こうじマガジンNO.48(2002.11.6)  
「広島〜釜山間国際定期フェリー就航」

10月22日(火)に、韓国釜山に向けて
定期フェリーが就航いたしました。
今回は藤田知事も宇品から乗船して、
韓国・中国・ベトナムの訪問に出発するということで、
県議会でも団を組もうということになりました。
私は広島国際フェリーポートのある
地元宇品の出身ということもあり、
自費で参加することにいたしました(議員18名が参加)。

今回就航した「銀河(ウンハ)」は、
全長135m・総トン数6590t・
旅客定員500名・速度20.5ノットというもので、
週3便で夕方5時に宇品を出航して16時間かけ、
翌朝9時に釜山に到着ということになります。

乗船後、最初はお祝いムードでお酒も入りにぎやかでしたが、
夜中1時に関門海峡を越えたあたりから揺れがひどくなり、
明け方には船酔いの方がたくさんでました。
幸い私は船には強いので大丈夫でしたが、
この揺れを何とかするということが
第一の課題だと認識しました。

県議団も船酔いのまま入港歓迎式典、
ロッテ百貨店地下中央広場で開催された
広島観光展のオープニング、
夕方からの広島経済産業セミナー及び
交流会と参加いたしました。

釜山広域市(政令指定都市にあたる)は、
人口383万人、財政規模は約5000億円です。
広島市と比較すると、
人口は3倍で財政規模は半分ということですから、
一人あたりの行政経費でいうと六分の一になります。
物価格差がありますので、比較は難しいですが、
IMFの管理を経て再生した
韓国経済の行政構造改革の一端を見る思いがいたしました。

翌日は広島県が連携を検討している慶尚南道庁
(日本でいう県にあたる)・道議会を訪問しました。

慶尚南道は、人口309万人、財政規模は約5800億円です。
農水産業が盛んで、総生産に占める
第1次産業のウエイトは9.2%と高く(広島県は0.9%)、
また、自動車・造船などを中心とした
製造業が発達しているという点で
広島県との類似性があります
(第2次産業のウエイトは44.3%、広島県は30.5%)。
意見交換では、韓国産カキの原産地表示が強化された問題で、
非関税障壁ではないか、と厳しい意見も出ました。
今後食品等の輸入がこのフェリーを通じて
多くなると思いますが、
安全性の問題についても
しっかり対応していかなければなりません。

海外との直接交流は、
地域経済の活性化のために進めていかなければなりませんが、
一方でこうした安全性の問題や
地元産業を圧迫するような事態にどう対応していくのか、
これから検討していかなければなりません。

帰りは飛行機で福岡空港まで行き、
新幹線で広島まで帰りました。
飛行機30分、新幹線1時間で広島到着となるわけで、
16時間かけた船旅というのは貴重な経験をさせていただいたと
改めて感じました。

<主な行事>

10月22日(火) フェリーポート竣功及び入港式典、
        釜山に向け出港

10月23日(水) 釜山市訪問

10月24日(木) 慶尚南道庁・道議会訪問

10月25日(金) 慶州訪問

10月26日(土) 夕方広島着

10月27日(日) 幼稚園バザー

10月28日(月) 宇品ジャスコ前街頭演説、
        広島政経塾打ち合わせ

10月29日(火) 県議会にて来客対応

   (※パワーウォークとして、一日50人の方にお会いすることを目標に
   南区を訪問して歩いています。)

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