こうじマガジンNO.69(2003.7.9) | |||
「県立大学改革」 7月1日に6月定例県議会が閉会いたしました。 新議長になって始めての定例会でしたが、 本会議での一般質問者が1名増えたり、 委員会での審議が活発化したりで いい方向に変化してきていると思います。 昨年に続いて補正予算なしの条例案6件、 その他の議案(工事請負契約等)10件等、 知事部局が示した原案のままいずれも可決いたしました。 ただ今回は、 「広島女子大学の伝統と実績を生かした大学改革を求める請願」が、 県立広島女子大学の明日を考える会から提出され、 私もその紹介議員(請願提出には紹介議員が必要です) の一人として関わりました。 現在県立の大学は3校あります。 庄原市にある広島県立大学(平成元年開学、 学生数934人、教職員100人、整備費158億円)、 南区宇品にある県立広島女子大学(大正9年開学、 学生数1000人、教職員100人、整備費191億円)、 三原市にある広島県立保健福祉大学(平成7年開学、 学生数691人、教職員115人、整備費205億円)です。 3校合わせて職員給与費35億円、管理運営費2.4億円で、 大学費計が58.5億円に上ります。 学生からの収入が18億円で、 残りの40億円は県からの出費になっています。 さらに3校の施設整備費の合計は545億円に上り、 その返済に毎年約40億円、 つまり80億円近いお金をこれらの大学運営のために 県が使っていることになります。 そこで、 県は平成13年に県立大学運営協議会を設置し、 「時代に適合した県立大学の運営について」諮問し、 昨年12月協議会からの答申を受けて、 「1大学3キャンパスとすること、共学とすること、 平成17年4月に開学すること」を決定しました。 しかしこの5月に提示された学部学科・大学院再編案によると、 「県立広島女子大学を解体・消滅させるもので、 女子大の伝統と実績を生かした男女共学の学部を 宇品に残すこと」という請願が 提出されることになったわけです。 再編案では、 女子大の生活科学部(かつての家政科)を一部は廃止、 残りを庄原と三原キャンパスに移転統合するというもので、 現在の女子大には庄原の経営学部を移転し、 国際経営学部として再編整備するということになっています。 私は宇品で80年にわたり伝統を築いてきた、 また卒業生の皆様も県内各地でご活躍されている女子大を 解体・消滅させるというのは反対です。 何らかの形でこの伝統を継承し、 これからの大学教育に生かしていくということが 原点になければ、新たな県立大学の運営は 非常に困難になると思います。 今後は独立行政法人化ということも 視野にいれる必要があり、 ますます経営環境が悪化するなかで 何を柱に運営していくのか、大事な岐路に立っています。 この請願は継続審査ということになりましたが、 8月中旬までには結論をださなくてはなりません。 100年の大計を意識しながらこの問題に取り組んで参ります。 <主な行事> 6月30日(月) 皆実町六丁目街頭演説、県立大学勉強会、産廃勉強会、二期会 7月1日(月) 閉会日 7月2日(火) 大和葬祭の新田社長夫妻と青崎・堀越方面あいさつ廻り 7月3日(水) 飛鳥ゼミナール山田社長と懇談、県立大学勉強会 7月4日(木) 介護保険勉強会 |
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