こうじマガジンNO.25(2002.04.19)  


「広島・地方行政研究所」

4月12日(金)に、広島・地方行政研究所の理事会が
サンプラザであり、出席しました。
広島・地方行政研究所は、
理事長が山口 氏康さん(元広島市議)で、
理事には松井 邦雄さん(元広島市議)、
井手 正夫さん(元広島市議)を含む
18名の方々がいらっしゃいます。
主な事業は、「市民生活」という小冊子を
季刊で発行する、というものです。

理事長の山口先生には、
広島市議時代(平成3年~平成5年)に
大変お世話になりました。
市議会は5期勤められ、任期中は無所属の一人会派を貫かれ、
各会期ごとに必ず本会議で質問をされたそうです。
その質問も、原稿を執行部とお互いに
棒読みするようなものではなく、
問題点を的確に指摘するもので、
十分な調査と市民の視点という意味では、
「議会での議論はこうあるべきだ」
というお手本として私自身いまだに印象に深く残っています。

私の市議時代には、党派を超えた勉強会を主催され、
ルイス・マンフォードという
アメリカの都市計画家(1895年ニューヨーク生まれ)
の思想を勉強したり(彼の著作「都市の文化」を題材に、
人間にとって最も住みやすい(生活しやすい)
都市とは何か、を研究した)、
いわゆるハト公害というものを提起いたしました。
広島市民であれば
ハトのフンには一度は被害を受けた経験があるはずです。
またハトのフンはビル管理上も問題となってきており
(屋上の室外機や貯水槽に巣をつくる)、
広島市が行政上に対策を講じるべきだ、
という我々の主張は「ハト条例」として実を結びました。

私は、地方議員としての理想像を
山口先生においています。
平成7年の市議選で落選されてから、
一市民として行政に物申す活動の一環として
平成11年に、この広島・地方行政研究所を
設立されたわけです。
以来「市民生活」は第10号が4月に発刊され、
財政的にも冊子の売上金が140万円と
安定してきています。
私も毎号寄稿させていただいておりますが、
議員活動というのはなかなか文章にするという作業が
なじまないことが多いため毎回苦労します。
何がなぜ問題なのか、を指摘することは
大変な作業だと思います。

第10号には、
「財政状況から見た介護保険制度の問題点」
を寄稿いたしましたが、
このことも介護保険財政が赤字になることが問題なのではなく
(むしろ赤字の自治体は福祉に熱心だということもいえます)、
在宅サービス・施設サービスともに不足している、
という認識がないのが問題だ、ということです。
今の計画ではいずれ破綻する、
という問題意識を私は持っています。
そのことの具体的な現象が
財政的な赤字になって現れているわけです。

今この広島・地方行政研究所をNPO法人にしよう、
と理事会で議論しています。
活動実績からいって資格が十分あると思います。
市民が明確な問題意識を理路整然と文章で論ずる
貴重な言論活動として、
これからも積極的に関わっていこうと思います。

なお、この「市民生活」購読希望の方、
寄稿希望の方は私のほうまでご連絡ください。

今週の活動欄につきましては、
先日「スケジュールとはいえないし、
暇だと思われるから記載方法を考えたほうがいい」
という貴重なご意見をいただきました。
確かに朝から晩まで何をしたのかご報告することが本来ですが、
これにも限界があるので、
主な行事(特に公務や市民相談、
プライベートでの重要な出来事等)について
ピックアップしたものとお考えいただきたいと思います。
議員活動の一端としてご報告させていただきます。

<主な行事>

4月9日(火)  長女の幼稚園の入園式
4月10日(水) 環境関係のNPO法人の勉強会出席
4月11日(木) 広島県環境整備事業共同組合からの相談を受けました。
4月12日(金) 広島・地方行政研究所理事会
4月13日(土) 
4月14日(日) 宇品東学区春季球技大会
4月15日(月) 広島大学総合科学部中根教授と
          元宇品の粉塵対策で勉強会
4月16日(火) 高齢者配食サービスについての勉強会
4月17日(水) 広島市の斎藤環境局長と打ち合わせ
4月18日(木) JA広島との勉強会


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