こうじマガジンNO.134(2006.12.07)  
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こうじマガジン NO.134


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「2006年11月26日から2006年12月1日までのダイアリー」


●●2006年11月26日●●

「広島県隊友会主催 第14回中国防衛セミナー」

午前中は事務所で書類整理及び原稿書き。

午後2時過ぎから
広島県隊友会(自衛隊OBの互助組織)主催の
防衛セミナー参加のため、ホテルグランヴィアへ。
県隊友会会長の岩田 貞幸元13師団長の講演の後、
今年は、
中川 秀直自由民主党幹事長の講演がありました。

中川幹事長の防衛論は始めてお聞きしましたが、
「非核の傘」という新しい戦略論を展開されました。
「核ミサイル攻撃に対して、いかに国土を守っていくか」、
というのは戦略論の最大のテーマです。
核抑止論というのもその一つで、
核使用の誘惑を思い止まらせるのは、
もしかしたら自分の国も核攻撃されるかもしれない、
という恐怖しかない、というものです。
だから、
小国であろうと核を保有すべきだ、
という理論も生まれるわけです。
こうした戦略論は机上の空論のように思えて、
学生時代にはあまり興味がわかなかったわけですが、
久しぶりにこの手の議論、戦略論の専門用語を
自民党幹事長の講演で聞くことになりました。

中川幹事長によると、
ミサイル防衛こそが
アメリカの「核の傘」に代わる
「非核の傘」になると強調されました。
現代世界の、特にアメリカの戦略論は、
「核の傘」理論から、
先制攻撃優位論に傾いているのに、
百発百中のミサイル防衛は現実離れしている、
と私は思いますが、
自民党はこのミサイル防衛構想に走っていくのでしょう。

セミナー終了後は隊友会の懇親会。
夜8時ごろ帰宅。



●●2006年11月27日●●

「議会運営委員会県外調査(1)」

朝8時から皆実町六丁目交差点で街頭演説。
終了後、広島空港へ移動。
10時半の便で羽田空港へ。

午後1時過ぎに、
調査先の神奈川県議会へ。
議会運営や一般質問の状況について、
ご説明をいただきました。
松沢 成文神奈川県知事は、
松下政経塾の先輩で、
松沢知事が県議時代に
インターンもさせていただいたご縁があります。
ただ、
神奈川県議会は反知事派が多く、
対決モードが強いため、
一般質問の回数や質問者の数等、
広島県議会に較べて圧倒的に多い状況です。
こうしたことも考慮に入れて、
広島県議会の活性化も考えていかなければなりません。

終了後、
明日の調査先である長野県に移動。
長野市泊。



●●2006年11月28日●●

「議会運営委員会県外調査(2)」

朝9時半に調査先に長野県議会へ。
ここは田中知事と県議会の対立が続いて、
知事不信任案の可決や出直し選挙、
脱ダム宣言等、
全国にその動向が注目された県です。
さすがに知事が代わって、
当時の緊張感はありませんでしたが、
議会運営や議員提案条例の数の多さなど、
非常に参考になる点がありました。

帰りしなに、
例のガラス張りの知事室にも行ってみました。
県庁一階の公共スペースに、
ガラス張りの知事室と机は
そのまま置いてありました。
現在の村井知事はこの知事室は使っていませんが、
こんなオープンな場所で、
会議をしたり、
人と会ったりしていたのか、と率直に思いました。
確かに透明性は抜群ですが、
仕事の効率や相手の気持ちを考えると、
どうかとも思います。
知事という仕事の難しさを感じました。

2時過ぎの飛行機で広島へ。
4時半ごろ広島空港到着。



●●2006年11月29日●●

「企業会計決算特別委員会 総括審査」

9時半に県議会で福祉関係の勉強会。

10時半から企業会計決算特別委員会 総括審査。
委員15名が、
答弁も含め20分の持ち時間の中で質問をしていきます。
総括審査には知事も出席されますので、
緊張感も高まります。
私の出番は、
副委員長ですので最後、3時前になりました。

質問の様子は、
県議会のホームページでご覧になれます
http://www.chuukei.pref.hiroshima.jp/rokuga/0611.htm

広島市南区宇品御幸二丁目にある県病院駐車場の件と、
企業局が行っている土地造成事業の整理について
質問しました。

終了後は、懇親会。
その後小学校の同窓会に合流。
遅くまで盛り上がりました。



●●2006年11月30日●●

「一般質問の構想」

12月定例県議会で一般質問を行う予定です。
12月11日(月)の2時前後からの約1時間、
インターネット中継や録画でもご覧になれます。

何をどこまで質問するのか、
その構想を練り始めました。
当局に各種データを依頼したり、
原稿もつくらないといけません。
私は、
質問では「いい答弁を引き出すことが大事」だと考えています。
したがいまして、
事前に十分な調査を行い、
質問の趣旨を伝え、
答弁への県庁内部の意思決定を
していただかなければ意味がありません。
どうも最近は、
財政難を理由にされて、
なかなか「いい答弁」を引き出せません。
むしろ、
知事後援会問題を始め、
追及型の案件が多くなってきました。
午前中はその整理にあてました。

午後1時半からは地域の安全対策について、事務所で打ち合わせ。
その後、後援会との打ち合わせ。

3時半からは
ご推薦をいただいた三菱重工労組広島支部での打ち合わせ
と続きました。

●●2006年12月01日●●

「第14回調査会」

知事の日程に合わせて、
朝9時半から第14回調査会。

今日は知事が参考人として出席します。
何か新しい事実や、
一連の事件の核心に迫るような証言が得られるか、
と期待していましたが、残念ながら、
何も出てきませんでした。

基本的には、
「私は何も知らなかった」ということで、
元秘書や元事務局長への聴取も、
「何もしゃっべってくれなかった」
という姿勢で終始しました。
こういうふうに答えられると、
何も聞けなくなります。
では、
こうした一連の事件についての説明責任を果たせなかったことと、
県民に大きな政治不信を生んだことの責任はどう取るのか、
という責任論についてですが、
近く「自分への処分」を明らかにします、
ということで、
辞任は考えていないことを明確にされました。
「自分への処分」というのはどんなものか、
はまだわかりませんが、
辞任しないということは
引き続き県政の舵をとる、
ということですから、
これで果たして県民は納得するのか、
という点が最大の焦点になります。

この責任論だけで、
事実解明の作業はこれで終了するのか、
対策費や上納金の件はどうなったのか、
知事が辞任しないとなると
こうした点がさらに問題になります。
来週水曜日には12月定例会が開会しますが、
知事の責任論と、
さらなる事実解明への努力が
大きな焦点になってきます。

午後1時からは会派総会。
12月定例会への提案事項の説明や、
私の一般質問のプレゼンテーション、
知事問題への対応等話合いました。


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