こうじマガジンNO.65(2003.05.11)  
「議長選挙」

5月8日(木)に広島県議会臨時会が開かれ、
議長選挙が行われました。選挙が終わり、
新しい議会の構成を決めるための最初の手続きです。

12年前に28歳で広島市議会議員に初当選し臨んだ議長選は大混乱し、
深夜12時までもつれ込み僅差で決着したという経験があり、
その時の多数派工作のすさまじさを思い出します。
状況がよくわからないまま時間だけが過ぎていく、
誰が裏切った、誰を取り込め等、
会派幹部があわただしく動いていました。

基本的に私は、国政の首班氏名と違って
地方議会における議長はあくまで行事役であり、
執行機関の長である知事は選挙で選ばれるわけで、
それぞれの議員が地域の声を代弁し、
70分の1であれ議論をしっかり行うことにその役割がある、
と考えておりますので、
そこまで必死に争う必要があるのか、
という思いで見ておりました。

議長の権限というのは、
議会内での構成(常任委員会、特別委員会)を決めること、
県議会を代表しての接客・各種団体の会合への出席、
議事運営といったものです。
個人的に報酬が上がったり、専用車がついたり、
交際費があったりする点はありますが、
執行権に対する介入も、調査権もあるわけではありません。

ただ広島県の場合は、
3期12年にわたって檜山議長体制が続いたことで、
その権力構造を研ぎ澄まして、
一部執行権への介入を通じた疑惑が指摘をされていること
(フォレストヒルズをめぐる疑惑、
エルミタージュ美術館分館誘致をめぐる疑惑)
に大きな問題があります。

現状では、追求の手も決め手がなく、
今後の展開次第ですが、
まずこの檜山体制を崩すことという流れは、
非常に強いものがありました。

70人で構成する広島県議会で、
49人いた自民党会派は3つに分裂し(32人・13人・4人)、
分裂した17人と県民連合(連合系)11人と、
私が所属している公明党・県民会議7人
(私は無所属の県民会議として公明党と統一会派を組んでいます)、
共産党1人の36人で多数派を構成し、
新しい新田 篤実議長が誕生することになりました。

実際の投票結果は、
新田 37票、檜山 32票、無効 1票というものでした。
つまり変えるという流れは、
檜山派の中の2名にも動揺を与え、
投票行動を変えているわけです。

5票差で選ばれた議長というわけで、
今後の議会運営は大変だと思います。
ちょうど細川連立政権が誕生した時の国政の状況に似ています。
これからどう変化していくのか予断を許しません。

大事なことは
県行政に対して、また行政全般に対して、
県民の皆様の声がしっかりと
反映される議会にしていくことだと考えています。

いわゆる言論の府である地方議会が、
議長ポストをめぐる権力闘争に終始しているようでは、
その役割を放棄していると言えます。
今後とも、そういった視点でどんどん議会で発言して参ります。

4月30日(水) 産廃問題・港湾問題打ち合わせ(県庁)

5月1日(木) 産廃問題勉強会(ベイサイドパレス)

5月2日(金) 未来潮流レポート作成、広島藤原塾、産廃協議会傍聴

5月6日(火) 宇品海岸1丁目町内会打ち合わせ

5月7日(水) 党議

5月8日(木) 5月臨時会 議長・副議長選挙

5月9日(金) 5月臨時会、SARS勉強会、県政懇談会、会派勉強会・歓送迎会、
県政報告会

5月10日(土) WAAPで自主トレ

5月11日(日) 「看護の日」広島県大会出席

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