こうじマガジンNO.67(2003.6.12)  

「構造改革特区」

6月10日(火)に、小泉改革の目玉である
構造改革特区(全国で129認定)のうち、
「広島研究開発・創業特区」の調査に
東広島市に行って参りました。

この特区では、
高度な技術を有する企業群、広島大学、
広島県産業科学技術研究所などの研究機関において、
外国人研究者の受け入れの促進、
国立大学施設・設備など民間事業者への開放等を通じて、
新産業の創出及び既存産業の高度化を図ることを目的としています。

調査先は、
広島大学大学情報サービス室、放射光科学研究センター、
広島県産業科学技術研究所の3ヵ所です。

大学情報サービス室は、
地域貢献・産学官連携事業の窓口で、
広大の施設・設備・土地を県内企業に開放する特例を
特区計画に盛り込みました。

公務員である大学職員が、
私的な利益と公的な責任をどうバランスをとっていくのか、
という問題がありますが、
現状は全国で531社ある大学発ベンチャーのうち、
広島はたったの4社(岡山は8社)、
広島大学は25位と低位にあります。

今後これが特区認定によって伸びてくるのかが課題ですが、
期待できる分野として、
新水素吸蔵物質の開発(メルマガNo.28 「水素燃料」で紹介)、
知的クラスター創成事業(ヒトコラーゲン生産系の開発、
マウスを媒体として増殖させたヒト肝細胞等、
メルマガNo.23 「知的クラスター創成事業」で紹介)、
産業再生支援研究開発プロジェクト
(有機性排水・余剰汚泥処理システムの開発等)などがあります。

もう一つは、放射光科学研究センターです。
これは全国にも5ヶ所しかない公開放射光実験施設です。

放射光とは、
原子・電子のナノスケール(10億分の1)の世界を
写し出すことのできる夢の光と言われており
(ちょうどレントゲンがガン細胞を写し出すのと同じ)、
この技術によってコンピューター等の容量が
100万分の1にダウンサイジング可能となります。
今後の展開が大いに期待されます。

この特区から科学技術のブレイクスルーが起こり、
広島県を支えるような新産業が成長することを祈るばかりです。

6月7日(土) 宇品葵の花祭り、県立女子大打ち合わせ
6月8日(日) 宇品東学区敬老会
6月9日(月) 出汐・旭町交差点街頭演説、南区役所で相談処理
6月10日(火) 構造改革特区調査(東広島市)、環境問題勉強会、知事との懇談会
6月11日(水) 環境問題勉強会
6月12日(木) 保育事業研修大会(議長代理)、副知事訪問
6月13日(金) 環境問題勉強会
6月14日(土) 県政報告会(宇品海岸集会所)
6月16日(月) 県議会で相談処理
6月17日(火) 広島電鉄訪問
6月18日(水) メルマガ原稿作成、南区スポーツ大会懇親会

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