入りで行った民営化の成果は、たったこれだけ、
といった感じです。
最後に猪瀬氏は、国土に占める国有地の割合47%を示され、
まだまだ日本は官の圧力が大き過ぎる、民営化のメリットをもっと導入すべきだと、
締めくくられました。
格差社会の議論は全くなかったのは残念でしたし、
社会保障や福祉の切り口はありませんでした。
さらに、この構造改革路線は、安倍さんが確実に引き継いでいく
と断言されたことも印象的でした。

夜は南区スポーツ大会の懇親会。


●2006年06月22日
「6月定例県議会開会、SOHO総研 牛来社長」
9時前から宇品学区のパワーウォークの後、県議会へ。

10時半から開会。
最初に知事の提出議案趣旨説明があります。
冒頭知事後援会事件問題で陳謝されました。
謝ったらすむ、問題ではありませんが、
今回の定例会を通じて説明責任をどうとるのか、
注目して参りたいと思います。

2時からSOHO総研の牛来 千鶴社長とお会いしました。
SOHO(事業にITを活用している従業員10名以下の事業所または個人)
の夢をお聞きしました。
行政では都市型サービス産業というふうに言っていますが、
広島都市圏はこの分野が他の政令市と比較して弱いと言われています。
是非頑張っていただきたいし、夢の実現に少しでもお役に立てれば、
と感じました。

夜は県議会四会派の懇親会。


●2006年06月23日
「全員委員会」
9時過ぎから宇品学区のパワーウォーク。

10時半から会派総会。11時から全員委員会。
昨日開会した6月定例県議会に提出された
26議案の説明を受けるための 県議全員が集まる委員会です。
終了後、議員互助会
(健康管理のための人間ドッグ受診や各種祝金、
香典等を管理しています)の総会がありました。

お昼は、台湾との友好関係をはかるための
日華友好促進議員連盟の総会。

3時過ぎからは再び宇品学区のパワーウォーク。

5時からは 南地区保護司会宇品ブロックの総会及び懇親会
(プリンスホテル)。

9時ごろ帰宅しました。


●2006年06月24日
「認知症の人と家族の会 広島県支部総会」
9時半過ぎから宇品学区のパワーウォーク。

1時から「認知症の人と家族の会 広島県支部総会」
に出席しました。
今までは「呆け老人をかかえる家族の会 広島県支部」
という名称でしたが、
認知症という言葉が出てきて名称変更されたそうです。
設立以来25年、設立当初はまだ認知症に対する世間の認識も低く、
大変苦労されたそうです。
5年ほど前に調査活動で事務所にお伺いし、村上代表から活動の概要等お聞きし、
当時広島県との関係も微妙な部分があったことから、
親しくお付き合いさせていただくようになりました。
順調に活動の輪を広げていっているようです。

夕方は自主トレ(元宇品コース)。


●2006年06月25日
「広島県隊友会 定期総会」
11時半から呉阪急ホテルで
広島県隊友会の定期総会に参加しました。
自衛隊OBによる会員数約3000人の組織です。
平成3年から広島南支部長をしておりますが、
十分な活動ができておらず申し訳なく思っています。
懇親会では、呉地方総監、海上自衛隊第一術科学校長、
第13旅団長、地連部長等、自衛隊の幹部の方々が出席されます。
防衛大学校の先輩方にお会いできるのも 楽しみの一つです。
夕方4時頃帰宅しました。


●2006年06月26日
「議員定数・選挙区調査特別委員会」
9時半過ぎから宇品学区をパワーウォーク。

午後1時から会派総会。
開会中の6月定例県議会の重要案件である
議員定数と選挙区に関して議論しました。

議員定数と選挙区に関しては、
議員提案の条例として決定しなければなりません。
リストラを自らの決断で行う、
というところにこの問題の難しさがあります。
市町村合併で市町村会議員の数は約半分になりました。
さらに財政改革の中での歳出削減、民間企業でのリストラの実施等、
定数削減へのインセンティブはたくさんあります。
私もこういう時期だからこそ、可能な限り定数削減を実現すべきだ、
という考え方です。

一方で、市町村議員が半減したからこそ
県議会議員が地域には必要なんだ、
議員の数を減らしても歳出削減効果は薄いし、
議員報酬を下げれば済むことだ、
市町村合併で地域が混乱している今こそ
県議会議員の真価が問われる、
といった定数削減に後ろ向きの意見も
この特別委員会では出ているようです。

広島県議会の法定定数(地方自治法、人口割での上限数)は72人、
条例定数は70人(現状の選挙区と定数)となっています。
東広島市長に転出された方と
お亡くなりになられた方がいらっしゃるので、
欠員が2名、現在の総数は68人です。
今議論されている議員定数は65人から67人のラインです。

選挙区についても神石高原町が
福山市に合区されるのか、府中市に合区されるのか
をめぐって議論がまとまっていません。
いずれにしろ議員提案で結論を出さなければならない問題ですので、
この特別委員会でコンセンサスをとっていくことが第一だと思います。
私は委員ではありませんが、定例会最終日まで合意に向けた努力が必要です。


●2006年06月27日
「6月定例会 一般質問」
朝8時、宇品ジャスコ前街頭演説。

今日と明日の2日間は一般質問です。
6人が質問に立ちます。
午前中、多賀 五朗県議(呉市)、
午後は、竹鶴 寿夫県議(竹原市)、
小島 逸雄県議(広島市佐伯区)でした。

本会議終了後議会運営委員会。

それから事務所に戻って、宇品学区をパワーウォーク。

6時半からは
山木 靖雄県議の在職20周年パーティに参加(全日空ホテル)。
あわただしい一日でした。


●2006年06月28日
「6月定例会 一般質問(2)」
今日は、
午前中が栗原 俊二県議(広島市安佐南区)、
午後から高山 博州県議(御調郡)、
松井 直資県議(廿日市市)でした。

