こうじマガジンNO.49(2002.11.11) | |||
「農林委員会県外視察(北海道)」 10月30日(水)から11月1日(金)まで、 私が所属する農林委員会の県外視察で 北海道に行ってきました。 視察したのは4ヶ所で、 JA夕張市・北海道立畜産試験場・ (有)神内ファーム・北海道議会です。 私自身は広島市で育って、 首都圏以外生活したことがないので、 今まで農業は縁遠い存在でした。 今回、農林委員会に所属して 農林水産業の現場を見るというのは非常に新鮮で、 たくさん刺激を受けています。 今回の県外視察も問題意識が高まりました。 まずは夕張メロン。 ブランドとして既に定着していますが、 その開発のためには関係者の努力があります。 その苦労は、NHKの「プロジェクトX」でも 取り上げられています。 そのポイントは品質管理です。 大きさや姿、糖度といった主要な指標について 厳格に管理し、集荷・出荷していくということを 徹底して行ったことで、 「市場の信用」がついたことが成功のポイントです。 現在170戸あまりの農家が栽培し、 32億円の生産額です。 JA夕張市が品質管理、集荷・出荷を一手に引き受け、 消費者に届けるという仕組みが確立しています。 1戸あたりの農家が、年間3000万~4000万円の 収入があるということですから、 産業として確立されているといえます。 次の調査地、道立畜産試験場 (160人の職員のうち60人が研究職)では BSEの研究体制や、クローン技術といった 日本でも最先端のバイオ技術について調査しました。 3つ目の神内ファームは 平成9年に設立された農業生産法人で、 消費者金融プロミスの神内社長が、 幼いころからの夢であった農業振興を この地で実現させるという目的です。 資本金80億円、600haの 広大な農地にコンピューター制御による ハイテク利用型植物生産工場(プラントファクトリー)、 宿舎となるセンターハウスが建設されています。 なぜ農業は衰退したのか、という基本的な問いかけに対して、 専業農家の収入平均が北海道でも300万〜450万円という 経済環境の悪さと、3K(きつい・きたない・くさい) といわれる労働環境にある、と率直に認め、 その克服にいろんな工夫をしていました。 北海道には東京・大阪から農業にあこがれて 5000人以上の人々がやってくるそうですが、 そのうち定着できるのは30名たらずとのことでした。 神内ファームでは、 こういった農業に興味を持つ人たちが、 直ぐに収入が確保できる生産者になれる仕組みを 開発しようとしています。 目標は、「一人あたり1000u(約300坪)を活用して、 1800万円の売上を達成することで、 リース料等を差し引いて、360万円の収入が得られる。」 というものです。 無農薬・栄養価を高める・レアものの栽培といった 差別化・高付加価値化はフォームのほうで研究開発し、 一定の研修期間を経て、 自分の敷地でそれらを栽培していくという方法です。 現在稼動しているプラントファクトリーを見学しましたが、 チシャの生産・出荷を行っていました。 種付け以外は完全に自動化され、 巨大なビニールハウスの中で 完全に管理された環境で水耕栽培が進められています (驚いたのは、害虫については 天敵を放すなどして生態系も管理していました)。 1月に1回の収穫で、 年間の売上が8000万円ということです。 路地栽培でこうした成果が生まれ、 さきほどの目標達成できるのかが問題ですが、 「農業を産業化する」一つのチャレンジとして 非常に興味を持ちました。 最後は札幌市の北海道議会で 全国でもめずらしい 「道産食品安全室」の設置についてお伺いしました。 北海道は食料自給率が170%(広島県は40%あまり)と、 農業の比重が高い地域です。 その分食品の安全性についても敏感で、 こうした先進的な取り組みを行っていました。 広島県でも大事な問題なので、 これを参考にしながら進めていくよう監視して参ります。 <主な行事> 10月30日(水) 農林委員会県外視察(北海道) 10月31日(木) 同上 11月1日(金) 同上 11月2日(土) 広島文明維新塾講演会 (松下政経塾政経塾第1期生 林 英臣氏) 11月3日(日) 幼稚園バザー、生涯学習センター(気球教室に参加) 11月4日(月) 自主トレ(元宇品) 11月5日(火) 皆実町6丁目街頭演説 11月6日(水) 広島政経塾参加依頼(企業あいさつまわり) 11月7日(木) 同上 11月8日(金) 同上、中田県議パーティ(プリンスホテル) 11月9日(土) 公明党広島県本部代表者会議で推薦状をいただきました。 11月10日(日) 南区民まつり 11月11日(月) 段原街頭演説、南区役所 |
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