こうじマガジンNO.74(2003.9.5) | |||
「決定とは何か」 「広島都市圏が、 中四国地域の中枢都市圏として、 さらに拠点性を高めていくためには、 定時制・高速性に優れた道路網の整備が 緊急の課題となっている。」 先日開催された 広島県議会拠点機能強化対策特別委員会での 説明資料では、高速道路整備の意義を このように述べています。 流通・物流の効率化という経済的な面からいえば まさにその通りですが、 市民の立場から見た場合は、 渋滞解消というのが第一であり、 有料制による高速道路がその対策として 最も適しているのかには疑問があります。 こうじマガジンNo.70 「広島高速道路整備計画の見直し」では、 「将来10年近く4000億円近い投資を 借金で行うことになる計画にしては、 あまりにも乱暴な計画だ」、 ということを明らかにしましたが、 今回は別の角度からこの問題を考えてみます。 それは、 誰がいつこの計画を決定するのか、という点です。 税金を使う県の予算は 知事が議会に対して予算案をしめし、 議決を経て成案となります。 つまり、決定とは 議決をもって行うということになっています。 広島高速道路公社はいわゆる 「県が二分の一以上を出資等している法人」にあたり、 経営状況が毎年6月に報告されるが、 議決が必要なものではありません。 公社設立時に公社定款に定められている 基本計画と整備計画は議決しています。 しかしこれは簡単なもので、 広島高速1号から5号まで、 その路線名、起点、終点、延長、構造規格が記載され、 まとめて事業費 約4600億円とのみ 書かれたものでしかありません。 事業年度も細かい予算配分も全く記載されていません。 4600億円の範囲内であれば、 公社のやりたい放題ということになります。 今回の見直し計画も案ができた段階で、 国の認可が必要となりますが、 その際広島県知事の同意が必要で、 この知事の同意を得るためには 議会の議決が必要となります。 しかしこの場合示される議案には 事業費が3600億円に下方修正されたことと、 構造規格の4車線を2車線にするといった程度のもので、 その細かい内訳や工法については、 公社が独自の判断をすることになります。 ここで重要なのが、 太田川渡河部の工法についてですが、 次回この件についてご報告いたしたいと思います。 <主な行事> 8月29日(金) 広島高速道路公社について勉強会、NPO懇親会 8月30日(土) 出島廃棄物処分場調整会議傍聴、WAAPで自主トレ 9月1日(月) 皆実町六丁目街頭演説、インターン生とルイス・マンフォード勉強会、港湾 勉強会、拠点機能強化特別委員会 9月2日(火) 福山RDF発電所の事故についての説明を受ける、市民生活原稿作成 9月3日(水) 人間ドック(県立広島病院) 9月4日(木) 人間ドック(県立広島病院)、事務所懇親会 9月5日(金) 全農ひろしま訪問、会派勉強会、のち懇親会 9月6日(土) 保護司業務、宇品ソフトバレー 9月7日(日) 宇品学区町民大運動会 |
|||
|