終了後、議会運営委員会理事会に出席。
県議会には、県民の代表として、県民の福祉や利益となることについて、
政府に意見書を提出する権限があります。
広島県議会ではこの意見書の採択については、
議会運営委員会での全会一致が原則となっています。
これは多数決にすると、多数派の思い通りの意見書が常に出される、
という事態を警戒してのものです。
各会派が提出した意見書は全部で10件でした。
理事会で審議して6件の意見書が採択されました。
列挙してみますと、
1.地方分権推進につながる歳出・歳入一体改革を求める意見書、
2.郵便局再編について国の適切な対応を求める意見書、
3.農業経営安定対策の段階的実施と集落機能の維持を求める意見書、
4.地方の道路整備の促進と財源の確保に関する意見書、
5.高金利引き下げに関する意見書、
6.脳脊髄液減少症の研究・治療等の推進に関する意見書、です。
明日開かれる議会運営委員会で正式に意見書案として決定し、
最終日本会議で議決・採択される予定です。

夜は南区でお世話になっている経営者の方々と懇親会。


●2006年06月29日
「文教委員会」
10時から会派総会の後、10時半から文教委員会。
6月定例会では常任委員会の構成替えがありますので、
今日が最後の委員会となります。
2点ほど質問しました。
一点目は、株式会社 サンフレッチェ広島の経営状況についてです。
サンフレッチェ広島は、資本金16.1億円、
常勤職員27名の株式会社で、うち広島県からは1億円の出資
(出資比率は6.2%で、その他マツダ鰍ェ5億、
潟fオデオが2億、その他企業が5.5億)をし、
非常勤取締役、常勤職員をそれぞれ1名派遣しています。
気になるのは11.1億円の未処分欠損金があることです。
収支計算書によると平成17年度の収入
(入場料収入約3億円、広告料収入、キャラクターグッズ販売及びJリーグ分配金)
は23億円、支出は24.7億円となっており、1.7億円の赤字となっています。
選手の補強を行ったりしていますが、今年の成績は低迷しています。
どうもジリ貧の状況になっているようで、
今後の建て直しがおおいに期待されるところです。

二点目は、
一昨日の小島 逸雄県議の一般質問で出てきた、
県立文化施設における高齢者の優遇措置についてです。
現在、常設展示入館料については、
高齢者の福祉の増進を図るため
「健康手帳の交付を受けている65歳以上の方を対象に、
無料で鑑賞できる」よう減免措置を講じています。
企画展示においても
高齢者の優遇措置を導入すべきだ というのが質問の趣旨ですが、
県当局の答弁は困難である、というものでした。
無料にしても2500万円の出費です。
実現すれば、高齢者の方々の新たな生きがいの創出や、
健康増進に寄与できると私は思いますので、
このことは今後とも引き続き提案していきたいと思います。
午後から議会運営委員会。
昨日の意見書6件を正式に意見書案として採択しました。
月曜日の最終日に議決する予定です。

2時から、
議員定数・選挙区調査特別委員会。
私は委員ではないので傍聴したわけですが、混乱しました。
先日もこのブログで紹介しましたが、
議員定数は65人から67人で対立、
神石高原町の合区は、府中市か福山市で対立。
コンセンサスを期待していたのですが、
結局採決するという流れになりました。
13回も議論してきて、合意に至らない、というのは残念です。
採決された案は、
「議員定数66人、神石高原町は福山市の合区」
というもので、当初どこの会派も主張していなかった案になっています。
非常に不思議なことで、正直驚きました。
この条例案は、本会議で議決されることで成立します。
特別委員会での多数派と、本会議での多数派は、
数が拮抗して微妙です。
最終結論は月曜日の最終日に持ち越し、ということになりました。

夕方自主トレ(大芝水門コース)の後、NPOの懇親会に参加。


●2006年06月30日
「歳出・歳入一体改革」
9時半過ぎから宇品学区をパワーウォーク。

午後3時から会派総会。
今日は「歳出・歳入一体改革と地方財政」というテーマで、
総務省自治財政局調整課長からご講演をいただきました。

「改革なくして成長なし」という小泉内閣の構造改革は、
地方財政においては「三位一体改革」(平成16年〜平成18年)
として進められてきました。
地方の借入金残高204兆円を縮減していくために、
国から地方への税源移譲、補助金改革、地方交付税改革
の三つを一体で行うというものです。

約2年間で地方交付税改革で5.1兆円の削減、
国から地方への税源移譲が3兆円(所得税から個人住民税へ)、
国庫補助負担金改革で4.7兆円が地方に振り分けられています。

これに引き続いて現在進められているのが
「歳出・歳入一体改革」です。
これは、歳出抑制によりプライマリーバランス
(借金なしに予算が組めるという状態)改善に
貢献するというものです。
2002年の段階で、27.8兆円の赤字だったこのプライマリーバランスは
2006年には14.4兆円の赤字まで縮小されています。
内訳は歳入が7.1兆円(うち地方分は2.3兆円)増え、
歳出が6.3兆円(うち地方分は4.3兆円)削減されています。
2011年にはこれをゼロに持っていくというのが目標です。
もう一つ地方にとって重要なのは、地方交付税の問題です。
現在16.7兆円(交付ベース)の地方交付税が配分されていますが、
これが十分に確保されるかは地方財政にとっては重要です。
こうした交渉は財務省と総務省との間で行われており、
今日の講師はその最前線で議論されています。
国の枠組みの中で、今後地方財政がどうなっていくのか、
非常に示唆に富んだ講演でした。

終了後、講師を囲んでの懇親会。


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